エレショップblog

半導体・センサー・マイコン・電子工作キットほか、各種電子部品の専門店「共立エレショップ」から主に電子工作の関連情報をお届けします。 http://eleshop.jp/

カテゴリ: ハンダ付け必須/非マイコン系

記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系


電子部品を扱っていると、よく売れるけど何に使ってるんだろう?
という疑問がわいてくる商品にも出会います。

店舗だと、たまにお客様に聞いてみたりするんですが
こちらの予想だにしなかった答えが返ってくることもあり
なるほど、そういう使い方があるのか!と皆様のアイデアには驚かされるばかりです。

で、気になった商品というのがアーテックの★「マイクロモーター / 008712」
良く使われるマブチモーターなどは軸径が2㎜で、タイヤやプロペラなども2㎜軸に合わせた商品が多いです。
01.マイクロモータ

ですがこのマイクロモーター、名前の通り超小型で軸径も1㎜ほどしかありません
市販のタイヤやプロペラはそのまま使えないのです。

しかしながら、このサイズは魅力的です。
このサイズなら、身に着ける工作ができるのでは?
と思い立ち、腕に装着するファンを作ってみる事にしました。

マイクロモーター以外の今回使う部品は、太陽電池(★「太陽光発電モジュール 1.5V 160mA 60×30mm / AIKE30×60」)、プロペラ(★「ターボファンS/左回転 / 91804」)、

02.太陽電池

03.ターボファンS左回転


そして、腕時計型にするために★「M5Core用ウォッチデバイス化キット」
から、写真のパーツのみを使います。

04.腕時計バンド

腕時計型にするのに、電池は重いので太陽電池を使うことにしました。

腕時計バンドに取り付けるのに、なぜか手元にあった加工しやすそうな発砲スチロールを採用。
切り出して、マイクロモーターを固定する為の穴をあけます。
05.マイクロモータ用穴あけ

ファンを取り付けたイメージがコチラ
06.ファン取付イメージ

さて、大体のイメージができたところで、マイクロモーターにどうやってプロペラを取り付けるか。。。

2mm金属の筒をかしめて固定しようとしたんですが、無理でした。
07.かしめ失敗

というのも、1mm軸に2mmの筒を軸に沿って真っすぐかしめるというのが難しすぎました
プロペラと軸がまっすぐ連結できないと、プロペラは回らず暴れるだけです。
他にも、2mm棒状端子と収縮チューブを使って連結できないかとか試してみましたが、ダメでした。。

色々試行錯誤した結果、★「ウルトラ多用途SU 25ml」をつかって接着する事にしました。

接着剤が固まるまでの間、マイクロモーターとプロペラの軸がずれないようにまっすぐ固定しておかないといけないのですが
発泡スチロールに挿したマイクロモーターとプロペラの隙間が、太陽電池の厚みでジャストフィットしたので
太陽電池を挟んで、軸がぶれないように固定。。。
08.ファン接着

適当に3時間ほど放置しておいたら、固定できました。

次は、太陽電池の位置決め。
09.太陽電池位置決め

両面テープで
10.両面テープで
太陽電池を固定!
11.太陽電池固定

マイクロモーターも挿してるだけだと抜け落ちるので、両面テープで穴に固定。
12.マイクロモータも固定

太陽電池とマイクロモーターをハンダ付けして
とりえあず、こんな感じになりました~
13.簡易完成

動くのかな。。。


ちゃんと回ってる!
軸もブレずに、とりあえず上手くいってるようです。

太陽電池とマイクロモーターとつないでいる配線を邪魔にならないようにまとめて腕に装着!
15.腕に装着

腕時計型ファンの完成です!


電子工作に限らずですが、工作はアイデアが大事だと思います。
そのアイデアを生かすために、工夫して試行錯誤をするのも楽しいので
皆さんも色々と思いついたアイデアを、作品にしてみてくださいね。


(記事:TOY)
更新予定:毎週木曜日(次回は10月10日です!) 

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け必須-非マイコン系


前回は、メガネかゴーグルか何かに、直接照明装置をくっつけたモノを作ろう!と構想してみました。

・下準備

まずベースになる、ゴーグル
これはそのまま、切ったり貼ったりな加工無しで利用します。

SAFGLACLDJKa


ただ、クリアの樹脂へ近接して、無加工で
光源を付けると散光し、フレーム部分や折れ目などで
プリズムのような集光部分が出来てしまうので
やはり見た目に眩しい、これらへの対策は必須。

そこでフレーム(メガネレンズ部分)の上部の
比較的フラットなところへひさしになるように
そしてマスクできるように工夫します。

塗装を充分に乾かせた後、その上にフィラメントLEDを固定する
ガイドを4か所、孤のラインに沿わせた角度で設置します。

フィラメントLEDをゴーグルへ固定するのと、
散光を、できるだけ一方へ投射するのに、
さて、どうしようかな、と悩んでまして、
ここはやはりアルミレールか何かが必要か…?


