記事担当:共立エレショップ
[ハンダ付け必須-非マイコン系]
(記事:TOY)
更新予定:毎週木曜日(次回は8月29日です!)
[ハンダ付け必須-非マイコン系]
夏といえば、さんさんと輝く太陽。
何時の季節も太陽はのぼりますが、夏ほど太陽をイメージできる季節はないでしょう。
もう、あっつい!
失礼しました。
この驚異的な暑さを生み出す太陽のエネルギーは、自然エネルギーとして太陽光発電などで利用されています。
さて今回も、SDGs(エス・ディー・ジーズ)の17個の目標(ゴール)のうちの一つ
「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の達成を目指して
エコエネルギー、再生可能エネルギーを利用した工作をしていきたいと思います。
再生可能エネルギーとは、石油や石炭、天然ガスといった有限な資源である化石エネルギーとは違い、
太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーのことです。
その大きな特徴は、「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」の3点。
石油や石炭のように無くならないので、ずっと使える(持続可能)ですし、
「どこにでも存在する」ので、他の国に頼らず、世界中すべての人が利用しやすく
「CO2を排出しない」ので、クリーンなエネルギーです。
(1)太陽光、(2)風力、(3)水力、(4)地熱、(5)太陽熱、
(6)大気中の熱その他の自然界に存在する熱、(7)バイオマス(動植物に由来する有機物) の7種類のうち
今回は太陽光を利用したアーテックの★「ミニソーラーカー組立キット」を作りたいと思います。
まずは袋をあけて、部品の確認。
プラスドライバーも一緒に入っていますので、すぐに組み立てを始められます。
また、ハンダ付けも必要ありません。
太陽電池とモーターはつながった状態で入っています。
ネジは袋に入った状態ですが、開けた時に無くさないようにしましょう。
小皿とか、入れ物があればいいですね。
写真付きの組み立て説明書も入ってますので、順番通りに作っていきましょう。
まずはミニソーラーカーの土台に金具を取り付けていきます。
説明書の写真を見ながら、端からネジでとめていき4つの金具を固定します。
次は車軸にタイヤを取りつけます。
先にオレンジ色のスペーサーを軸に通して、
タイヤを差し込みます。
今は片側だけで、もう片側は取りつけません。
もう1本の車軸には、スペーサーではなくギヤをはめて、タイヤを差し込みます。
2本の車軸が用意できたら、土台の金具に通して、片側をスペーサーを通して抜けないように固定します。
※この時、スペーサーはギリギリまで押し込まないように気を付けてください。
残りのタイヤを車軸に差し込んだら、手でタイヤが回るか確認しましょう。
スペーサーをギリギリまできつく押し込んでいると、軽い力で回らないので緩めてください。
次はモーターを取り付けていきます。
ギヤを付けた車軸のそばに金具で固定します。
ここがすこし難しいです。
しっかり固定しないといけないので、ネジはきつく締めないといけないのですが、
モーターのギヤと、車軸のギアがかみ合うようにも調整しないといけません。
ここでギヤ同士がしっかりかみ合ってないとモータだけ空回りして、タイヤが力強く回らないので地面を走りません。
ここのモーターの固定が終わると、完成までもう少しです。
太陽電池を、土台に固定します。
太陽電池の裏側の赤いシートを剥がすと、粘着のテープになっているので
土台に貼り付けます。コレで完成!
早速、試運転を開始したいと思います!
地面を走っていってしまうと、写真や動画が取りにくいので…
台の上にのせてタイヤの回る様子を確認していきます。
このミニソーラーカーは説明書の最後の方にも書いてあるのですが、弱い光では走りません。
家の中の明かり、蛍光灯やLEDの光では足りないので、強い太陽光エネルギーが必要です。
晴れた日の太陽の下で、平らな場所で走らせてください。
窓際の太陽光があたる場所に置いてみると、まだ光が弱いようです…
手で少し回してあげると回りはじめますが、これでは地面は走りません。
窓をあけて、直接太陽光をあててあげるとしっかりタイヤが回りました!
組み立てはすべて上手くいったようです!
