記事担当:共立エレショップ
[ハンダ付け不要-非マイコン系]
(記事:伊東)
更新予定:毎週木曜日(次回は9月26日です!)
[ハンダ付け不要-非マイコン系]
根強い人気とういのはやはりアルものでして、取り扱いが終了してからも度々問合せの来る商品がございます。
本日ご紹介いたします商品も、以前シリコンハウスで取り扱いがあり、結構人気の商品だったのですが、その後すぐに仕入先が取り扱いをやめてしまい、惜しまれつつ弊社での販売を終了した商品でございます。
まぁ全く同じ商品、という訳ではないのですが。
それがこちら。
さてその惜しまれつつ販売終了になった商品はと言いますと。
それはシリコンラバー材『suguru』でございます。
販売終了から何年も経っておりますが、未だに再販のご要望をいただきますので、同等品として見つけましたのが、このキンツグルーなのでございます。
キンツグルーも『suguru』と同じように、袋から出して練って盛り付けると固まって固定できる代物なのでございます。
とは言え全く同じものでもございませんので、今回はキンツグルーを実際に使用してみて、どのような物なのかを見ていきたいと思います。
まずはパッケージを開けます。
中には小分けにされたキンツグルーが3パック、セロハンテープでつながった状態で入っておりました。
内容量は5g×3パック、合計15gでございます。
一度袋から出すとどんどん硬化していってしまいますので、小分けパックにされているのは嬉しいとことですね。
『金継ぎ(きんつぎ)』。知ってますよ。割れたり欠けたりした陶器を補修するアレですよね。
美味しんぼでも陶人先生の器を仲居さん(?)が割ってしまった時に山岡さんが提案してましたから覚えてます。あれもいい話でしたね。
話を戻しまして、つまりは『金継ぎ』する『グルー(のり)』だから『キンツグルー』と、そういうネーミングだったんですね。なるほど。
では早速使用してみましょう。
今回キンツグルーの実験台になるのはこちら。
USBでそれなりの電流を流す必要が出てきたため、太めのケーブルを使用して作ったケーブルでございます。
線が太すぎて市販のガワには入りませんでしたので、これ幸いとキンツグルーの実験台に選んだ次第でございます。
この配線部分をキンツグルーでモールドいたします。
ではキンツグルーを袋から出しましょう。
袋には嬉しいことに切込みが入っておりまして、ここから開けると良いよ!とオススメしてくれております。
↑写真では分かりにくいですが、切込みの丁度上のところに溶着されている部分がありまして。
溶着部分をちょっとかすめただけで軌道がずれてしまいましたので、ほとんど袋を開けることができませんでした・・・
やぁねぇ不器用って。
気を取り直してハサミで開封。文明人ですから。
質感はちょっとベタベタしていてお餅とお団子の間のような感じ。
大きさは33×18mmくらいでしょうか。厚みも2~3mm程度。
私は意外と大きいと思いましたが、まぁ何に使うか、どこに使うかで印象が変わると思うのでなんとも言い難いですね。
ではいじくってみましょう。
なんだか駄菓子屋で10円くらいで売ってるガムのよう。
触る前に手をキレイにしておいてよかったと思いました。
汚れた手で練り練りしたらどんどん黒くなっていきそうです。
少し練り練りしたら先程のUSBケーブルに練りつけます。
もともと芸術的センスがないので余計に・・・・・弄くれば弄くるほど・・・・・不格好に・・・・
まぁ必要な部分は覆えたので良しとしましょう。
後はこれで固まれば、無事ケーブルのモールドは完了です。
作業感はホントに紙粘土で工作しているような感覚。
今回は素手で整形いたしましたが、粘土工作用のヘラなどがあればもっとキレイにできたかもしれません。
注意点としましてはやはりベタつき。
触っていると指にも付きますし、指から他の場所にも付着してしまいますので、指で触る際はある程度湿らせてから触った方が良いかもしれません。
と言う訳で、キンツグルーの使ってみたレビューはここまででございますが、ここで終わっては面白くありませんね。
幸いキンツグルーも少し余ったので、強度の実験をしてみようかと思います。
用意した部材はこちら。
これを、
接着とも言えない雑なつなぎ方。
果たしてこれが硬化したとき、どれほどの強度が出るのでしょうか。
と言う訳で一晩経ちました。
おはようございます。翌日の朝でございます。
整形したときのまま、固まっております。
硬化した質感も、なんだか紙粘土のようです。
ではどれだけ固まったかを確認してみましょう。
実験に使用するのはこちら。
このスズメッキ線をダブルクリップの先にくくりつけて、吊り上げてみようと、そういった趣旨でございます。
では早速。
むしろ基板を持ってる手の方がしんどいw
少し振ってみましたが意外と大丈夫。
キンツグルーにも亀裂はおろか変形も見られませんでした。
これなら接着剤として、つなぎ剤としても十分使用できそうでございます。
最後に、「硬化後、着色が可能です」と書かれておりましたので、ポスカで色を付けてみました。
紙粘土に着色したみたいになりました。
が、ちゃんと色が乗っております。
これなら整形後に装飾もできますね。手芸等のクラフト用途でも十分使えそうでございます。
と言う訳で。
シリコンラバー材『suguru』とは少し違った質感の商品ではございましたが、同じように使用できることは判りました。
また、後からサインペン等で色付けもできますので、クラフト用途ではキンツグルーの方が使いやすいのではないかと。
みなさんも是非、ネリネリ練り付けしてくださいね!!
(記事:伊東)
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