エレショップblog

半導体・センサー・マイコン・電子工作キットほか、各種電子部品の専門店「共立エレショップ」から主に電子工作の関連情報をお届けします。 http://eleshop.jp/

カテゴリ: ハンダ付け必須/非マイコン系

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け必須-非マイコン系

「手づくりアンプ」といえば真空管、半導体を問わず「パワーアンプ」に取り組むのが一般的なのですが、中~上級ファンに人気の「プリアンプ」を製作しましたのでご紹介させていただきます。

一昔前(CDプレーヤが登場する前)はFMチューナやフォノイコライザなどの音源機器の出力電圧は200mVくらいが一般的でした。
一方、パワーアンプの入力電圧は2Vくらいが必要です。
というわけで、音源機器の出力電圧を200mVから2Vに10倍くらい増幅してやる必要がありまして、その役割を果たすプリアンプ(前置増幅器)が必須だったのです。

電圧増幅機能にプラスして、音量調整機能(ボリューム)や音質調整機能(トーンコントロール)を合わせ持たせていましたので「コントロールアンプ」とも呼ばれていました。

ところがCDプレーヤ誕生に合わせて音源機器の出力電圧が2V程度に引き上げられたのです。
オペアンプ(演算増幅器)の誕生と低価格化に伴い、音源機器の終段にオペアンプを追加することによってカンタンに出力電圧2Vが達成できるようになりました。

というわけで、プリアンプの必要がなくなり、入力セレクタとボリュームだけで構成された「パッシブコントローラ」を使用するのがピュアオーディオの主流になってきました。
余計なものを排除して「シンプル&ストレート」が実現できるためです。

従来は「パワーアンプ」と「プリアンプ」をひとつのケースに収めたものを「プリメインアンプ」(もしくは「インテグレーテッドアンプ」)と呼んでいたのですが、昨今は「パッシブコントローラ」を「パワーアンプ」のケースに組み込んだ形態が一般的になっています。

では、なぜ今でも「プリアンプ」が必要なのか?と言えば「自分好みの音質を追求できる」ということでしょう。
音源機器とパワーアンプの間に余計なもの(プリアンプ)が入るわけですから「音質劣化するのでは・・・」と思われるのが普通でしょう。
でもアタマで考えるのと実際にやってみるのとは大違いです。
プリアンプを通すと解像度がグッと上がります。
霧が晴れたような音に変身します。
そして「音の彫り」が深くなります。
オーディオ専門誌では評論家の方々が「音の彫琢」という表現をされますが、プリアンプを通した音を聴くと、この意味が理解できる気がします。

パワーアンプに比べてプリアンプはとっつきにくい存在でしたが、共立電子からプリアンプに必要な基板完成品3モデルとプリアンプ用トロイダルコア・トランスが発売されましたので、それらを活用すれば手軽に高音質プリアンプが手づくりできるようになりました。

今回ご紹介させていただくプリアンプの外観はこんなカンジです。
01


リアスタイルはこんなカンジです。
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前回、このブログで紹介させていただきました「モノ・パワーアンプ」とデザインを合わせてみました。







プリアンプ製作に使用した主なパーツをご紹介します。

ケースは自作ファンにはおなじみの「タカチ電機」のアルミケースをチョイスしました。

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・品名  HIT型自然空冷小型アルミケース
・品番  HIT23-5-18SS
・価格  ¥7,832-

心臓部になるプリアンプの基板完成品はこんなカンジです。

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・品名  高音質プリアンプ基板完成品
・品番  WP-PAMP8920
・価格  ¥5,500-


音質に定評のある日清紡マイクロデバイス(旧JRC)製オペアンプ「MUSES 8920」が標準装備されています。
オペアンプは8Pのソケットを介して取り付けられていますので、星の数ほど存在するオペアンプを差し替えてそれらの音質を楽しむことができるのがこの基板のいいところ。

それに加えて、ネジ端子で脱着可能なフィードバック抵抗を交換することによりゲイン(利得)を可変することも可能になっています。
ゲイン変更のしかた、抵抗の選び方などは付属の説明書に詳しく記載されています。

