エレショップblog

半導体・センサー・マイコン・電子工作キットほか、各種電子部品の専門店「共立エレショップ」から主に電子工作の関連情報をお届けします。 http://eleshop.jp/

カテゴリ: ハンダ付け不要/マイコン系

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け不要-マイコン系


ラズパイピコと同じRP2040を搭載したお手頃マイコンボード「★XIAO RP2040」を使った電子工作記事の続きです。

今回は完結編
ということで、設計したものをユニバーサル基板で組み立てるところまで進めていきたいと思います。

仮組みした回路とプログラムの動作テストが終わったら、
XIAO RP2040のボード上の記憶領域に作成したプログラムを保存し、
電源を入れるだけで単体動作できるようにしよう・・・というのが前回の話。

RP2040で動くMicroPythonは、内部に持っているファイルシステムにファイルを置くことができます。
そこにmain.pyという名前のプログラムを転送することで、起動時に実行されるようになっています
今回使っているThonnyエディタは、MicroPythonデバイスへのファイル転送機能もついていますので
それを使ってプログラムをXIAO RP2040に保存します。

では早速★Thonny [https://thonny.org/]での作業を再開しましょう。
まだプログラムが動いている場合は、一度XIAOとの通信を止めてから
View>Filesと選択して、ファイルマネージャーを表示させます。
Filesを選択してファイルマネージャーを出します

ウィンドウの左にファイルマネージャーが表示されました。
上(This computer)がPCのローカルファイルのリスト、
下(Raspberry Pi Pico)がXIAO RP2040に格納されたファイルのリストです(最初は何もありません)。
上のリストから「main.py」を選んで右クリック>「Upload to /」を選択すると、XIAO RP2040に転送されます。
PCからXIAOに、main.pyを転送します

アップロードの進行状況を表すウィンドウが開き、完了すると消えます。
ウィンドウが消えて、下のファイルリストに「main.py」が表示されたら成功です。
30アップロードは数秒で終わります

これで、XIAO RP2040は実行時にプログラム本体を送り込まなくても
転送したmain.pyを起動時に実行してくれるようになります。
(PCではなく適当なUSB電源から給電して、マルチカラーLEDが点灯するか一度確認しておくと良いと思います)


それでは、ユニバーサル基板を使って仕上げの組み立てを進めます。

今回の回路を乗せる基板は小さいので、弊社で販売中の変わった基板を使ってみます。
それがこちら。シリコンハウス営業所のガチャガチャで販売中の「カプセル型ユニバーサル基板」です。
店舗正面入口外のガチャガチャで好評発売中!

ただ丸いだけの基板ですが、もちろんガチャガチャなのでカプセルに入った状態で出てきます。
この基板はカプセルの内寸にほぼフィットし、基板を中空に浮かせた状態にできるため
カプセル自体を簡易なケースとして利用できるのが特徴です。
(カプセルは完全な球形ではないため多少内部のガタツキや遊びがあります)

XIAOを基板に取り付けるためのヘッダーソケットを用意します。
残念ながら7ピンぴったりの物は取扱いがありませんので、★「8ピン」の物をカットして7ピンを作ることにします。
ヘッダーソケットの加工

全ての部品を乗せ終わった状態の基板のオモテ面はこちら。
マイコンやLEDの発熱が測定温度に影響を与えないように、基板の端にセンサーを置きました。
部品面のレイアウト

裏面の配線途中の状態。
まずは★「すずメッキ線」で、基板のマス目を使ってできる限りの配線を行います。
(電子部品から切り落とした余分なリード線を集めておくと同じように使えて便利です)
すずメッキ線での配線の様子

続いて配線しきれなかった箇所を絶縁された配線材でつないでいきます。
今回使ったのは★「ジュンフロン線(ETFE電線)」という樹脂製の被覆がついた単芯の配線材です。
太さがそれなりにあるため配線が密集する所には適しませんが、一番太い0.51mmの物はかなり頑丈で曲がりにくいので
耐久性のある作品に仕上がります(記事担当お勧めです!)。
被覆付きの電線で残りをつなぎます

今回は★「DCジャック」を付けた配線を、元々開いているカプセルの小さな穴に通し、XIAOの5Vピンから給電するようにしました。
カプセルに元々開いている穴を「電源配線の通し穴」や「温度センサーの通気孔」として使います。
カプセルの穴をそのまま使います
他にも、カプセルにもう少し大きな穴を開け直してUSBケーブルを通してTypeCコネクタから給電する方法も良いですね。

あとは基板の位置に注意しながらカプセルの蓋を閉めて、完成!!
(カプセルは片側が着色パーツなので、マルチカラーLEDの場所が悪いと色がわからなくなります…)
完成!