…ん?

…なんかいい感じに、丁度使えそうなものが、本当に机の上に都合よく…

…これはばっちり使える(笑)


#5
というわけで、これを利用しない訳はない…


【黒塗りしたゴーグル上部&カットされたIC用レール】
#6
(当初、アルミ製のレールを切って使おうかと思いましたが、作業の手間と重量がネックとなり、
今回はIC用の運搬用レールをリサイクルして利用しました。)


・フィラメントLEDを配置する

フィラメントは形状の自由度が高い素材なので、
弧を描いてるメガネ等の台座と相性はいいと思い
今回は利用する事にしました。

ただ、先ほど述べた散光の問題や熱の問題
そもそもむき出しだと直ぐに壊れないか
という不安もあり、台座を分割設置して
使うことにしました。

あと、屋根裏など暗いところで見ると、中の様子が
色温度が偏る時はコントラスト的に
見づらい事もある(という経験があった)ので、
今回はあえて、6500K(白色)と2700K(昼光色)の
2種類を加えて使ってみることにしました。


>今回使ったのはこちらの2種類になります。
FILEDHARD26MMCWH6500Ka

FILEDHARD26MMWWH2700Ka

これを並列接続で、4つを横に並べて配置する感じです。

一度、光り具合と熱の具合を確認し
問題がないようなら、これをゴーグルに取り付けた台座に
最終的には、適度に電線の長さを調整して取り回しながら、
4つのフィラメントLEDをフレーム設置でゴーグルへ取り付けます。


・電源と制御装置の配置

今回はゴーグルへできるだけコンパクト
そして軽量に取付できるモノで、
使うなら屋根裏などの真っ暗な場所でも見える照明装置を、
というある意味で欲張りな条件を求めており、

当初は弦の部分にボタン電池くらいの電源でいければなぁ
とか考えていたんですが、流石にある程度の光量を得るには
それなりの電力供給源が必要、という事で
やはりここは、リチウムイオン二次電池の
登用になりました。

そうそう、電源のOn/Offのスイッチも忘れずにね。
さてここからは実際の作成作業になります。



製作編
まず、フレームにLEDと電線と抵抗と配置を。

ゴーグル全体の重量配分も踏まえて
とりあえず、ユニットの配置を考えてみました。

そして、フレームの場所とLEDとの距離を関係を測った
それぞれの電線を配線。

そして、LEDのアノード側に抵抗を空中配線で設置。
#7

>まぁレンズ面側が割合的には
どうしても少し重心が重めかとは思いますが…
でも勝手にずり落ちてくる程の重量はないでしょう(笑)

そして最後は結束バンドで電線をしばりつける。

ざっと配線が終わりました。
#8

電源のOn/Off用スイッチの取付も
結構いい感じにレンズ面のサイドに収まりました。



さぁ、あとはユニットを各々固定していく訳です。
#9
今回、これらの各部の配線を、
一か所に纏めた上で、電源に持っていく、という
結構強引な仕様にしてしまいました(笑)

※尚、当初の予定では、充放電ユニットを
弦の部分に実装する予定でしたが、
サイズ的&在庫的に、いいものが見つからなくて
とりあえず今回は、二次電池への充電は
取り外し可能にしておくことで
他所でやる、という使用で落ち着きました。


…が、ここで幾つか気になる事が。

ゴーグルの直情に光源があって、そこから光漏れがあると
そもそもの視界を幻惑してしまう(要するに眩しい)のと
黒のペンで塗りつぶすだけでは
本来は光らなくていい方向にまで漏れてしまう。
これを防ぐために、当初黒く塗るだけだったハーネスの
後ろ部分にアルミテープを貼りました。

これで散光の問題は無事に解決。
#10

そしてバッテリーの配置の問題。

想定したバッテリーの取付は、
弦に面して"垂直"に取付る事になるので
その固定で、ゴーグルをかけた場合でも
簡単には取れないしっかりとした方法を考えないといけません…