プリアンプ基板にDC±12Vを供給する電源基板はこんなカンジです。

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・品名  プリアンプ用±電源基板完成品
・品番  WP-PDEN12VW
・価格  ¥4,400-

電源ON-OFF時の不快なポップノイズを回避するためにミューティング基板も用意されています。
こんなカンジです。
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・品名  プリアンプ用ミューティング基板完成品
・品番  WP-PPRT24V
・価格  ¥3,300-

プリアンプに最適な電源トランスも同時発売されました。
こんなカンジです。

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・品名  プリアンプ用トロイダルコア・トランス
・品番  WP-TT1704
・価格  ¥3,080-

リーケージフラックス(漏れ磁束)やノイズを最少に抑えた高品質なトランスです。


入力を切り替える「セレクター」と音量調整用の「アッテネータ」には「セイデン」製の高信頼・高音質のものを採用しました。
こんなカンジです。

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写真「左」
・品名  Lパッドアッテネータ
・品番  ALAT3210S
・価格  ¥32,000-

写真「右」
・品名  ロータリースイッチ
・品番  32NEG 1-2-6 30°ON
・価格  ¥3,900-

Lパッドアッテネータはどの位置でも音楽信号が通過するのは抵抗2本のみ。
一般的なボリュームと異なり、音質劣化を最小限にとどめます。
抵抗には「アムトランス」社のオーディオ用カーボン抵抗を採用。
音質と操作フィーリングは他では代えがたいものがあります。

ロータリースイッチも同じく「セイデン」製のショーティングタイプを採用。
切り換え時のノイズを防止する構造になっています。




その他、RCAジャックやACジャックなどの周辺パーツは共立エレショップ扱いの中からオーディオ用の高信頼品を選びました。

プリアンプつくりでいちばん大変なのはケース加工ではないでしょうか。
反面、自分のセンスと技量を活かせる楽しい作業でもあります。

フロントパネルの「穴あけ」と「文字入れ」が終わったらこんなカンジです。

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「文字入れ」には「レタリングシートを使用しました。

・品名  レタリングシート
・品番  WP-LS272
・価格  ¥825-

リアパネルの「穴あけ」と「文字入れ」が終わったらこんなカンジです。

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フロントパネルにパーツを取り付けたらこんなカンジです。

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リアパネルにパーツを取り付けたらこんなカンジです。

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アンダーパネル(底板)にヒートシンク(側板)をネジ止めして、トランスを取り付けたらこんなカンジです。

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フロントパネルとリアパネルを取り付けたらこんなカンジです。

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各基板は「ペテット」を使用してアンダーパネル(底板)に取り付けます。
基板にペテットをネジ止めしたらこんなカンジです。
ペテット裏側のシールを剥してアンダーパネルに接着します。

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基板を取り付けたらこんなカンジです。
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この写真ではプリアンプ基板が取り付けられていますが、スペースを有効利用するためにミューティング基板を下にして「二段重ね」にしています。
ミューティング基板を先に取り付けて配線をすませてからネジスペーサを介してプリアンプ基板を取り付けます。
こんなカンジです。

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入出力端子や各基板間の配線はこんなカンジです。

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配線が終わったらこんなカンジです。

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トップパネル(天板)を取り付けたら完成です。
こんなカンジです。

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前回ご紹介させていただきました「モノ・パワーアンプ」と組み合わせたらこんなカンジです。

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高性能&高音質のアンプシステムが完成しました。



音源機器⇒パッシブコントローラ⇒パワーアンプという構成はシンプル&ストレートなのですが、ややもすると「のっぺらぼう」な音に聞こえることがあります。
このプリアンプを通すとスカッと抜けのよい、彫りの深い音に変身させることができると思います。

オペアンプを交換すればさらに自分好みの音を見つける楽しみを増やすことができます。
私はシングルタイプのオペアンプの音が好きなのですが「変換基板」を使えばカンタンに差し替えすることができます。
こんなカンジです。
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・品名  1回路オペアンプ→2回路オペアンプ変換基板完成品
・品番  DUAL-OP
・価格  ¥770-

この写真は「AD797」を装着していますが「OPA627」もベテランマニアには根強い人気があります。
金粉をまき散らしたような華のある高域はOPA627独特の世界だと思います。

この記事を参考にしていただきまして「プリアンプ」の魔力にハマッていただけましたら幸いです。


みなさまも是非、自作アンプで良い音をお楽しみください♪


(記事:OGU)
更新予定:毎週木曜日(次回は12月7日です!) 