太陽の光が当たるかぎりずっと走り続けます。電池もいらないのでずっと遊べてエコですね!
さて、キットを説明書どおりに組み立ては終わりました。
コレで満足しては人並みです。ココからは、追加と改造のお時間です!
少なくとも、夏休みの課題・宿題で提出できるくらいには仕上げたいと思います。
まずはペーパークラフトで、見た目を車っぽくしましょう。
というわけで、作るのが難しすぎない程度に台紙をつくってみました。
コレを切り取って、のりなどで貼付けて組み立てます。
台紙のちょっと色が濃くなっている部分が、のりしろ(のりを付ける部分)になります。
のりしろにのりを塗って、内側からはりつけて固定しましょう。
このペーパークラフトで作った、車の外側をミニソーラーカーと固定します。
高さを6cmにしたので、6cmくらいの高さの筒を内側にいれて固定します。
今回つかったのはトイレットペーパーの芯。
端から6cmでしるしをつけて、はさみで切ります。
後で思ったのですが、ギリギリで切るより6.5cmくらいで切った方がよいです…
高さがギリギリだと、タイヤに当たりそうで調整が難しくなります…【失敗ポイント1】
一旦ミニソーラーカーの土台に貼り付けていた太陽電池をはがして、土台にセロテープで筒をはりつけて固定します。
ペーパークラフトで作った車の外側をかぶせて、タイヤの位置を調整してから
内側から筒とペーパークラフトを、のりやセロテープなどで固定します。
ココでまた問題が…
あたりまえですが、太陽電池に太陽の光をあてないと車は走らないのです!
モータと太陽電池をつないでいる電線がそれほど長くないので、外側をぐるっとまわして車の天井に持ってくることができません…【失敗ポイント2】
先にのりで接着してしまったので、仕方なく車の継ぎ目を破って太陽電池を車の天井に持ってきました。
ではいよいよ、ペーパークラフトとミニソーラーカーを合体させた「ソーラークラフトカー」の試運転です!
どうです?かなり見た目が良くなったと思いませんか?(自画自賛)
これならSDGsを見据えたエコカー工作として、夏休みの宿題としてでも提出できそうでは!?
このミニソーラーカーに合わせた、ペーパークラフト用のデータを置いておきますので
ダウンロードして皆さんも、ぜひ作ってみてください。
あと、印刷するのはちょっと固めの用紙(クラフト紙とか、厚口とか書かれたもの)が良いですよ。
と、ここで終わるはずだったのですが、やはりキットに付属の太陽電池の出力が弱いのが気になる~
もっとガンガン走って欲しい!
というわけで延長戦突入、太陽電池を交換してみようと思います!
使うのは、こちらの太陽電池(★「太陽光発電モジュール 1.5V 160mA 60×30mm / AIKE30×60」)。
出力が1.5V 160mAなので元の太陽電池よりパワーが出そうです。
サイズも元のより少し大きいですが、これくらいなら車の天井に設置できそう。
ペーパークラフトの車をはずして、電線をはさみでジョキン!
電線の先をすこしむいて、中の銅線をハンダ付けします。
電子工作ブログなので、やっぱりハンダ付けはしないとネ!
この状態で試運転。
おお!タイヤの回転が明らかに速くなってますね!
では、ペーパークラフトの車の外側を再度取り付けて、天井に太陽電池を固定して…
完成!「改造ソーラークラフトカー」です!
ちょうどタイミングよく、くもり気味だった天気も晴れてきて、外は良い感じに太陽光がさんさんと照り付けてきました。
納得のいくものができたので外の地面を走らせてみましょう。
どのくらいのスピードを出してくれるのか、ドキドキ。
エエー!爆走ならぬバック走してるー!! どこ行くのよー!!!【失敗ポイント3】
どうやら車の外装の向きが逆だった模様。
FRではなくFFだったのね。。。
まぁ、ちゃんと速度もでて走ってくれたので今回は良しとします。
あ、あとこのミニソーラーカーは曇らないと延々と走り続けてしまいますので、公園とか広い場所で安全に遊んでくださいね。
決して道路とかで遊んで、追いかけて怪我とかしないようにお願いします。
(記事:TOY)
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