これを室温を測るのに適した場所(直射日光や空調の風があたらない所)に吊るしたり転がしたりしておくだけで、
大まかな暑さ寒さがわかって便利です。
作業環境の室温管理、冷え過ぎや熱中症対策にもつながるのではないでしょうか。

以上、ちょっとした電子工作の紹介でございました。
ホビー用途であれば、製品化されないような面白い道具やガジェットも自作できるのが楽しいですね。
実用目的なら既製品を買った方が早いし確実ではありますが、
自身で実際に考えて設計することは、ものづくりの大事な体験になると思います。

自分も作ってみようという方は、こちらから今回の作例のプログラムソースを入手できます。
内容は無保証となりますが、参考資料としてお役立てください。


皆さまもぜひ、便利で新しいマイコンボードで電子工作にチャレンジしてくださいね♪♪


●補足1:マルチカラーLEDについて
実は「XIAO RP2040」には基板上にマルチカラーLEDが搭載されています(しかも2種類あります)。
そちらを使えば表示用のLEDは本来不要となるのですが、
小さい基板上についているLEDのため遠くから見ようとするとなかなか見づらいと思います。
今回はそのような事情で、程よい大きさと明るさの砲弾型LEDを外付けで使うことにしました。

●補足2:MicroPythonについて
MicroPythonは、Pythonという言語の「実装」のひとつです。
PCやサーバーより性能面で非力な組み込み向けのマイコンを対象としている分、動かせるアプリケーションの規模などは多少制限を受けますが
言語としての特徴は一部を除いて揃っているので、PCで動作する普通のPythonの解説書がほぼそのまま使えると思います。
ハードウェア制御の部分(入出力ピン、アナログ、PWM、I2C等々…)などの、MicroPythonおよびRP2040固有の情報については
大変わかりやすい日本語のドキュメントがあります。今回の作例でも大いに活用させていただきました。



(記事:ONE)
更新予定:毎週木曜日(次回は6月2日です!) 

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け不要-マイコン系


前回はPythonで開発できて超小型で安いマイコンボード★「XIAO RP2040」を紹介して
MicroPythonのファームウェアに書き換えて動作テストするところまで進めました。

今回は試作編です。

ご紹介する作例は部品点数が少なく、気軽に試せるものを選んでみました。
回路規模が小さいものであれば、買いそろえる物が少なくて済みますし、
地道な組み立て作業中のモチベーションも維持しやすく、失敗も少ないと思います。


デジタル温湿度センサー

室温を測るための温度計を作ることにしましょう。

とはいえ、温度計なんかわざわざ作らなくても、十分安くて実用的なものが買えますよね。
どうせ作るならその辺には売っていないものを作ってみたいところ。
大ざっぱな温度がわかれば良いという発想で「LEDの発光色で温度を表す」方法にしたいと思います。
というわけで使う表示器はこちら。

マルチカラーLED

マルチカラーLEDには、赤・緑・青の三原色の素子が封入されています。
3つの色の組み合わせで様々な色を表現できるので、測定した温度(室温)の変化を色で表すようにします

もちろん、測定した温度を表示するなら★「7セグメントLED」★「液晶表示器」などの方が適しているのですが、
今回は大ざっぱな表現と割り切るかわりに、明るくて一目で(色で)わかるマルチカラーLED1個でいきます。
配線量が少なくて済むというメリットもありますし、ピン数の少ないXIAOにも相性の良いちょうどよい規模の題材ではないでしょうか。

室温が低いときは青で、室温が高くなるにつれて緑~黄~橙と変化し、最も温度が高いときは赤、とすれば
直感的に室温の高低がイメージできるのではと思います。
LED表示色


さらに追加で、上限と下限の温度を何℃にするかは、それぞれ個別に設定できるようにします。
こうすることで、色の変化がおきる温度の範囲を広くしたり狭くしたりできます。
調整を変えた場合の例。調整しだいで同じ温度でも色が異なります
オールシーズンずっと動かしたままにするなら、Aのように実際の年間最高最低に近い気温にしておき
朝夕や毎日の温度差をはっきり見やすくするなら、Bのように季節ごとに決まった範囲に調整するとよさそうです。
(冷房を入れるタイミングを決めるのにも使えそうですね!)

