記事担当:
ハンダ付け必要-非マイコン系

皆様、スイッチはお好きでしょうか?

私も大好きです!!

と言う訳で。
スイッチ押したとき~ 大成功!
スイッチを押してる時に光っても、スイッチを押してる指とかに隠れて光ってるのがよくわからないよね!みたいな感じになっていました。
そんなこともあり、じゃぁ逆にスイッチを押していない時にLEDが光って、スイッチを押すとLEDが消えるようにするにはどうしたら良いの?と言うごもっともな質問が届きました。

結論から言うと前々回紹介したスイッチでそれをするには別に回路が必要になってとても面倒になります。
なので今回は、別のスイッチを使って前々回の逆パターンを実現させたいと思います。

使用するスイッチはこちら。
前々回のスイッチとどこが違うかといいますと、スイッチの機構が違うんですね。
前々回のスイッチは端子が4個(LEDのプラスとマイナスとスイッチ用端子2つ)しかなかったんですが、今回のスイッチは端子が5個あるんです。
LA128Ae
LEDの端子がプラスとマイナスで2つ有るのは同じなのですが、スイッチ用の端子がなんと3つもあるんですね。
『C』と言うのは『コモン(Common)』で、起点になる端子です。
『NO』は『ノーマルオープン(Nomally Open)』のことで、通常開いている端子です。
『NC』は逆に『ノーマルクローズ(Nomally Close)』のことで、通常閉じている端子です。
といってもわかりにくいですね。
図にすると↓こんな感じ。
C接点の説明
スイッチがOFFの状態では『C』と『NC』がつながっています
スイッチを押してONにすると接続が『C』と『NO』に切り替わるんです。
電気工事士的には3路スイッチみたいなものだと言えば分かりやすいでしょうか。
この機構のスイッチを使うと、スイッチがOFFの時LEDが光って、スイッチをONにするとLEDが消える状態が簡単に作れるのです。

さて、実際の工作に入る前にもう1点解説を。
今回のスイッチは『オルタネイト』動作のスイッチを選びました。
他意はないのですが、前々回使用したスイッチが『モーメンタリ』動作だったので、なんとなく『オルタネイト』にしてみた次第です。

では『オルタネイト』と『モーメンタリ』の違いって何かと言うと。
『オルタネイト』スイッチを押すたびにONとOFFが切り替わる動作のこと。
オルタネイト機構のスイッチ
押した状態を保持できるスイッチなんですね。
逆に『モーメンタリ』押している間だけONになる動作のこと。
ONになりっぱなしを防げる安全なスイッチなんですね。

ちなみに『オルタネイト』と『モーメンタリ』の動作の覚え方は、
『オルタネイトは押すとそこにおるタネイト』
と、シリコンハウスでは昔から教えられてきました。(モーメンタリは戻るからモーメンタリ、とも)
この『おる』と言うのは『居る』の大阪弁表現で、『押したら押された状態でとどまる』と言う意味合いです。
大阪の人間には覚えやすいですね。

閑話休題。

ではスイッチを配線していきましょう。

今回はスイッチがOFFの状態の時LEDを光らせたいので、LEDのプラス側の端子と『NC』の端子をつなぎます。
NCとLEDの+をつなぐ
逆に動かしたい機器はスイッチがONの時に動作させたいので、機器のプラス側と『NO』端子を接続します。
あとは『C』端子は電源のプラス側に、LEDのマイナス側の端子と機器のマイナス側を電源のマイナス側に繋げば配線は完了です。
その他の配線完了
シンプルにまとまりました。

では今回も前々回使用したDCファンを接続して結果を見てみましょう。

すべての配線が完了
これで準備完了。

電源をつなぐと・・・
LEDが光っている時ファンは止まっている
スイッチが光りました。
わかりにくいですがファンは回っておりません。

スイッチをONにすると・・・
スイッチONでLEDが消灯しファンが回る
スイッチのLEDは消灯してファンが回りました。
大成功です!

ちなみに今回使用したスイッチで、前々回試したようにスイッチを押した時にLEDを光らせたい場合は、LEDのプラス側と『NO』端子を接続すれば実現できます。
実に簡単ですね。

と言う訳で。
照光スイッチを使ってみよう大作戦は見事成功に終わりました。


みなさんも是非、スイッチを光らせてみてくださいね♪


(記事:伊東)
更新予定:毎週木曜日(次回は8月4日です!)