記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系

みなさん、最初の電子工作は何をつくりました?

私はトランジスタによるマルチバイブレータを利用した、LED2個の交互点滅回路です。
電解コンデンサとC1、C2と抵抗R2、R3で周波数と周期が決まるやつです。

手本となる回路が初めからあり、回路図通りにハンダ付けをしただけで
ブレッドボードとかはあまり使われていなかったので、ユニバーサル基板にハンダ付けでした。

はじめて回路計算をしたのは単純にLEDを光らせるだけの回路で、電池にLEDと抵抗をつなげただけのものです。
オームの法則を使って、電源電圧とLEDの順方向電圧、電流から必要な抵抗値を計算してだす、というものですね。

私の頃はアナログ回路から入りましたが、デジタル回路からスタートした人もいると思います。
今はArduinoなどのマイコンボードやRaspberryPiなどのシングルボードコンピュータから始める人のほうが多そうですね。


さて、デジタル回路の初歩的なものといえばロジックICを使ったものになると思います。

ロジックICは、基本的な論理演算機能を一つのICにした半導体部品です。
論理演算では1、0またはH、Lで表現されるデジタル信号を用い、その入力される信号の組み合せによって出力される信号が決定します。

その中でも汎用ロジックICは、論理演算など基本的な回路を1つの小型パッケージにまとめた集積回路(IC)で
「AND」や「OR」、「NOT」などの基本の論理演算とそれを組み合わせた小規模な回路になります。

汎用ロジックICの種類については色々あるのですが、説明しだすとキリがないので今回は割愛します。


さて、今回遊ぶのはCMOSの10進カウンタ「4017」、東芝の型番だと★「TC4017BP」になります。
電源電圧範囲が3V~18Vと広く、その分(?)スピードは遅いですが、お遊びの回路くらいなら気にならないと思います。

01TC4017BP


この10進カウンタ「4017」ですが、入力(CLOCK端子)に信号を入れると、10進法でカウントしていきます。
1回入力を入れると、出力の1番目(Q0端子)がHになり、2回目の信号で出力の2番目(Q1端子)がHにと順番に出力されていきます。

入力端子としてCLOCK,CLOCK_INHIBIT, RESETの3つがあり、この組み合わせで出力端子の状態が変化します。

例えばRESETをL、CLOCK_INHIBITをLに固定すると、
CLOCKに入る信号の立ち上がり(L→Hになる瞬間)に次の端子がHになり、元の端子がLになります。
2番目の信号が入った時に、2番目の出力がHになり1番目の出力がLになるわけです。

出力端子がHになった時に光るようにLEDをつないでおくと、2番目の信号で2番目のLEDがり、1番目のLEDは消えるわけですね。
CLOCKに信号が5回入ると、5番目のLEDだけが光り他は消えた状態になります。

だいぶ端折って説明しましたが、この「4017」に抵抗とLEDをつないで光らせていきたいと思います。

まずはICを直接ハンダ付けせずにICソケットを使います。

02ICソケット

03ICソケット裏面


そして、4017をドッキング!

044017onICソケット


ユニバーサル基板にハンダ付けしていくときは、配置、配線を間違えたりどんなトラブルがあるかわかりません。
熱に弱いICを守るためにも、ICソケットを活用していきます。

4017の足の配置はこんな感じ。
手書きで汚くて恐縮ですが、なんとか読めます。。よね?

