記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系


前回のブログ(真夏の太陽エネルギーを試してみよう!)では光エネルギーで発電してモーターを回してましたが
今回は熱エネルギーで発電してモーターが回せるか実験してみました。

熱エネルギーで発電すると書きましたが、火力発電のように水を蒸発させて水蒸気の力でタービンを回して発電とかはなんか大変そうなのでやりません。
もっと簡単にできそうなペルチェ素子を使ってみたいと思います。

ちなみにエレショップではアーテックから発売されている★「ペルチェ素子実験セット」を販売してますので興味のある方はぜひお買い求めください。


ペルチェ素子は、ある方向に直流電流を流すと、素子の片面で吸熱(冷却)し、もう片面で発熱(加熱)する特徴があります。
その性質を利用して、片方を冷やして反対面を温めてやると発電するはずだ!
ということで実験してみましょう!

まず用意するもの
モーターとプロペラ(今回、付属のソーラーパネルは使いません)  
 これを選んだ理由は説明書にも書いてるのですが
 始動電圧と始動電流が非常に小さくても動くらしく、ペルチェでどれぐらい発電するかわからないのでこれを選びました。
 片面を冷やすために必要でしょう。
・人体
 人肌で温めてるのに必要
 

ではまずは繋げてみましょう
ヒートシンクの上にペルチェを乗せて
モーターにプロペラを挿してコードを繋いでみましょう。
実験開始

さすがにこれだけでは温度差がほぼ無く発電は出来てないのでプロペラは回りませんね。


では次に上面に手を置いて体温で温めてみます。
全く動きません・・・

ペルチェ素子は電流を多く流すことによって温度差が大きくなるので
逆に温度差が小さければ電流もほとんど発生しないのでしょう。


という事でヒートシンクの下に保冷剤を置いて、先ほどと同じように手を置いてみます。
何ということでしょう
全く動きません・・・

1枚でダメなら2枚ならどうかという事でペルチェをもう一枚追加して2枚で実験してみます。
ペルチェ追加
このようにペルチェを2枚直列で接続してみました

まずは保冷剤なしでどうなるか試してみましょう。
うーん回りません
やはり温度差が小さすぎるのでしょうか

では保冷剤をヒートシンクの下に置いて試してみましょう
これでも回りません・・・


では最後に並列で接続してみます。

さあ回ってくれ!
おおおお!回ったーーー
思ったよりたくさん回ってくれましたーーー
なんとか
「やってモーター(奴手猛汰)!!」で締めることを避けることができました!!
ペルチェ素子で発電しモーターを回すことに成功しました!!

直列はでは回らず並列で回ったというのは、直列ではモーターを回す値に電流が達しなかったのかなあと予想します。

以上の実験結果からペルチェ素子で発電はしますが、モーターを回すだけでも温度差を作り出すのに結構大変なので、
同じようなことをするなら費用と手軽さからいってもソーラーパネルを使用したほうが良いなあと思いました。


(記事:松ちゃん)
更新予定:毎週木曜日(次回は9月5日です!)