マイコンに連続的な設定値を入力するには、可変抵抗が便利です。
今回は小さな★半固定抵抗にします。調整する値が2つなので、2個使います。
ユニバーサル基板やブレッドボードでそのまま使える半固定抵抗です

主要パーツは以上です。あとはLED用の抵抗や電源回路に使うコンデンサなど少々。
回路図は最終的にこんな感じになりました。ほとんど全部XIAO RP2040につなげるだけの構成ですね。
回路図

簡単な回路なのでいきなり基板を組み始めても良いのですが、ハンダ付けしてしまうと修正作業が大変です。
特にプログラムの開発中にマイコンのピンの割り当て方を変えたくなる状況はよくあるので、
すぐ修正ができるように、いったん★ブレッドボードの上で仮組みします
今回使ったブレッドボードはこのサイズ配線には柔らかいジャンプワイヤを使います

ブレッドボードの解説は、エレショップblogの過去の記事にもいくつかありますのでご参照ください。

まずは実験を始めるために、XIAO RP2040にヘッダーピンをはんだ付けしましょう。
付属のヘッダーピン(7P)を基板の穴に下から通して、上面ではんだ付けします。
これで、ブレッドボードに挿せるようになりました。
XIAO付属のヘッダーピンを下向きに取り付けます

ではXIAO RP2040(★前回MicroPythonを書き込みました)をPCに接続して、コードを動かしてみましょう。
前回に続いて★Thonny [https://thonny.org/]を使います。

既に保存しているファイルは[Open...]ボタンで開くことができます。
保存済みのファイルを開きます

まずはPC上でダウンロードしたものを開くので[This computer]をクリック。
PC内のファイルから選びます

ファイルのある場所を開いて選択し、開きます。
作成したプログラムのファイルを指定します

main.pyを読み込みました。では実行しましょう。
[Run current script]は、編集領域の内容を丸ごとデバイス(XIAO RP2040)に送って実行させるボタンです。
早速クリック(F5キーでもOKです!)。
[Run~]を押して実行します

仮組みしたブレッドボードの回路上で、マルチカラーLEDが点灯しはじめました。
実験につかっているPCから出てくる温かい風に温度センサーを当てたり、冷ましたりすると
温度変化が少し遅れてセンサーに伝わり、LEDの色が変わります。
ブレッドボードで仮組みした回路

Thonnyの実行画面の方には、動作中の変数を見るためにプログラムに入れておいたメッセージ出力の内容が
次々と表示されていきます。
メッセージ出力の様子

実験をしたのは5月上旬のお昼過ぎでした。測定結果27.7℃は期待通りの結果です。
センサーが読み取った温度と一緒に、調整可能な上下の基準温度の設定も出てきますので
ここを見ながら半固定抵抗を回して、2つの基準温度を目的の値に合わせます。
赤色にする温度(温点)を35℃青色にする温度(冷点)を5℃としてみたので、27.7℃で表示する色赤寄りの黄色といったところでしょうか。
いい感じに動いています。


では動作テストが終わったら、基板を製作・・・の前に、もう一つだけやる事があります。
PCからの操作なしで、XIAO RP2040に電源を投入すると自動でプログラムが動くようにするための手順です。

が、長くなりましたので次回に続きます。
単体動作のためのプログラム内蔵化、そしてユニバーサル基板への組み立てを行います。
プログラム例も最後に公開します。
もう少しだけ、お付き合いいただけたらと思います。


皆さまも新しいマイコンボードで素敵な電子工作を♪♪

(記事:ONE)
更新予定:毎週木曜日(次回は5月26日です!) 