054017足配置


ほかに使うのは、LED5個と、入力用のスイッチ

06LED+スイッチ


あと抵抗やコンデンサも使います。


さて、LEDをハンダ付けしていきましょう。
一番目の出力端子(Q0)は、ICの左下を1番とすると3番目なので、3番目の端子に抵抗(510Ω)とLEDを付けます。
(3番目の端子) - (抵抗) - (LEDの+端子)とハンダ付けして、(LEDの-端子)はそのままにしておきます。

07LED1個目

08LED1個目裏


次に2番目の端子にもLEDを付けます。
一番目の出力端子(Q0)は、ICの左下を1番とすると2番目なので、2番目の端子に抵抗(430Ω)とLEDを付けます。

(2番目の端子) - (抵抗) - (LEDの+端子)とハンダ付けして、(LEDの-端子)は1個目の(LEDの+端子)にハンダ付けします。

09LED2個目

10LED2個目裏


おい、(LEDの-端子)は1個目の(LEDの+端子)にハンダ付けしますって、何をする?
1個目のLEDと直列につながったじゃないか! と思われた方は正解です。

ええ、普通に光らせるとは誰も言ってません!
信号が入ってカウントするたびに、LEDがバーグラフのように2個点灯、3個点灯と増えるように光らせます!

まぁ世の中にはLEDレベルメーター用のICなんかもあるので、それ使った方が楽で早いんですが。。。
今回はロジックICを使って遊ぶというのがテーマなので、そのまま進めます。

3番目の端子にもLEDを付けていきます。

11LED3個目

12LED3個目裏


そうして、4番、5番目の端子にもLEDを付けてしまいます。
5番目の端子は今までの1~4番と違ってICの反対側に端子があるので、ICをぐるっと回ってきてのハンダ付け。

13LED5個目

14LED5個目裏


さてこのまま、最初の(LEDの-端子)が放置されたままになっているので、ICのVss(電源の-)端子につなげたいと思います。
が、今までは抵抗の足とLEDの足で配線をつなげてきたのですが、Vssの端子が遠いのでLEDの足が届きません。

そこで、この方々にご助力願うことにしました。
不要になった抵抗の足の面々です!

15抵抗の足


コレでVssの端子までリレーしてつないでいきます。

16VSSに配線


電源(Vdd,Vss)と、信号入力用のスイッチもつけて、電源の側には0.1μFのコンデンサも入れます。
電源は電池BOXで単3電池8本入れて、12V電源とします。
コレで、LED5個分(2Vx5)の電源は確保です。

17電源、入力スイッチ配線


10進カウンターなので出力は10個あるのですが、今回は5個目まで。
さあ、電池を入れて電源をON!

18LED1個光る


LED1個光ってます。。。
え、最初から光るの?

さらにスイッチを押してみると。。。

18LED1個光る



アレ?変わらない?
スイッチが反応してない?

それならばと、CLOCK端子を裏からショートさせてみたら

19LED5個光る



LEDが3個目までは光ってますね。。
でもなんか違う。

スイッチを押しても反応しないし。

はんだ付け不良を疑って、裏面を確認。

20電源、入力スイッチ配線裏

Vssにつなぐはずの1個目の(LEDの-端子)が、違うところにつながっとる。。
まちがっとるやーん!

これは、LEDが1個光っただけでも奇跡ですね。

回路図は部品がついてる表面から見るんですけど、ハンダ付けは裏からみるので
足の多いICとかは、足の位置間違えるとかは結構します。慎重にいきましょう。。。

今回はこれにて終了。大失敗です。


オープンになっているCLOCK_INHIBIT端子の処理とか
入力スイッチのチャタリング対策とか、リセットスイッチとかもつけないといけないので
修正していくか、作り直すか悩みどころです。。

次回は、きちんと光るようにしたいと思います。

みなさんはちゃんと確認しながら工作してくださいね♪


(記事:TOY)
更新予定:毎週木曜日(次回は10月5日です!) 