ただ元々、弦の固定したい部分の形状が、まっ平ではなく
しかもスリットが入ってる場所。

…当初、ゴーグルには、ほぼ加工をしない予定でしたが
やはり滑り止め的な意味で、弦の部分に下地の加工は必要そうです。
>アクリル素材なので接着剤利用が厳しいし、両面テープのノリも悪そう。

というわけで、弦の上下部分にほぞになる溝を入れました
(強度が下がらない&割れない程度の少しの溝にするのが大事)
これで輪ゴム等で止める事もできるだろう…
#11


さて、後はこれらをうまく纏めてゴーグルに収めてしまえば
完成です。

…はたしてうまく収まるかな…


【フレームに取り付けた電池】
#14

このような感じで取り付けてみました。

…お、思ったよりは上手く取り付けられた(ほっ)

さぁ、これで実際に点灯して問題なければ完成です。


【完成写真】
#12

【照明時の完成写真】
#13

…うわ… …これは …怪しいw

でも思った通りの照明効果は得られてます。
(…こういうのが欲しかったんですよ…


当初、自分が考えてた通りの用途に、いい感じに役に立ちそうです。


というわけで今回は、
ゴーグル直接点灯型照明装置の作成でした。


(記事:べり)
更新予定:毎週木曜日(次回は9月19日です!) 

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け必須-非マイコン系


個人的に家具の裏、底部、屋根裏や床下などを
点検などで覗く事が必要な機会が多く(点検とかある為)
その場合はいつも手持ちの懐中電灯や、ヘッドバンド型LEDランプを
使ってやってるんですが、
どうにも不便な事がありまして…
>片手がふさがる、ヘッドバンドが頭に食い込んで痛い、など

これ、もう少し簡単に、らくちんに、スマートに
(そしてできるだけ安価に)解決できないかな
とずっと思ってました。

じゃあそれって、
メガネかゴーグルか何かに、直接照明装置を
くっつけてしまえば
これで解決できるんじゃね?

と、素人丸出しの思い付きで(笑)
こういうのを考えてみました。

#1
【LED照明付きゴーグル(?)】 

(ちなみに眼が光る必要は全くありません
 しかしAI画像生成って本当に便利ですが、なかなか思い通りにはいきませんね…)


でもこれ、単純に言えば眼球保護の安全メガネに後付け光源を付けただけじゃん(笑)
>弦のところに懐中電灯をテープで固定したら済むだけじゃないか?

と、即ソリューションは解決してしまいそうなんですがw
流石にそれじゃ面白くもなんともない。

特に自分が主に利用したい天井裏を覗くハッチの辺りは、
結構配線や構造物など、あれこれと障害物がも多く、
できるだけ出っ張りになるモノは避けたい
(作業用ヘルメットを被ってても、それに引っ掛かりにくいのが理想)

あと、片方の弦の部分につける電灯だと
その反対側に影部分が出来る
片側だけ重たいとかけた感じが不安定、かつ、何か収まりも悪い…
(まぁ両側につければいいとは思いますがw)


…さて、じゃあどうするか…


…単純にかけてるメガネ等自体から明るい光源を、
視野方向の前方へ発光できれば、
割とコンパクトに纏まっていいんじゃないか?


そこで考えたのが
メガネをかけたままででも
かけ心地がズレてしまわない程の重さで
視覚方向にそこそこの光量をダイレクトに
前方へ発光できる、自光(?)するメガネ。

これだとあんまり視点からズレずに
必要十分な灯りが手に入るのでは…


で、いろいろとベース部品になりそうなモノはないかなぁ、と探すと…

……

…丁度いいメガネが(しかも現在(2024.09.05現在)・特価品価格)あるじゃないですか!

SAFGLACLDJKa

一先ずこれをベースにして、作れないかなと。


で、次に光源
どでかい砲弾型LEDをドカンと数発、フレーム部分に配置したり
チップ型LEDをたくさん並べる方法も考えたけど
固定や配線取付方法を考えるだけでもう…

…うわ面倒くさい、基、これじゃ収まりが悪いw

(んーなんかスマートに取付できて、
 光量もそこそこ稼げそうな、いいモノないかな…)


…では、これはいかがでしょう

フィラメントLED 26mm 白色
FILED-HARD26MM-CWH(6500K)
FILEDHARD26MMCWH6500Ka

フィラメントタイプ 26mm 昼光色
FILED-HARD26MM-WWH(2700K)
FILEDHARD26MMWWH2700Ka

これだとある程度の曲げにも対応できるし
配線的にも、あまりごちゃごちゃしなさそう。
(何より回路的不具合もすぐに発見できて解決できそうw)