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け不要-マイコン系


この春ご入学、ご進級、ご就職された皆さま。
まさに今、新しい生活に慣れてきた頃といったところでしょうか。
余裕が出来て新しい事にチャレンジしたいという方もおられるのではないかと思います

本日は弊社で取り扱っている製品を使って、
初心者の次のステップにおすすめな「初級者向け」の電子工作の例をご紹介したいと思います。

マイコンといえば★PIC や★AVR  など、IC単体のものを使うのが従来の主流でした。
このような単体のマイコンに書き込むには、プログラムの書き込み装置(ライター)が必要となります。
★純正品 を買ったり自作したりするわけですが、買うとなればその費用も上乗せになりますし、自作した書き込み機がうまく動かないと面白くない…。
IC単体のマイコン開発は、もちろん量産などを考えると大きなメリットがあります。
でも、趣味の電子工作としてこれから始めるという方には、道具の理由などでややハードルが高く感じられるかもしれません。
PICマイコン

書き込み機の要らないマイコンボードもたくさんあります。
★「Arduino UNO」 は代表的なマイコンボードですね。
USBケーブルでパソコンとつないで、作成したプログラムを転送するだけで動かせます。
ユーザーが多いためインターネットで豊富な情報が手に入り、書籍も充実しています。
エレショップblogでもArduinoを取り上げた記事がありますので、興味のある方はぜひこちらをどうぞ↓
マイコンボードの定番、Arduino

今回は、数あるマイコンボード製品の中でも
新しくて今どきの電子工作にぴったりのものを使ってみたいと思います。
それがこちら。

20×17.5mmの極小ボード「XIAO RP2040」
特徴はいろいろとありますが、簡単にまとめると「超小型、程よく高性能、しかも低価格!」
★「Raspberry Pi Pico」 と同じ32ビットマイコン「RP2040」が搭載されています。
コンパクトなので作品への組み込みがしやすく、お財布にも優しい。これからマイコンを触ってみたい方におすすめです。
価格は¥1,012 (税込/2022.5.9現在)。

マイコン開発で使うプログラミング言語といえばCやC++が多いですが、
この「XIAO RP2040」は、Python系のプログラミング言語(MicroPythonとCircuitPython)を使うこともできます。
Pythonが動くマイコンボードはだんだん種類が充実しつつありますが、
動かすには基礎的なスペックがそれなりに要るので、対応する機種は少ないです。
今回はせっかくなので、RP2040で対応している★「MicroPython」https://micropython.org/ で開発してみようと思います。

「Pythonは簡単」とよく言われていますが、実際のところ機能が高度にまとまっているので未経験からでもスタートしやすく
思いついたことをスムーズにコード化できて、アプリケーション部分の開発に集中しやすいと思います。
これは大きなメリットだと思います。(もちろん、究めるところまでとなれば、やはり簡単ではないと思いますが…)

前置きはこれくらいにして早速始めましょう。
まずは、XIAO RP2040にMicroPythonのファームウェアを書き込みます。

最初に用意するのは「XIAO RP2040」本体と、インターネット接続されたPC(今回はWindows10環境を使います)、
★「USB-Cケーブル」 (普通のものでOKです)。
LTC5BK1a


MicroPythonのファームウェアは、公式ページでマイコンボードの機種別に公開されています。
XIAO RP2040は内部構造上はRaspberry Pi Picoと類似するので、Raspberry Pi Pico用を使います。
★「Raspberry Pi Pico用のMicroPythonファームウェア配布ページ」https://micropython.org/download/rp2-pico/ より、ファームウェアの.UF2ファイルをダウンロードします。
ファームウェア配布ページから.UF2ファイルをダウンロードします
今回はv1.18 (2022-01-17)を使いました。

次にXIAO RP2040を「BOOTSELボタンを押しながら」USB-CケーブルでPCに接続します。
(「B」と書いてあるほうのボタンがBOOTSELです)
BOOTSELボタンはここです

しばらくするとディスクとして認識されますので、ダウンロードした.UF2ファイルをドライブの直下にコピーします。
UF2ファイルをコピー

コピー完了と同時にリセットが掛かり、ディスクの認識が外れます。
これでMicroPythonの書き込みができました!
XIAO RP2040の上でPythonのコードを実行できるようになります。

続いて、Pythonの開発環境を整えます
今回は★「Thonny」https://thonny.org/ というエディタを使います。
通常のPC上でのPythonのプログラムの編集や実行だけでなく、MicroPythonを書き込んだマイコンボードを管理する機能などがついており
組込み用の開発に特化したPythonエディタです。

Thonnyのトップページから、お使いのPCのシステムに合わせたバージョンをダウンロードし、インストールします。
今回入手したバージョンは3.3.13です。
Thonnyをダウンロード

Thonnyを起動しました。
まずはMicroPythonを書き込んだXIAO RP2040を制御できるように、セットアップを行います。
PCにXIAO RP2040が接続されていることを確認してから、「Tools」>「Options...」を選びます。
Thonnyエディタの初期設定を開きます