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け必要-非マイコン系


お久しぶりです。耳の黒い犬です。

今回は弊社キットの中でも比較的簡単なキットを使って「簡単イライラ棒」を作っていきたいと思います。

まずは今回使う部材の紹介です。
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・たぶん家にありそうな針金
・DIYに使いそうなアルミテープ(キットの中にアルミテープは付属しています。追加で欲しい場合、この商品を使用してください)
電池

まずはキットの組立を始めましょう。
ハンダ付けの仕方は過去のブログを参考にしてください。
→「電工女子、WonderKitを作ります!(第4弾:電子びっくり箱です)

いつも話しますが、まずは説明書を隅々まで読みましょう
付属パーツに不足はないか、作るうえで難しそうなポイントはないか
最初に確認しましょう。
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確認が終わりましたらハンダ付けですね。
基本通りに、基板につけても安定感のある小さな部品からつけます。
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このキットは部品点数が少ないので慣れてなくても30分程度でここまでできるかと思います。
BiLiBiLi06


過去ブログ見てもこの部品点数で上手く作れないあなた!!!!
弊社には組立サポートサービスがございます!!
どうしても作れない方は有料ではございますが一度ご相談ください。



今回はこのケースは使わずに、ここからはオリジナルで作っていきましょう
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まずはコースを作ります
BiLiBiLi08

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(本家のように2本のレール状の物ではなく、この作品は1本でしました)


イライラ棒と言いながら棒ではなく先が輪っかの棒っぽい物を作ります
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レール側をハンダでつけてもいいのですが、持ち運びしやすいように今回はクリップで挟むことにします。
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この輪っかでレールを通して遊ぶわけですね
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遊ぶときは、左手をこちらのシートの上に置きます。
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なぜかというとビリビリさせるためには人体に電気が通る回路を作る必要があるからです。

今回のキットの場合は
●プラス電極:「左手(シートの上)」-「高電圧回路」-「レール(針金)」
●マイナス電極:「右手」-「イライラ棒」
となります。

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「レール」と「イライラ棒」が接触していないときは回路ができないので
ビリビリしませんが、接触することで「+」と「-」を結ぶ電気回路が
人体経由で出来ることで電流が流れ電極に触れている手がビリビリする仕組みです。

人体の抵抗値は高いので低い電圧(電池など)だと電極に触れても電流はほとんど流れませんが、高電圧(約240V)にすることで感じる程の電流を流すことができます。


230919 Image


完成しましたね。



”心頭滅却すれば火もまた涼し”
そう、私にかかればイライラ棒すら無事に渡り切れます。
棒に当てることなくビリビリに臆することもないのです。


キットを作った後に使う用途が無いと作った達成感で終わってしまうのは勿体ないですよね。
アイデア次第でキットを使って遊べる工作、学校への課題提出の参考になれば幸いです。


組立サポートのご紹介もしましたが
いや、違うねん意地でも作りたいねんって方!!!!
たま~にですが各イベント会場でハンダ付け体験等もしてますので
このブログを日々YOちぇけらー


担当:茶色のちゃーりー(元まりお)

更新予定:毎週木曜日(次回は9月28日です!) 

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け必須-非マイコン系

今回がBlog担当2回めのべりと申します。
よろしくお願いします!

…って、よく考えたら前回の記事より、既に1年以上の間が空いてる!?(゚∀゚)

(しかし1年も経つと色々ありますよねー

  有るはずのものが、無かったり、
  ついてるものが、付いてなかったり…

  親近感のある陰キャが、何気にさくっとバンドデビューしちゃったり…

  10年越しの推したちが、すっかり成人して
  一緒に鍋を突きながら、お酒をさしつさされつしてたり…)

まぁそんなこんなでオタクにも色々事情があるんです😆


…そんなことより本題。

※前回のあらすじ:
 仕事に疲れ切って部屋にひとり、帰宅したときに
 暗闇のそこで待っていてくれている推しキャラたち。
 一刻も早くその笑顔をみたい!俺のコールで明るく微笑んで欲しい!
 …そんな俺は疲れからか黒塗りの高級車に衝突して、転生してしまった…
 そこで、とある一つのアイデアを思いついたのです!


