記事担当:共立プロダクツ
[ハンダ付け不要-マイコン系]
特性のチェックが手早くできるならば、使わずに持て余しているような詳細不明のLEDも、よっしゃ使ってみるか!という気分になれるかもしれません。
これを1サイクルとして何回も繰り返せば、PWM出力の値が少しずつ補正されていき、設定値の電流に近づいた状態で安定していきます。
ということで駆け足で動作の説明をしてみました。

[ハンダ付け不要-マイコン系]
エレショップblog読者のみなさま。
マイコン、使ってますか?
次から次へと世に送り出されるマイコンボードを使いこなすのは大変ですが、最近では高水準言語やブロックプログラミングなどに対応するものや、液晶や内蔵センサー等を満載したモジュールなどもあり、思い付いたものを手軽に試作できるようになりました。
前置きはこのへんで。
これだけあれば、適当に光らせるだけでもそれなりにサマにはなるのですが、光り物はできるだけ明るさを揃えると綺麗に見えると思います。
でも、LEDって高輝度タイプやらお手頃価格なものやら、古いのやら新しいのやら、同じ電流を流しても見た目の明るさが全然違うんですよね。
具体的な型番がわかっていて、データシートがあるならばそれを見ればいいのですが(電子工作の基本です)、こういう正体不明な物はどう料理したものか…。
というわけで今回は、個人的に「ほしい!」と思っていた簡易LEDテスターを設計してみることにします。
機能はこんな感じを目標にしていこうと思います。
●LEDを差し込むだけで、指定した電流値(順方向電流)で点灯する。
●ボタン操作で電流値を変えられる。
●点灯中のLEDの順方向電圧がわかる。
特性のチェックが手早くできるならば、使わずに持て余しているような詳細不明のLEDも、よっしゃ使ってみるか!という気分になれるかもしれません。
親指サイズ(筆者調べ)の小型ボディにカラー液晶と操作用ボタンを内蔵。充電式バッテリーを内蔵しているのでケーブルなしでも動作OKと、ハンディサイズのガジェットづくりに丁度良いです。自作の回路を外付けするのに便利なGPIOヘッダーソケットもあります。
個人的に購入したにも関わらずあまり有効活用できていなかったのですが、今回のプロジェクトにはそれなりに適任と言えるのではないでしょうか。
(目玉の無線機能は今回使わないので役不足感はありますが…)
ここからは設計方針を決めながら回路を組んでいきます。
全部を説明すると長くなるので、要点だけをかいつまんで見ていくことにします。
トランジスタに流れる電流(I)は、オペアンプの+入力端子にかける電圧(ここではVCTLとします)と抵抗(R)から近似値を求めることができます。
目的の電流値になるように入力電圧(VCTL)を上下して調整できれば、計算通りの電流がLEDに流れてくれるはずです。
PWMとは1本のピンから一定の周期でHレベルとLレベルを高速に繰り返し出力する機能で、HとLの時間の割合を変えると、平均の電圧が変わります。
これを抵抗とコンデンサで構成されたローパスフィルタ回路に通すことで、中間の電圧(M5StickCはHレベルが3.3Vなので、0~3.3Vの範囲)をつくることができます。
上記のPWM出力から作ったVCTLをもう一度マイコンで読み直し、電圧を調べます。
その電圧を抵抗値Rで割れば、現在LEDに流している電流、つまりLEDの順方向電流を求められます。
これが設定している電流値より高ければ、PWMの出力を下げて電流を小さくするように調整します。逆に現在の電流値が設定値より低ければ、PWMの出力を上げて電流を大きくします。
1.アナログ入力でVCTLのピンを読み取る。
2.読み取ったアナログ値(0~4095の数値)を、実際のVCTLの電圧値(?.??V)に変換する。
3.電流の現在値を計算で求める。(I=VCTL÷R)
4.電流の現在値と設定値を比較して、
現在値が設定値より高ければPWM出力を下げ、逆に低ければPWM出力を上げる。
(PWM出力を、次回さらに設定値に近づくように調整する)
これを1サイクルとして何回も繰り返せば、PWM出力の値が少しずつ補正されていき、設定値の電流に近づいた状態で安定していきます。
あと冒頭にも書きましたが、ボタンを押せば電流の設定値を何種類かワンタッチで切り替えられるようにしたいと思います。
実際に点灯するLEDを見て「何mA流せばこの明るさになるのか」が大まかにでもわかれば、LEDに直列に入れる抵抗値の計算もきっとはかどるはずです。
ということで駆け足で動作の説明をしてみました。
次回、エレショップで販売中の部品を使って、回路を実際に組み立てていきます。
お楽しみに!

(記事:ONE)
更新予定:毎週木曜日(次回は6月29日です!) 【補足】
M5StickCはメーカー生産終了となり、現在(2023.06.22)は後継機種「★M5StickC Plus」(プラス)を販売しています。
画面が大型になり表示ドット数が増えている等の変更点がありますが、今回の作例であれば画面レイアウト以外はほぼそのまま流用できます。
これからM5StickCを始めてみようという方は、ぜひプラスをお試しください。