PCに接続したXIAO RP2040のMicroPython実行環境を、Thonnyから呼び出すための設定を行います。
「Interpreter」というタブに切り替えて、表示されるメニューから
「MicroPython (Raspberry Pi Pico)」を選びます。するとメニューの下にPortという別のメニューが現れるので
まずは選択肢を確認しましょう。
XIAO RP2040が正しく認識されていれば、「(COMxx)」という番号の付いた項目が出てきますので、それを選択します。
下の画像だと「(COM7)」と出ています。
Interpreterの設定を変更


設定が終わったら「OK」をクリックしてメインの画面に戻ると…
下のShellというタブ内
XIAO RP2040のMicroPythonに接続できました
    MicroPython v1.18 on 2022-01-17; Raspberry Pi Pico with RP2040
    Type "help()" for more information.
    >>>
XIAO RP2040からのメッセージが出ました!
先ほど書き込んだMicroPythonのバージョン(v1.18)と一致していますね。問題なさそうです。

実行するコードの入力を待機している状態ですので、何か打ち込んでみましょう。
>>> の後ろにカーソルを合わせて、適当に計算式を入力して…
        >>> 123+45*67

Enterキーを押します。
計算結果が返ってきました
    >>> 123+45*67
    3138
    >>>
答えが出ました!
もちろん、このようにコードを1行ずつ手打ちして対話形式で結果を表示させるだけでなく、
プログラムをファイルの形でまとめて入力して、実行させる使い方のほうが一般的です。
最終的には完成したプログラムをXIAO RP2040のフラッシュROMの中に保存して、電源をつなぐと自動で開始するようにしていきます。

ひとまず、ここまでが下準備となります。
まだ、これだけだとPCでPythonを開発するのと変わりないですが、
ここからは電子工作として実際の回路を組んでコードを動かし、仕上げていくことにしたいと思います。

次回、作例紹介に続きます!
次回、製作編。乞うご期待!!


皆さまも新しいマイコンボードで素敵な電子工作を♪♪

(記事:ONE)
更新予定:毎週木曜日(次回は5月19日です!) 

記事担当:
ハンダ付け不要-マイコン系


またもや久々登場のヨジゲンです。

前回に引き続きreTerminalの紹介を行っていきます。
★「「reTerminalは在庫あります!」」

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110070048a



reTerminal-2-2reTerminal-2-3
まずはケースに入れていた本体を出します。
(すみませんグーグーガンモのケース、reTerminalを入れるのに丁度良かったので自慢したかっただけです)

このボード中身はラズパイのCM4が入っているのですが、
ほんとに入っているか基板を見てみましょう。


reTerminal-2-4
裏面はこんな感じとなっています。
ヒートシンクもしっかり付いており熱対策ばっちりです。


reTerminal-2-5
まずは裏面に付いているゴム足やコネクターカバーを取っていきます。


reTerminal-2-6
四隅にネジが付いているので外していきます。


reTerminal-2-7
ここからが最難関。爪でケース通しがひっついているので外していきます。
下側は簡単に外れるのですがヒートシンク付近はかなり固めです。


reTerminal-2-8
小型マイナスドライバーなどでもいけますが、専用のこんな工具があれば開けやすいです。
if1452591a

reTerminal-2-9reTerminal-2-10
なんとか開きました。なかなかの難関でした。
ちょっとづつすきまに工具を入れていき後は勢いで外してください。
(勢い付けすぎてケース割らないように)


reTerminal-2-11
次に、ヒートシンクを外す為にネジ2本外します。


reTerminal-2-12
ヒートシンクが外れました。
これでCM4ボードが見えました。


reTerminal-2-13
OSを書き換えるブートモードにする場合CM4ボードの左側にあるスライドスイッチを切り替えると出来るようです。

さて!
ボード見る場合は、もう一段階ケースは外す必要があります。

ケース上と下にあるネジを4箇所外します。
(ツメじゃないので簡単です!)


reTerminal-2-14
ボード全体が見えました。
ここまで開けると色々な部品が載っているのがわかります。

・マイクロSD
・ブザー
・RTCバッテリー
・カメラポート

など通常のラズパイの付いているものや、産業用途だからこそ付いている便利な部品など
見ているだけでもなかなか面白いです。

分解完了したのでケースを戻していきます。
戻すのはネジ締め&ツメを入れるだけなんで開けるより簡単に出来ます。

本日はここまで

外側だけでなく中を見て確信しましたが、工業用途に特化して作られているので、普通のラズパイ
に比べると、割高な製品ですが値段に見合った構造になっており、ディスプレイを使用するアプリケーションであれば、この製品とても使いやすいと思います。


ぜひぜひ購入して色々なアプリケーションを動かしてみてください!!

