記事担当:
ハンダ付け必要-非マイコン系

本日は!
デジットキットの★「1.5VでLED点灯回路キット / LED1.5_5_KIT」を作ろうと思います!
led155kitaled155kitb


発売されてから結構経つ商品(エレショップに掲載されたのでも、2007年!)なのですが、なかなかに凄いキットなんだぞ!とデジットの責任者さんにオススメされたので、作ってみようと思います!!

ちなみに『デジットキット』と言うのは企画、開発、製造の全てをデジット内で行ってるキットで、このLEDキットは先々代のデジット店長さんが開発したんだとか。

そんな訳で昔からあるキットだし小さいし部品点数少ないし簡単簡単~♪と思っていたんですが。

デジットを甘く見ていたZE!!!!

ぼちぼち製作に手間取ったので、先にキット作成の為の必需品をご紹介します。

ヘルピングハンズ2爪 / 3418
helpinghands

NEWてだすけ君2[RoHS] / 2TD-B
944347ac
基板が小さい分、部品を取付ければ取付けるほど、基板の部品側がガッタガタになってめちゃくちゃハンダ付けしにくいです。
ハンダ付けしながら、何回毒づいたことか・・・・。
なので基板を保持できるこの辺りの工具は、絶対あったほうが良いと思います

先端が斜めにカットされてるこて先
LED1r55KIT-11
こういう先端ナナメのこて先の方が、オカポン的にはハンダ付がやりやすかったのではないか…と思います。


ハンダ吸取線
cp2515a
基板が小さいので、気を抜くとすぐ隣り合った基板の穴をハンダで埋めてしまいがちです。(体験談)
間違えて基板の穴を埋めてしまった場合、すぐハンダを取り除けるのであった方がいいです。
あと、うっかり盛りすぎたハンダを吸取ることにも使えます。

電池ボックス(単3(UM-3)×1本用電池ケース / BH311-1A)
bh3111aa
電池(単3形アルカリ電池4本パック ▲航空便不可▲ / LR6R/4S)
lr6r4sb
LEDを光らせるのに必要な電源です。
キットには入っていないので別途用意してくださいね。



では、キットを作っていきましょう!
パッケージの大きさに比べて中の部材は少な目
LED1r55KIT-1LED1r55KIT-2

基板もめちゃくちゃ小さいです。
LED1r55KIT-3LED1r55KIT-4
説明書はB5片面印刷が1枚だけ。
基板のどこに何の部品を取り付けるのか、のイラストがあるので、それを見ながら作業します。

まずはいつも通り、抵抗から取付けていこうかな!
と思って作業を始めたのですが...
LED1r55KIT-5LED1r55KIT-6
まさかの、抵抗を基板に対して垂直に取り付ける方だったー・・・!
いつもの基板に対して平行に取り付けるつもりで部品の足を折り曲げたので、アレ?!ささらない!?ってなりました。
説明書の下にもちゃんと書いていたので、よく読みましょう…。。。


次はトランジスタ(2SC2320)
LED1r55KIT-7LED1r55KIT-8
取付方向があるので要注意です。

次は、ショットキーダイオード
LED1r55KIT-9
こちらも取付方向があるので、注意しましょう

次は、電解コンデンサ
LED1r55KIT-10
こちらも取付方向があります
足が長い方が+側です。

次は大きい方のトランジスタ(2SC3422)
LED1r55KIT-12LED1r55KIT-13
これも取り付け方向があるので、注意
型番とか書いてる方が基板の外側を向きます。

そしてLED
LED1r55KIT-14
これも取り付け方向があります
足が長い方が+側ですね。

次にタクトスイッチ
LED1r55KIT-15
オカポンだけかもしれませんが…最初の方に取りつけたトランジスタをハンダ付けする際、タクトスイッチを入れる穴をハンダで埋めてしまったんですよねぇ…。
こう言う部品が密集した基板って、こての先端が細い方が良いのか、丸いハンダ付けがしやすい方が良いのか、悩むところ


で、最後がこのキット最大の特徴でとても重要な「インダクタ」
LED1r55KIT-16
取り付け方が、結構特殊です。
基板から3mm浮かせて並べるんですって。
熱収縮チューブとかを使えば簡単に3mm浮かせられるとのこと。
熱収縮チューブと言えば、こんなお得なセットもあります。
収縮チューブ(収縮チューブセット1mmφ×6色 24本入)
hs020024oc160x1a
熱収縮チューブは色々使い所が多いので、こう言うアソート品を持っておくと便利ですよ(宣伝)。

とりあえず、手元に収縮チューブがなかったので、リードの3mmのところにマーカーで印をつけて浮かすことに。
LED1r55KIT-17LED1r55KIT-18
思ったよりも上手く取り付けることができました!ムフーッ!


ということで、完成したのがこちら!!
LED1r55KIT-19LED1r55KIT-20
なんか都会のビル群って感じの密集具合。
「すごい!」って言うより「うわぁ・・・」って感じがしてとてもデジットっぽい

ここに、電池ボックスを繋げば・・・
LED1r55KIT-21

完成です!

ということで、電池を入れて光らせてみた。
LED1r55KIT-22
うは!メッチャ光る!
思ってたよりも凄い!明るい!


・・・・で、このキット。どゆこと???何がすごいの??
キット組み立てたから、光って、普通ちゃうん?って思うでしょ。オカポンも思ってた!!

これ、ちょろっと解説しますと。
普通白色LEDって乾電池1本(1.5V)じゃ光らないんです。
なぜなら、白色LEDを光らせるためには、電圧が3.3V以上必要だから。
電池を3本(合計4.5V)以上に増やして抵抗入れたりすると、白色LEDは光るんですが、電池3本ってそこそこ重いよね。って話で。
じゃあ、1本で光らせてみせましょうぞ!っていうのがこのキットらしいです。


んで、何がすごいかというと、マイクロインダクタを、一方が発振(フィードバック)用、もう一方が昇圧用で、2個同じ方向に並べることによって磁束結合しているんですって!!
一般的に、ブロッキング発振回路で使用するコイルは、鉄心やトロイダルコアに線を巻いて作ったりトランスを使用したりするところを、インダクタを同じ高さに2本並べて使用することで、電池1本で白色LEDを光らせることができちゃうスグレモノキットなんだぞ!ってことらしいです。
考えた人、すごいですね…。
詳しくは、デジットブログをご覧くださいませ!!


さて、乾電池1本でLEDを光らせるキットというと★「1.5V白色LED点灯キット / AGE-2W」とか★「1.5V青色LED点灯キット / AGE-2B」ワンダーキットから出ています。
こちらは昇圧専用パーツを使っているのでもっと簡単で部品点数も少なく作ることができるのです。

AGE-2B(青色)」や「AGE-2W(白色)」は初めての人でも簡単に作れるキットですけど、今回作った「LED1.5_5_KIT」は初心者にはオススメできないなぁと思ったオカポンでした。
電子部品の進化って凄いんだなぁと、作り比べると実感できるキットです。


みなさんも是非、作ってみてくださいね♪


(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は4月28日です!)