記事担当:共立エレショップ
[ハンダ付け必要-非マイコン系]
みなさんも作って、遊んでみてください。
(記事:TOY)
更新予定:毎週木曜日(次回は6月16日です!)
[ハンダ付け必要-非マイコン系]
さて、前回の続きで完成目指してサクサクと進めていきたい所ですが
ちょっと磁石を調整したいと思います。
前回の実験では★「シンワ測定 マグネット 丸型磁石 φ25mm A-4」をそのまま使っていましたが
やはり電磁石より少し小さいので、中心がずれやすいです。
ダンボールが余ってたので、電磁石のサイズにあわせて丸く切ったダンボールをセロテープで貼り付け
中心がずれないように、ピッタリサイズに調整しました。
剣をさしこんでみると
前よりきれいに飛ぶようになった気がします。
きれいに上に飛ぶと、高くジャンプできるので見た目もよくなりますね。
というわけで、ダンボールで電磁石の周りを囲ってあげれば、中心をきれいに合わせることができるのが分かりました。
でも、もう少し高くジャンプしてほしいかも。
というわけで、今度は飛び出す磁石そのものを強力なものにかえてみます。
まるいダンボールに張り付ければ、多少の大きさの違いは問題なさそうなので
★「超強力磁石 φ13×5mm (2個入) MAG-13x05-DJK-2P」をまるいダンボールにセロテープで固定して試してみます。
さて、剣をさしこんで・・・
あれー?ジャンプしないんですけど!
なぜだ・・・
ナゼ・・・
ナゼ…
落ち着いて考えれば、あたりまえなんですよね。
前回の電磁石についての説明を思い返してみましょう。
”鉄芯に銅線を巻いて、銅線に電気を流すことによって発生する磁界が、鉄芯に一時的に磁力を発生させ磁石の役割をはたします。”
そうです、鉄芯が磁界により磁石の性質をもつのなら、もとから強い磁界を発生させている超強力磁石が鉄芯にくっつけば
鉄芯も磁力を帯びてしまい、鉄芯の中でもS極とN極が発生してくっついてしまうのです。
超強力磁石と鉄芯がくっついて一つの磁石になってしまったと考えればわかりやすいと思います。
この状態でS極とN極が逆になるように銅線に電気を流しても、打ち消しあうだけです。
では1つの磁石になってしまわないように、電磁石の鉄芯と超強力磁石の間にすきまを作ってやればいいのでは?
ってことで、こんどは超強力磁石が入っていた小型のまるいケースのフタを裏側にはりつけてみます。
さて、うまくいくのか・・・
めっちゃ飛びました!
さて、今回はサクッと「黒ひげもどき」の完成を目指すつもりが、実験ばかりで寄り道してしまいましたので
ココからはペースを上げていきたいと思います。
まずは皆さんお待ちかね?のハンダ付け作業。
スイッチにケーブルを付けていきます。
さすがにスイッチの端子にセロテープでってわけにはいきません。
ロータリースイッチはグルグル回して接点を切り替えていくスイッチですね。
ちなみにこのスイッチは、剣をさす穴のどれが当たりかを決めるために使います。
このスイッチを選んだのにも理由があります。
普通ロータリスイッチは接点数に合わせてそれ以上回らないようになっています。
4接点だと、初めの位置から3回まわすとそれ以上回らなくなるので、逆に回すことになります。
端につくたびに右回し、左回しを切り替えるわけですね。
しかしこのロータリスイッチの1回路12接点のモノだけ、いくら回しても止まらずグルグルと無限に回り続けます。
なぜコレが良いのかというと、今スイッチの接点がどの位置にあるのかわからなくなるからです。
どの穴があたりか、スイッチ回した人が分かっちゃうと、ゲームとして面白みがないですよね。
まずはスイッチの端子をみてもらうと、外周に12個の端子、内側に1個の端子があります。
内側の端子に黒のケーブルをハンダ付けします。
外周の12個の端子にもハンダ付けをします。
今回は穴の数を3個としましたので、12個の接点を3つの穴にふりわけます。
3個でいいんじゃ?と思うかもしれませんが、スイッチはグルグル回すつもりなので、どの接点もどこかの穴につながっているように全部の端子にケーブルを付けます。
後でわかりやすいように3色で色分けをしてケーブルを付けましたが、全部同じ色でも構いません。
あ、内側の1本だけは間違わないように、色を変えておいた方が良いと思います。
お次は、色分けしたケーブルを束ねます。
この3つの束ねたケーブルは、後で3つの穴の片側にそれぞれつなげます。
これで、どんなに回してもスイッチの接点は必ず3つの穴のどれかにつながる事になります。
次は電磁石を収める箱を用意します。本物の黒ひげ危機一髪だと、タルの部分ですね。
今回はちょうどいい大きさの箱がなかったのですが、作業するのに開け閉めがしやすいこの箱をチョイス。
上面に開け口がなく平らなので加工もしやすいです。
上に電磁石を載せて、ペンでなぞって位置決めをします。
ペンで書いた穴より少し大きめに、ナイフで穴をあけていきます。
側面にも穴を。
前回つくった、剣をさしこむ穴をここに設置します。
上面に開けた穴にあわせて、電磁石がずれないように固定用の囲いを作って箱の下面にセロテープで固定します。
剣をさしこむ穴の反対側にスイッチを取り付ける穴もあけて、スイッチを取り付けます。
剣をさしこむ穴も入れて、箱内部の配置がこんな感じ。
今回は電池8本で動かすので、電池BOX★「単3(UM-3)×8本用電池ケース / BH381A」も内部に入れますが空きスペースに収まりそうです。
内部配線は、ちょっとややこしいかもしれません。
線と線はハンダ付けをして、しっかりつなぎましょう。
1.電池BOXの赤線を、電磁石の片方の線につなぎます。
2.電池BOXの黒線を、ロータリースイッチの黒線(内側の1本)につなげます。
3.ロータリースイッチの外側、3本にまとめた線を剣をさしこむ穴の黒線にそれぞれつなぎます。
4.剣をさしこむ穴の赤線は、まとめて電磁石のもう片方の線に全部つなぎます。
さて、剣をさしこんで最終確認です。
当たりの穴に差し込むと・・・
飛び出しました!
さて、黒ひげ人形はないのでアクリルスタンドを磁石の上に張り付けて完成です。
なんとか目論見どおりのものができてホッとしました。
剣をさしこむ穴の数は、スイッチの接点数の分だけ増やせますので最大12個まで増やせます。
みなさんも作って、遊んでみてください。
(記事:TOY)
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