担当:ヨジゲン

記事担当:
ハンダ不要-非マイコン系

みんな大好きLED。
電飾や装飾にとどまらず、最近は衣装に組み込んだりアクセとして身につけたりと言うことも一般化しつつあります。
LEDは消費電力が少ないのでモバイル化が容易だったり、発熱が少ないので安全性が高かったりというのもよく使用される理由なのではないかと思います。

しかし、よく勘違いされるのですが、決してLEDも発熱しないわけではございません。
「LEDはどんなに光らせても熱くならない」
と言った神話が意外とまかり通っているのではないかと、電子業界以外の人と話をしていると感じる次第でございます。

と言う訳で本日は。
テレワークで思うように工作ができないオカポンに代わって、LEDの発熱について検証してみたいと思います。
ネコキットの続きが見たかった人にはごめんなさい。

用意したのはこの4個のLED。
消費電力の違う白色LEDを4種類用意
左から
でございます。
点灯する電圧はだいたい同じくらいで、消費電流が違う4種類のLED。
ワット数と明るさの違いがどの程度発熱に影響するのか。
実際に光らせて温度を計測していきます。

使用する電源はACアダプタ。
出力3.3VのACアダプタ
出力電圧3.3Vの★ACアダプタ DC3.3V 2A『WA-03200X-1』でございます。
4種類ともおおよその定格順電圧が3.3VなのでこのACアダプタを使用します。

なお、今回はあくまで発熱させるための実験ですので、ACアダプタとLEDの間に抵抗などの電流制限をする部品は挟んでおりません。
実際にLEDを使用する時は抵抗または定電流ダイオード等の部品を挟んでLEDへの負荷を和らげるようにしましょう。

では最初に一番小さいLEDから。
スーパーでデラックスなLED

★φ5mm スーパーデラックス パワーLED 白色『OSW47L5111Y』でございます。
名前が良いですね。スーパーデラックスなパワーLED。この名前だけで期待値が上がります。
消費電流は20mAです。

点灯させる前に一応温度を測っておきましょう。
室温ですね
22.2℃。室温ですね。

ではACアダプタに繋いで光らせてみましょう。
これがスーパーでデラックスな光
期待通り結構明るい。
では温度計を当てて温度の変化を見ていきましょう。
これだけ近づければしっかり計測できるでしょ
↑こんな感じでかなり接近させて計測しています。

すると・・・
約3分でこの温度
あかん、これはあかんやつや!!
点灯から3分程度でこの温度。
『OSW47L5111Y』の動作温度範囲は-30~85℃なのでこの時点で電源を落としました。

いやしかし80度超えって・・・・
触ったらヤケドしますよ。
やはり定格順電圧3.2VのLEDに3.3V突っ込んだのがまずかったんでしょうね。
過電圧は部品を破損させることもあるのでけして真似しないでください。

と言う訳で3VのACアダプタに変えて再チャレンジ
3Vで再挑戦
いや、それでも十分明るいですよ。
さっきよりちょっと離れてるけど
今回はさっきよりも少しLEDとセンサーが離れてますが、まぁ問題ないでしょう。
この状態で待つこと5分。
全然温度上がりませんわ
全然温度上がりませんわ。
40度程度ならよほど肌に直接密着させない限りは大丈夫ですよ。
やっぱり定格守るのって大事ですね。


では次のLEDを光らせてみましょう。
デカイ=明るい、強い!という単純なイメージでの選択。
とは言え消費電流は100mAと『OSW47L5111Y』の5倍電気を食います。
定格電圧も3.3Vなので今回は過電圧にはなりません。

点灯させる前の温度は・・・
こちらも室温
はい、室温です。

では光らせてみましょう。
変な声が出るくらい明るい
んぉ!!!
思った以上に明るくて変な声が出てしまいました。
当たり前ですが直視厳禁です。

デカイから近い
今回はLEDがデカイので必然的にセンサーとの距離も近くなります。
さて温度は・・・

意外と温度上がらず
意外と上がりませんね。
5分経過で68℃。いや、もちろんこんなの触ったらヤケドしますけどね。
やはり定格を守って使用しているせいか驚くような結果にはなりませんでした。
もちろん直接肌に触れるような使い方は厳禁ですが。