3Vの給電で発光できる、との事で
電源的にも、例えばボタン型リチウム電池を使えば
ツバの部分にも収まりそう。

…おぉ、なんかコンパクトでいい感じのができるかも…


【イメージ図】
#2

ざっくりとしたイメージはこんな感じ。

…で、実際に作るとして
ここで問題は明るさと発熱、
そして散光の調整など多岐に…


で、ここで一つ、思惑が外れた事が。

3Vのボタン型リチウムバッテリーだと、電流量が圧倒的に足らない…

でも別所から(EX:電池ボックス)電源を取るなら
そもそも狙ってた、ゴーグル単体のみでの利用ができない
(>つまり外付け懐中電灯とかとあまり変わらない)

…やはりここは小型のLi-Po二次電池等を利用する方がいいかな?


【イメージ図改】
#3

こんな感じで、ざっくりとした回路も考えてみました。

【簡易回路イメージ】
#4

ここで必要になる部材の再確認。


・SAFGLA-CL-DJK 安全保護メガネ x1
 https://eleshop.jp/shop/g/gO8741I/

FILED-HARD26MM-CWH(6500K) フィラメントタイプLED x2
 https://eleshop.jp/shop/g/gMCG124/

FILED-HARD26MM-WWH(2700K) フィラメントタイプLED x2
 https://eleshop.jp/shop/g/gMCG125/

・DTP502535(PHR) 3.7V 400mAH 1.48wh +HG リチウムイオン二次電池

・フィラメントLEDを固定する台(コの字のアルミレール等を切断?) x4

・配線など

・固定に使う接着材(or両面テープ等)


ざっとこんな感じかな?

ではこれを用意して早速作りましょう!
次回は製作編です。


完成するでしょうか…!?

(記事:べり)
更新予定:毎週木曜日(次回は9月12日です!) 

記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系


前回のブログ(真夏の太陽エネルギーを試してみよう!)では光エネルギーで発電してモーターを回してましたが
今回は熱エネルギーで発電してモーターが回せるか実験してみました。

熱エネルギーで発電すると書きましたが、火力発電のように水を蒸発させて水蒸気の力でタービンを回して発電とかはなんか大変そうなのでやりません。
もっと簡単にできそうなペルチェ素子を使ってみたいと思います。

ちなみにエレショップではアーテックから発売されている★「ペルチェ素子実験セット」を販売してますので興味のある方はぜひお買い求めください。


ペルチェ素子は、ある方向に直流電流を流すと、素子の片面で吸熱(冷却)し、もう片面で発熱(加熱)する特徴があります。
その性質を利用して、片方を冷やして反対面を温めてやると発電するはずだ!
ということで実験してみましょう!

まず用意するもの
モーターとプロペラ(今回、付属のソーラーパネルは使いません)  
 これを選んだ理由は説明書にも書いてるのですが
 始動電圧と始動電流が非常に小さくても動くらしく、ペルチェでどれぐらい発電するかわからないのでこれを選びました。
 片面を冷やすために必要でしょう。
・人体
 人肌で温めてるのに必要
 

ではまずは繋げてみましょう
ヒートシンクの上にペルチェを乗せて
モーターにプロペラを挿してコードを繋いでみましょう。
実験開始

さすがにこれだけでは温度差がほぼ無く発電は出来てないのでプロペラは回りませんね。


では次に上面に手を置いて体温で温めてみます。
全く動きません・・・

ペルチェ素子は電流を多く流すことによって温度差が大きくなるので
逆に温度差が小さければ電流もほとんど発生しないのでしょう。


という事でヒートシンクの下に保冷剤を置いて、先ほどと同じように手を置いてみます。
何ということでしょう
全く動きません・・・

1枚でダメなら2枚ならどうかという事でペルチェをもう一枚追加して2枚で実験してみます。
ペルチェ追加
このようにペルチェを2枚直列で接続してみました

まずは保冷剤なしでどうなるか試してみましょう。
うーん回りません
やはり温度差が小さすぎるのでしょうか

では保冷剤をヒートシンクの下に置いて試してみましょう
これでも回りません・・・


では最後に並列で接続してみます。

さあ回ってくれ!
おおおお!回ったーーー
思ったよりたくさん回ってくれましたーーー
なんとか
「やってモーター(奴手猛汰)!!」で締めることを避けることができました!!
ペルチェ素子で発電しモーターを回すことに成功しました!!

