記事担当:
ハンダ付け必要-非マイコン系


小学生がランドセルにつけたり、子供だけでなく大人の女性もストーカー対策などで需要の高い、防犯ブザー。
ネットで調べると人気ランキングなんかも多く見られます。
ランキング上位の製品は音の大きさや、LEDライトなどの付加機能といった点などが評価されていますが一番重要視されているのは”デザイン”のようです。

ということで、自分だけの防犯ブザーを作っちゃおう!
というのが今回の目標です。

さて最初にデザインと口にしましたが、さすがにケースを一から自作するのは難易度が高いと思います。
最近は3Dプリンタも手ごろな価格で入手できるようになりましたので、作れる人は3Dプリンタでケースを自作してみてもいいかもしれませんが
ケースに関しては入手しやすく、加工しやすいエレショップ登録品の★プラスチックケースを使うことにします。


まず使う部品の選定ですが、防犯ブザーということで大きな音がなるブザーを選択。
1_ハイパワーサイレン22_ハイパワーサイレン2裏

裏側の端子にはプラス(+)とマイナス(-)が書いてあってわかりやすいです。
シールにはDC12Vと書かれていますが、電源電圧はDC1.5~DC14Vまで幅広く使えます。
ただし、電源電圧が下がると音も小さくなるので、今回はサイズ的に9V電池を使おうと思います

お次はステレオプラグ。
いや別にモノラルでもいいんですが、かっこいいのはステレオしかなかったのでコレを選択。
3_ステレオプラグ・金メッキ青4_ステレオプラグ・金メッキ青分離

頭を回すとカバーと分離してハンダ付けする端子が出てきます。
端子はカバーの半分ほどなので、半分は空洞になっているのがわかります。

ただ、後で思ったんですが、ケースが黒いので普通に安めな価格帯の★「φ3.5mm ステレオミニプラグ MP-019MS-R」あたりでもよかったかもしれません。

そして、プラグを受けるジャックですが小さくてスイッチ機能付きのコレを選択。
「3.5φモノラルジャック パネル用 2031」
5_モノラルジャック2031

プラグがステレオなのにジャックはモノラル用なの?って思ったかもしれませんが…
プラグに電気は流さないのでコレでいいのだ!

スイッチ機能付きというのが今回の重要なポイント。
なのでモノラルのジャックなのに、端子は3つあります。

後ろの2本は普段つながっていますが、プラグを差し込んだときにプラグに板が押されて離れます。
プラグをさしてないときはつながって(スイッチON)プラグをさすと離れる(スイッチOFF)ということです。
6_モノラルジャック2031裏7_ジャックinプラグ

8_ジャックinプラグ2
9_ジャックinプラグ3

電源に9V電池を使うので、電池BOXはコレ(★「9V角型積層電池(006P)用電池ケース / BH9VA」)。
10_9V電池BOX

で、配線材も必要なので、これくらいの長さ(約10cm)で用意しました。
11_配線材

これらの部品をハンダ付けして、つなげたらこんな感じ。

12_ハンダ付けした状態

音が鳴る本体部分は大体目途がたったので、お次は引っ張る紐部分を作ります。
まずプラグをはずして、カバーに紐を通します。

13_プラグと紐14_プラグに紐を通す

通した紐を結んで、団子を作ります。
お尻から引っ張って、団子がカバーの中に納まって、引っ張っても抜けなければOK。
カバーの頭から紐が見えるようなら、余分な部分は切っちゃってください。
もし引っ張ったら抜けるようなら、もう1回結んで団子を大きくしてください。

15_紐を結ぶ16_紐を入れて切る

そして、このままだと中の紐がじゃまでプラグが閉まらなかったので、ピンセットでぐいぐい。
奥に追いやります。
17_ピンセットでぐいぐい

しっかりプラグが回せて、カバーが閉まればストラップ完成!
18_ストラップ完成

では、ケースに入れる前に動作チェックをと思い電池を入れようとしたら。。
ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
そりゃ、電池入れた瞬間に鳴りますよ。
プラグが刺さってない状態だと、ジャックのスイッチはON状態なんですから。。

この日は同室にもう一人しかいなかったんですが、いきなり大音量を響かせてしまって
めっちゃ迷惑な事をしてしまいました。スミマセン。。

正解の手順は、プラグをさして
19_プラグをさして

電池を入れる。
20_電池を入れる

それからプラグを抜くと大音量のブザーが鳴ります。
この手順大事。必ずプラグをさした状態で電池を入れてください。

さて、では本体をケースに収めるとしましょう。
電池BOXとジャックが入ればいいので、★「SW型プラスチックケース SW-75B」を使うことにします。

22_SWケース

ケースにジャックの口が出るように穴あけ。
6mmの穴をあけたいので、初めに3mmのドリルで穴をあけてから6mmのドリルで広げました。
初めは小さめのドリルを使ったほうが、位置決めしやすいです。

23_ジャック用穴あけ

さてここで、電池BOXをケースに入れてみて

24_ケースに入れてみる

ケーブルを外に出せない事に気づく。。
だってもう全部つながってるもん。
12_ハンダ付けした状態

なので、ケースを再加工。
ケーブル2本を外に出せるようにフチに切れ込みをいれました。
プラスチックケースなので、ニッパーとかでも簡単に加工できました。

25_ケース再加工

さらに、配線したケーブルが短いことに気づく。。。
どんどん露呈されていく計画性の甘さ!
行き当たりばったりな進行!

今回はハンダ付けも少ないし余裕余裕~♪ って進めた結果です。。。反省。

なので、長い配線材を再度用意してハンダ付けをやり直し。
ケーブルを伸ばしました。(約25cm)

26_配線材を長く27_長く手直し

さていよいよ大詰め。
ケースの内側からジャックを取り付け。
28_ジャック取付け

電池BOXも中に。
29_電池BOXをin

電池BOXはギリギリ入りましたが、ギリギリすぎて蓋がしまらない。
仕方がないので、ジャックの足を左右に広げて少しでもスペースを確保。
30_ジャックの足曲げる

なんとか蓋がしまる状態にもっていけました。
なんとか完成!

31_一応完成32_一応完成2

おい、最初にいってたデザイン性はどこに行った
自作の価値はどこにあるんだ、そんな声が聞こえてきそうです。

そう、これで終わりならケースとブザーをわざわざリード線で離す必要もなく
ケースにブザーをくっつけたほうがましです。

リード線を長くとったのは、こうするためだぁぁぁぁ
33_真の完成

34_真の完成2


これが真の完成形です!

フィギュアや、アクリルスタンドとかと合体させることで
自分だけのオリジナルの防犯ブザーの完成です。

ちなみに、このブザーの音量はかなり大きいので
ブザーを鳴らした瞬間にびっくりして、フィギュアとか壊してしまっても責任はとれませんのであしからず。


みなさんも是非、作ってみてくださいね♪


(記事:TOY)
更新予定:毎週木曜日(次回は3月16日です!)