記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け必要-非マイコン系


ごきげんいかがでしょうか、皆さんもこの寒い冬を乗り切ろうと日々頑張っておられると思います

特に寒がりの私も、事務所のスタッフが暖房で顔を真っ赤にしているのに、足にカイロを貼って仕事してました

でも、ひざから下の冷えに我慢できず、電気毛布を持ち込もうと思ったのですが
さすがに電気代もかかりすぎということで、先シーズンに「USBブランケット」なる商品を買ってしまいました

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メーカ:無印良品 MJ-UBL16DB (2022年モデル)

充電器やモバイルバッテリーのUSB端子に挿すと、中のヒーターが暖かくなって
おかげでずいぶん楽になりました

お値段も手頃ですし、USB電源なので電気代も上司に大目に見てもらえてます

さすがにパワーとしては「全面ぽっかぽか」は無理でしたが、ちょっと許せない不満があって

「時間が経つと、勝手に電源オフになってしまう!」

どうも安全性を考慮した設計らしいんです(低温ヤケドって舐めてたらホント大変な事になるみたい

もちろん電源ボタンを押してあげると、また暖かくなります

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でも冷たくなってから気がついて、暖かくなるまでの間に寂しい思いをするのがイヤになる時ってありますよね
(特に仕事がトラブってる最中とか)

そこで自動であったか時間を延長できる方法がないか、ちょっと考えてみました
(黙って指で押すというのは却下するお約束)

1. 電源切れたら自動でボタンを押す「何か」をつける

 真っ先に思い浮かぶけど、ブランケットにメカ取り付けるのはちょっと使いにくくなってブサイク
 作るのに費用もかさみそうで、代わりに押してくれる召使いもいないし

2. 電気的にボタンを押してくれる回路を仕込む

 さすが電気屋、意地でも電気的に!
 でもボタンが綺麗にブランケットに埋め込まれていて、バラすのはちょっと難しそう
 不器用なので多分原型とどめない位つぶしてしまうなぁ

3. ブランケットに入ってるマイコンのプログラムをハックする

 そりゃ、できる人は良いけど、えらく難易度上がってない?

4. USB電源を切って、入れ直してくれるタイマーをつける

 それそれ、コネクタをUSB電源に入れ直したらボタン押さずに、また最高パワーでぬくまる仕様なので、ブランケット自体を改造せずに済むので良い

...もう思いつかない

という訳で「一定時間が経つと電源OFF→すぐON」を繰り返してくれるような、安いタイマーをネットで探してみたのですが
これといった都合の良い物を見つけられませんでした(こんな動作は珍しいのかな?)

じゃあ「無いものは作ればいいじゃない!」

「タイマー回路」で検索して、できるだけ簡単に、少ない部品で作れるように回路を考えてみました
(流行のAIに聞いてみようと思ったのですが、使い方を知りませんでした)
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抵抗(1MΩ)とコンデンサ(1000μF)の充電回路でタイマー時間が決まります

一定時間後にリレーが動作すると、同時にコンデンサを放電して、タイマーがリセットされます

このためリレーが一瞬カチっと働く間だけブランケットへのUSB電源が切断され
すぐにまたONに戻ってタイマーが始まります
(これの繰り返し)

切断の時間が極端に短く、ブランケット内蔵の回路がうまく検知してくれるかどうか微妙ですので
実験がてら作ってみます

部品はこんな感じ
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100均ショップで買ってきたUSB延長ケーブルを切って、途中にタイマー回路を入れます

USBケーブルの中には4本の線が入っていますが、使うのは電源線(ピンクと灰色)だけです

ケーブルは少し長すぎると思ったので短くしました
余ったケーブルの中に入っている線は、あとで回路の配線に使うことにします

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多少の引っ張りに耐えるよう、ラグ板に結束バンドで止めてみました
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部品をラグ板にハンダ付けしていきます
抵抗とダイオードから
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トランジスタとコンデンサです
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リレーは両面テープでラグ板に貼り付けます
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リレーのコイルにダイオード乗せて、あとは端子間の配線をがんばります
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完成しました!
(配線が見やすいように、部品を少し外に曲げています)

さっそくUSB電源とブランケットをつないでみましょう...

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1分経過..2..3..4分経過

あれ、もう動いちゃった、10分くらいは期待してたんですけど
でもブランケットはうまく電源断を検知したらしく
ボタンの色が変わりました。

簡単なタイマー回路なので動作時間も数分が限界で
使う部品や気温によっても結構バラツキが出てしまうようです

今回は時間が不正確でも問題ないので、まあヨシとしましょう(すみません)

おかげで寒くならずに安心して良い仕事に励めます!(ような気がします)

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【ご注意】
※USBブランケットについて、今回使用した商品以外の類似品ではテストしておりませんので、動作の保証は致しかねます。

※本回路を追加したことによってUSBブランケットの正常使用範囲を逸脱するとメーカが判断する可能性がありますので、自己責任の上で実験を行ってください。
また安全機能を解除する動作を行いますので、小さいお子様や高齢の方など
ご自分の意志で使用を中断できない恐れがある場合には利用をお控え下さい(低温やけどの原因となります)

※本回路は部品点数を少なくするため、製品レベルの設計にそぐわない構成になっていることをご承知おきください


(記事:池)
更新予定:毎週木曜日(次回は2月1日です!)