直列はでは回らず並列で回ったというのは、直列ではモーターを回す値に電流が達しなかったのかなあと予想します。

以上の実験結果からペルチェ素子で発電はしますが、モーターを回すだけでも温度差を作り出すのに結構大変なので、
同じようなことをするなら費用と手軽さからいってもソーラーパネルを使用したほうが良いなあと思いました。


(記事:松ちゃん)
更新予定:毎週木曜日(次回は9月5日です!) 

記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系


夏といえば、さんさんと輝く太陽。
何時の季節も太陽はのぼりますが、夏ほど太陽をイメージできる季節はないでしょう。

もう、あっつい!

失礼しました。
この驚異的な暑さを生み出す太陽のエネルギーは、自然エネルギーとして太陽光発電などで利用されています。


さて今回も、SDGs(エス・ディー・ジーズ)の17個の目標(ゴール)のうちの一つ
「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の達成を目指して
エコエネルギー、再生可能エネルギーを利用した工作をしていきたいと思います。


再生可能エネルギーとは、石油や石炭、天然ガスといった有限な資源である化石エネルギーとは違い、
太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーのことです。
その大きな特徴は、「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」の3点。

石油や石炭のように無くならないので、ずっと使える(持続可能)ですし、
「どこにでも存在する」ので、他の国に頼らず、世界中すべての人が利用しやすく
「CO2を排出しない」ので、クリーンなエネルギーです。

(1)太陽光、(2)風力、(3)水力、(4)地熱、(5)太陽熱、
(6)大気中の熱その他の自然界に存在する熱、(7)バイオマス(動植物に由来する有機物) の7種類のうち

今回は太陽光を利用したアーテックの★「ミニソーラーカー組立キット」を作りたいと思います。

まずは袋をあけて、部品の確認
01.ミニソーラーカー部品

プラスドライバーも一緒に入っていますので、すぐに組み立てを始められます。
02.付属ドライバー

また、ハンダ付けも必要ありません。
太陽電池とモーターはつながった状態で入っています。
03.モーターと太陽電池

ネジは袋に入った状態ですが、開けた時に無くさないようにしましょう。
小皿とか、入れ物があればいいですね。
04.ネジ

写真付きの組み立て説明書も入ってますので、順番通りに作っていきましょう。
まずはミニソーラーカーの土台に金具を取り付けていきます。

説明書の写真を見ながら、端からネジでとめていき4つの金具を固定します。
05.金具取付1
06.金具取付2

次は車軸にタイヤを取りつけます。
先にオレンジ色のスペーサーを軸に通して、
07.スペーサー取付

タイヤを差し込みます。
08.タイヤ差込

今は片側だけで、もう片側は取りつけません。

もう1本の車軸には、スペーサーではなくギヤをはめて、タイヤを差し込みます。
09.ギヤ取付

2本の車軸が用意できたら、土台の金具に通して、片側をスペーサーを通して抜けないように固定します。
※この時、スペーサーはギリギリまで押し込まないように気を付けてください。
10.タイヤ取付

残りのタイヤを車軸に差し込んだら、手でタイヤが回るか確認しましょう。
スペーサーをギリギリまできつく押し込んでいると、軽い力で回らないので緩めてください。

次はモーターを取り付けていきます。
ギヤを付けた車軸のそばに金具で固定します。

12.モーターベース取付1
13.モーターベース取付2

ここがすこし難しいです。
しっかり固定しないといけないので、ネジはきつく締めないといけないのですが、
モーターのギヤと、車軸のギアがかみ合うようにも調整しないといけません。
ここでギヤ同士がしっかりかみ合ってないとモータだけ空回りして、タイヤが力強く回らないので地面を走りません。

ここのモーターの固定が終わると、完成までもう少しです。
太陽電池を、土台に固定します。

太陽電池の裏側の赤いシートを剥がすと、粘着のテープになっているので
14.太陽電池取付

土台に貼り付けます。コレで完成!
15.ミニソーラーカー完成

早速、試運転を開始したいと思います!
地面を走っていってしまうと、写真や動画が取りにくいので…
台の上にのせてタイヤの回る様子を確認していきます。

このミニソーラーカーは説明書の最後の方にも書いてあるのですが、弱い光では走りません
家の中の明かり、蛍光灯やLEDの光では足りないので、強い太陽光エネルギーが必要です。
晴れた日の太陽の下で、平らな場所で走らせてください。

窓際の太陽光があたる場所に置いてみると、まだ光が弱いようです…
手で少し回してあげると回りはじめますが、これでは地面は走りません。

窓をあけて、直接太陽光をあててあげるとしっかりタイヤが回りました!
組み立てはすべて上手くいったようです!
太陽の光が当たるかぎりずっと走り続けます。電池もいらないのでずっと遊べてエコですね!