そんなわけで、推しが輝ける舞台を自作してしまおうという今回の企画。
既にパーツとしておいたものを、これから実際に組み立てる段階です。
前回に紹介した
音圧レベルリレー【基板完成品】URS-1Z
コンパクトACアダプタ 5V 1A / WL-05100Z

これら当初予定していた、砲弾型LED球に加えて
COB LEDモジュール80×8mm 5V 白色 COBLED-808-5V-WH
を利用して、もっと輝いてもらおうと思います

きた推し2_01
前回、簡単な回路図↑を書いたのですが、今回これに、COBのLEDバーライトを加える感じです。

きた推し2_02
今回、COBを追加した図がこちら↑になります。


さて、では実際に配線していきましょう。
まず 「音圧レベルリレー【基板完成品】URS-1Z」 から
光源用LEDへの電源を分配する為の配線をはんだ付けします。
(COBタイプのLEDスティックは
  抵抗がボードに既設なのではんだ付けにて配線しました。)
基板に配線を繋げたのがこちら
きた推し2_03

そして裏はこんな感じ
きた推し2_04
マイナス(黒)を2本、プラス(赤)を1本、はんだ付け配線し、
プラス側をリレーの”COM”端子に通し、”N.O”端子から2本を取り出して
うち1本はCOBのユニットへ。
もう一本はブレッドボードを介して、砲弾型LEDへ分配してます。


次にLED照明の加工です。
まずCOB型LEDですが、これはとても明るいのが利点ですが、
放熱対策をせねばなりません。
きた推し2_05
とりあえず今回、一度の点灯時間を短めに設定するという事と
直付けせずに設置する事で
今回はヒートシンクなどの追加の冷却媒体は無しで使う事にします。
(箱への取り付けは廃材のICが入ってたレールが余ってたので、
 光の拡散効果も狙って、梁のようにして箱へ差し込んで配置してみます。)
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きた推し2_07
このような形で箱の内側に挟まるように、上手く収まりました。
(箱の中に後でレベル調整する必要があるリレーキットなどを入れる為、
 このようにすぐに取り外せるような固定方法を選択しました)


リレーキットですが、放熱やショートの危険性を考えて固定場所を決めないと
いけないのですが、今回は音を拾う内蔵マイクの位置や配線の関係もあり
電源を引き込む穴になるべく近いこの配置に収めます。
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(元々引き出し型のボックスの内箱なのでこのように丸穴が開いているのを利用しました)



そしてそもそも利用しようと考えていた砲弾型LED。
これは最初、スポットライトのように利用できないかなぁと考えてましたが
ブレッドボードをそのまま利用して固定したほうが、
後に紹介する効果に上手く反映できそうなので、今回はこのように固定しました。
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(…断じて手を抜こうとしたわけではありません。😂

そしてこのボードごと、箱の中に収めてしまおうということで、
これまた廃材のダンボール召喚、じゃなくて緩衝材を利用して収めてみました。
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そしてアクリルスタンドを置く台を被せると↓こんなの
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置き台とは若干のスペースも空いています。
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これで完成! …と一瞬思いましたが、
んーこれだと、どうにも後ろのCOBライトの明るさに
完全に砲弾型が負けている…

これじゃ”スポットライトを当てる”という感じのイメージとは随分かけ離れてるなぁ…

…と思ったので、逆に砲弾型LEDを演出的な役割に回すことにしました😂
そこで今回、上手く利用できないかと思ったのが、これ↓
きた推し2_15
高級なお菓子などの緩衝材でよく使われる ”オーロラクッション” です。

これを隙間に敷き詰めようか…と最初は思ったんですが
そのままだと熱対策的にもよろしくないし、
実際、散光しすぎてあまりいい効果が出てくれないため
ビニールの袋に中に入れて、上に被せるように置く形にしました。

きた推し2_16
その上に置き台を被せても、しっかり透過してくれてます。


というわけで、これでようやく完成!です…


では早速、マイ推しをご紹介させて頂きます!
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(…あれ?どうもピンボケしてますね…
 今度こそは!


きた推し2_19
ほら!まるでオーロラが瞬くスターステージのようになってますよね!

