記事担当:
ハンダ付け必要-非マイコン系


前々回、ワンダーキット(WonderKit)の商品
★「FMトランスミッターキット / FW-8027M」
を作りました。
★「電工女子、WonderKitで工作します!(第34弾:FMトランスミッターキットです)★1」
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「FMトランスミッター」とは、Bluetoothのように受信側とのペアリングをせず、ラジオの電波にして飛ばすので、音源は1つでもラジオを持っていて電波が届く所にいれば、何人でもその音源を聞くことが出来るといったものなのです。
つまりは自分の周り限定のリスナーを持つラジオ局が作れるって感じです。

前回は、キットの作成までしました。
今回は、動作確認から始めます。


まず本体のスイッチがOFFになっていることを確認し、短絡ソケット5個全部が手前側にささっていることを確認します。
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この状態で、半固定抵抗(VR2)の矢印が真ん中になるように、調整します。
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電池を入れて、スイッチオン!
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液晶下にあるLEDが光って、文字が表示されればOKです。
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この時、液晶画面に表示されている上の行の数字が『76.0MHz』と出ていることを確認してください。
ちなみに下の行は電源(電池)の電圧を表示しています。
一般的にアルカリ乾電池の電圧は1.5Vなので、2本で3V前後が表示されてればOKです。
電圧が低くなるとちゃんと動作しなくなるので、適度なところで電池交換するようにしましょう。


では、手持ちのラジオを用意して・・・おっと、これは以前オカポンが作った★「エコキューブラジオ4」ではないですか!
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★「電工女子★エコキューブラジオ4を作ります★1」
★「電工女子★エコキューブラジオ4を作ります★2」
★「電工女子★エコキューブラジオ4を作ります★3」

ということで、★「FMトランスミッターキット」の動作確認には、これを使おうと思います。


まず、★「エコキューブラジオ4」の選局を、FMトランスミッターと同じ76.0MHzにあわせます。
で、★「FMトランスミッターキット」は76.0MHzになっていると思いますので、電源を入れた状態で★「エコキューブラジオ4」の近くに置いてみます。

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写真ほど近くに置かなくて良いのですが、★「FMトランスミッターキット」の電波を十分受信できるところに置くと、★「エコキューブラジオ4」から、わずかに小さな音(「サーーーー」っていう音)が聞こえます。

これで、動作確認はOKです!!
ちなみに★「FMトランスミッターキット」のコンデンサマイクを軽く叩いたり、触ってみると、その音が★「エコキューブラジオ4」から聞こえます。

面白っ!!!!!!



念のため、ちゃんと受信しているかどうか、チェックするために、先輩社員が特機の試作で作ったポータブルラジオを貸してもらいました!
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設定した周波数のラジオ電波を受信すると、液晶内のアンテナが立つんだそうです。
棒は最大4本表示されてるそうで、なんか携帯電話のアンテナみたいですね。
で、↑。うん、ちゃんと受信されています!

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と言う訳で、今の状況↑
右の音源(スマホ)から★「FMトランスミッターキット」を通し、左にある2個のラジオから音楽が聞こえています。おもしろっ!!


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ちょっと離して使う時は、★「エコキューブラジオ4」★「FMトランスミッターキット」アンテナを伸ばして使ってくださいね。

具体的な使い方を紹介すると、自分で用意した音源を周囲に発信することができるので、電波が届く範囲にあるラジオ全てに、同じタイミングで同じ音を聞かせることができるんですね。
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コレを利用すると、イベント会場などで案内や解説の音声をラジオを持っている人限定で聞かせることができたり、周囲に爆音を流さずサイレントなクラブイベントや盆踊りができるようになります。

つなげ方もとっても簡単。
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音源(例:スマートフォンなどのイヤホン出力がある再生機器)から、★「FMトランスミッターキット」CN1:緑のジャック)へ繋げます。
繋げるケーブルは、オーディオケーブルを用意してくださいね。(FMトランスミッター側はΦ3.5mmステレオプラグ)
例えば・・・★「オーディオケーブル 両端3.5φステレオプラグ」

音源を接続した後、FMトランスミッターの電源を入れて音楽を再生すると・・・あら!ラジオから音楽が再生されました!
なんか不思議な感じ。


これで動作確認も完了!本当に完成です!

としても良いのですが、せっかくなので、送信周波数を変えてみようと思います。

どれくらいがいいかなぁ・・・
説明書を見ると、90.0MHzより高い周波数は、受信機側の仕様によっては対応してない場合がある、とのことなので、89MHzに設定しようと思います。
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ちなみに、★「エコキューブラジオ4」は、90.0MHz以上の周波数に対応してました!

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まずは、★「FMトランスミッターキット」のジャンパー配列を「89MHz」の設定にします。
基板の電源を入れると、液晶に「89MHz」の表示がされました!

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★「エコキューブラジオ4」の周波数も「89MHz」に変更します。


ちゃんと受信しているかどうか、チェックするために試作ラジオでも確認してみます。
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こちらも、周波数を「89MHz」に変更しますと、ちゃんとアンテナが4本立ちました!


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右の基板が送信機。
左のラジオ2つが受信機です。

ばっちり、ちゃんとラジオから音楽が聞こえます!!!


ここで、うまく受信するためのコツを少し紹介します!
ラジオがちゃんと受信してないな…?と思った場合は試してみてくださいね。

★ラジオと★「FMトランスミッターキット」のアンテナがしっかり伸びていることを確認してください。(FMトランスミッター側はちゃんとささっているかも確認!)

★ラジオと★「FMトランスミッターキット」のアンテナの向きは平行になるように調節してみてください。

★ラジオをPCや電源など、ノイズ源となるものから遠ざけてください。

★液晶に表示されている電池残量を確認してください。

★設定した周波数を変えてみるとちゃんと受信する場合もありますよ!



皆さんもぜひ作ってみてくださいね♪

(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は3月23日です!)