さて、キットを説明書どおりに組み立ては終わりました。
コレで満足しては人並みです。ココからは、追加と改造のお時間です!
少なくとも、夏休みの課題・宿題で提出できるくらいには仕上げたいと思います。

まずはペーパークラフトで、見た目を車っぽくしましょう。
というわけで、作るのが難しすぎない程度に台紙をつくってみました。

17.ペーパークラフト台紙

コレを切り取って、のりなどで貼付けて組み立てます。
台紙のちょっと色が濃くなっている部分が、のりしろ(のりを付ける部分)になります。
のりしろにのりを塗って、内側からはりつけて固定しましょう。
18.ペーパークラフト切取り
19.ペーパークラフト貼付け

このペーパークラフトで作った、車の外側をミニソーラーカーと固定します。
高さを6cmにしたので、6cmくらいの高さの筒を内側にいれて固定します。

今回つかったのはトイレットペーパーの芯。
端から6cmでしるしをつけて、はさみで切ります。

後で思ったのですが、ギリギリで切るより6.5cmくらいで切った方がよいです…
高さがギリギリだと、タイヤに当たりそうで調整が難しくなります…【失敗ポイント1】
20.トイレットペーパー芯
21.トイレットペーパー芯切断

一旦ミニソーラーカーの土台に貼り付けていた太陽電池をはがして、土台にセロテープで筒をはりつけて固定します。
22.ペーパークラフト固定1

ペーパークラフトで作った車の外側をかぶせて、タイヤの位置を調整してから
内側から筒とペーパークラフトを、のりやセロテープなどで固定します。

ココでまた問題が…
あたりまえですが、太陽電池に太陽の光をあてないと車は走らないのです!
モータと太陽電池をつないでいる電線がそれほど長くないので、外側をぐるっとまわして車の天井に持ってくることができません…【失敗ポイント2】

先にのりで接着してしまったので、仕方なく車の継ぎ目を破って太陽電池を車の天井に持ってきました。
23.ペーパークラフト固定2

ではいよいよ、ペーパークラフトとミニソーラーカーを合体させた「ソーラークラフトカー」の試運転です!

どうです?かなり見た目が良くなったと思いませんか?(自画自賛)
これならSDGsを見据えたエコカー工作として、夏休みの宿題としてでも提出できそうでは!?

このミニソーラーカーに合わせた、ペーパークラフト用のデータを置いておきますので
ダウンロードして皆さんも、ぜひ作ってみてください。

あと、印刷するのはちょっと固めの用紙(クラフト紙とか、厚口とか書かれたもの)が良いですよ。



と、ここで終わるはずだったのですが、やはりキットに付属の太陽電池の出力が弱いのが気になる~
もっとガンガン走って欲しい!
というわけで延長戦突入、太陽電池を交換してみようと思います!

出力が1.5V 160mAなので元の太陽電池よりパワーが出そうです。
サイズも元のより少し大きいですが、これくらいなら車の天井に設置できそう。
25.AIKE30X60
26.太陽電池比較

ペーパークラフトの車をはずして、電線をはさみでジョキン!
電線の先をすこしむいて、中の銅線をハンダ付けします。
電子工作ブログなので、やっぱりハンダ付けはしないとネ!
27.太陽電池付替え

この状態で試運転。


おお!タイヤの回転が明らかに速くなってますね!
では、ペーパークラフトの車の外側を再度取り付けて、天井に太陽電池を固定して…

完成!「改造ソーラークラフトカー」です!

ちょうどタイミングよく、くもり気味だった天気も晴れてきて、外は良い感じに太陽光がさんさんと照り付けてきました。
納得のいくものができたので外の地面を走らせてみましょう。
どのくらいのスピードを出してくれるのか、ドキドキ。


エエー!爆走ならぬバック走してるー!! どこ行くのよー!!!【失敗ポイント3】

どうやら車の外装の向きが逆だった模様。
FRではなくFFだったのね。。。

まぁ、ちゃんと速度もでて走ってくれたので今回は良しとします。

あ、あとこのミニソーラーカーは曇らないと延々と走り続けてしまいますので、公園とか広い場所で安全に遊んでくださいね。
決して道路とかで遊んで、追いかけて怪我とかしないようにお願いします。


(記事:TOY)
更新予定:毎週木曜日(次回は8月29日です!) 

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