…え、なってない? なんか隠れてるやん??
…まぁ大人の事情で、推しのステージはこんな感じになってしまいましたw
ってこれじゃ作った意味が… うーん…(ToT)


…ん、いやまてよ、そういえば友達が
今絶賛開発中のゲームのメインキャラを
先日アクリルスタンドで出してたよなぁ…

というわけで開発中のお友達に無理を頼んで、
キャラクターのご出演の了承を頂きました…


じゃじゃーん


きた推し2_20

というわけで、「獣人化少女(アニマロイドガール)」の女の子に
ご登板頂きました…
(PANDRILLONさんの許可を得て掲載しています)


…ほんのり光に妖艶に浮かび上がる感じで、美しく輝いていますよね…
(あぁ心底いやされるわー😃)


そして、おまけ編ですw
きた推し2_17

このように使い方によっては、煌めくシティライトの夜景のように、眩しく輝いてくれると思いますw
>ミニカーなどを置いてもいいかなーって…


そんな感じで
帰宅したときに、暗い部屋に明るい笑顔(ときには看板w)が
声掛けするとお出迎えしてくれる、というエモい台座の制作でした〜


さて今回の”こうさくはおしまい!”

べりでした!


みなさんも是非、自分の手で推しを輝かせてみてくださいね♪


(記事:べり)
更新予定:毎週木曜日(次回は9月21日です!) 

記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系

まだまだ暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
ところで夏と言えばキャンプ!キャンプと言えばランタン!

夏だと虫もたくさんいるので苦手な方にはあまりお勧めしませんが、紫外線がでるランタンや大きく明るい光ランタンを少し離れたところに置くことによって虫除けに使ったりできます。
しかし今回紹介するのはそういったランタンではございません。
テントの中で常夜灯として使える、キャンドルシミュレータICによる、ゆらゆらと揺らめくキャンドル風の炎をLEDで再現する【LEDキャンドルキット[ロウソク色バージョン]CAN-D6B】です。
この商品、今までこのブログで何度か紹介してまして、作り方などは↓こちらを見ていただいたほうが分かりやすいです。
 ★電工女子、WonderKitを作ります!(第1弾:キャンドルキットです)

作る前は商品点数も少ないし簡単じゃん!と思ってましたが、実際作り始めるとそれは誤りだと思い知らされました。

第一の難関
先ほど紹介した作り方を紹介しているページにも注意点として載っているICの見分け方。
この製作ページに載せられている写真↓
b897bb4c

この写真では結構ハッキリと文字が見えてますが、現在入ってる部品の文字は全く読めない・・・

いや、若い人には見えるのかもしれませんが私のように老眼が進んだオッサンには全く見えません・・・
ルーペが家に無かったためスマートフォンのマクロ機能で写真を撮る事としました。
ハンダ付け後の画像となりますが、角度によっても文字が見える場合と見えない場合があります。
1692667263675
 ↑文字が全く認識できない
 ↓撮る角度を変えて撮って何とか文字が認識できた
1692667263685

1692667263691

これでやっとすべての部品が確認できました。
これからやっとハンダ付け作業です。

第二の難関
このキットは基板が小さく軽いため、ハンダ付けをしようとハンダごてを近づけるも基板が動いて目的の場所にハンダごての先が当てられない!
これかなり苦労しました。
ここで紹介している工具があればこんな苦労せずに工作できます。

エレショップはこちら↓をご覧ください、基板作業に便利な商品のページです。

余談ですが工作した後にこんな方法を思いつきました。
ただし基板が今回のように小さい場合しか使えなさそうですが・・・
1692693725600
ハサミの持ち手で挟む荒業です。


悪戦苦闘しながらもやっと完成!
15分もあれば余裕で出来るだろうと思ってましたが、その倍以上の40分も掛かってしまいました・・・

さて出来上がったキャンドルキットですが。
173997a6

このままで使用するにはチョット見た目がアレなので、色付きのガラスのコップに入れてみました。


どうです?可愛いでしょ?うちの猫
まあそれは良いとして、ガラスコップに入れただけでも結構見栄え良いと思いませんか?
キャンプとかに持っていくなら薄めの和紙等に包み紐で結び(裸電球をイメージ)テント内にぶら下げたりして使ってみてはいかがでしょうか。

みなさんも是非、ネコとたわむれてみてくださいね♪


(記事:松ちゃん)
更新予定:毎週木曜日(次回は9月14日です!) 

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