本来は放熱板必須です
消費電流もググッと上がって350mA。これは期待できそうです。

念の為点灯前の温度を計測します。
最初はみんな室温です
もちろん室温です。

では光らせてみましょう!
明るすぎて何がなんだか
ぉふぅぅっ!!
もう見てられません。真昼のような明るさです。
サングラスを用意しなかったことが心底悔やまれます

見るからに熱そう
センサーからしたら拷問のような状態ですね。大丈夫なんでしょうか。

気になる温度は・・・
ぐんぐん上昇!
はいダメ~。
1分経たずにこの温度。
『OSW4XME1C1E』も動作温度範囲は85度までなのでこの時点で電源を落としました。
それにしても気持ちいいくらいの温度上昇っぷり。
もちろん電源落とした後もしばらくは触ることができませんでした。

この『OSW4XME1C1E』は本来なら放熱板を付けて使用しないといけません
じゃないとすぐ壊れるでしょうから。
なのでご使用の際は★1W用スター型アルミ基板『OSMCPCB8060B』とかに取付けて、その裏にさらに放熱板を付けて使用しましょう。

ちなみにこのLEDの裏側は放熱用にアルミ板になっています。
裏から放熱できるようになってる
ここに放熱器を密着させて温度を逃がす訳です。
ではこの裏側は一体何度になってるんでしょうね。
気になるので試してみました。

裏返しても目には優しくない
こうして見るとヘッドライトとか携帯用の電灯に便利そうですね。
斜めになってるけども
さてどのくらい裏のアルミが熱くなってるんでしょうか。

温度上昇は優しめ
3分程度でこの温度。70℃超えた辺りから温度上昇が緩やかになりました。
光があたってない分温度は抑えられているのかもしれません。

さて、最後はこちら。
圧倒的電力消費!
『OSW4XME1C1E』よりもデカイワット数の★3W級白色ハイパワーLED エミッタ型『OSW4XME3C1E』でございます。
こちらは定格電圧3.8Vなのですが、今回は3.3Vの入力でテストします。
ちなみに3.3V入力時の消費電流は350mAと、『OSW4XME1C1E』と同じくらいの消費電力になります。

では恒例の事前温度計測
周りの温度が上がってる・・・
なんかどんどん室温が上がってる気が・・・

と言う訳で。
不安しかありませんが点灯させてみましょう。
目が~目が~
もうね、こんなんラ○ュタ王でなくても目がやられてしまいますよ。
こんな明るさなんに使うんだ!?ってくらいの明るさ。
斜めだけども
写真も訳わかんなくなってる。

で、肝心の温度は・・・
圧倒的温度上昇!
いや、思ったほどではないですね。
3分ほどで80度超え。
もちろん触ったらヤケドしますけど、1W級の『OSW4XME1C1E』よりも温度上昇は緩やかでした。
定格いっぱいまで電圧をかけてないのでこの辺余裕が有ったってことでしょうか。

もちろんこの『OSW4XME3C1E』も放熱板使用が前提の商品ですので、ご使用の際は★3W用スター型アルミ基板 『OSMCPCB8060A』に取付けて、かつ裏に放熱板を付けて使用してくださいませ。

せっかくなんで『OSW4XME3C1E』の裏面も温度測ってみましょうか。
反射でも部屋が明るくなる シリコンマットじゃなかったら燃えてた!?
めっちゃ明るいですね。
で、温度はというと・・・
思いのほか温度は上がりませんでした
3分程度でこの温度。
やはり1W級の『OSW4XME1C1E』よりも余裕がありそうです。

と言う訳で。
実験終了でございます。
これでLEDも熱くなるということがお分かりいただけたかと思います。
LEDだからって甘く見てるとヤケドしてしまうってことですね。

LEDを使用してなにか作る際は、放熱とか入力電圧を抑えるなど発熱への対策にも気を使ってください。
もちろん使用するLEDによっても発生する熱量は違ってきますので、組み立てる前にLEDの温度を測って確認することも大事かもしれません。
LEDの特性をしっかり確認して、安全な電子工作をお楽しみください。


みなさんもぜひCOOLにLEDを使ってくださいね!

(記事:伊東)
更新予定:毎週木曜日(次回は3月16日です!)

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