エレショップblog

半導体・センサー・マイコン・電子工作キットほか、各種電子部品の専門店「共立エレショップ」から主に電子工作の関連情報をお届けします。 http://eleshop.jp/

記事担当:
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明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
さてさて、2023年、一発目のブログですよ!


昨年の振り返りをしていこうと思います。…記事の準備をしていなかったとか、そんなんじゃないんだからね!
昨年のブログは、私オカポンだけでなく、「共立プロダクツ」メンバーと「通販営業部」メンバーにもブログ記事を担当して書いてもらいました。

今までオカポンが書いてきた製作記事だけでなく、私では書けないレベルの高い記事だったり、面白い記事だったりと、色々紹介出来たと思います。
↓↓例えば、こんな記事がありました↓↓

★電波時計用の時刻送信機の話(2022年12月29日)
p18ntpwra
どうやって電波時計に時刻電波を送っているかってところをざっくり解説してくれました。

★人感センサ(焦電センサ)で「静止した人体」を検知する実験(2022年11月24日)

人感センサ
静止した熱源を検知したいとき、熱源が動かないなら受光側を動かせば(受光状態の変化)良いのでは?
ということで、実験してみた記事でした。

★メロディー次第で誕生日にも!(2022年11月10日)
WK66T-0A-mario-19
箱を開けたらメロディーが流れる「プレゼントBOX」の作り方を紹介してくれました。

★【初級者向け】XIAO RP2040で電子工作してみました!★1(2022年05月12日)
カプセルの穴をそのまま使います
「初級者向け」の電子工作&プログラミングの例を紹介してくれました。

★デカマルを買う。(2022年06月30日)

1
スイッチ「デカマル」の紹介。初の漫画です!

★黒ひげもどきを作ろう!Part1(2022年06月02日)
33_改良ジャンプ
電子工作で「黒ひげ」に似たものを作ってみよう!という事でチャレンジ。でっきたっかな~?

★気分はL.A. ??(2022年07月21日)
OGU-220721-19
スピーカーを作る記事です。ビギナー向け♪

★長年の疑念を解消(2022年02月17日)
理科の実験でもおなじみエナメル線バッチリ点灯しました!
長年の疑念だった「ポリウレタン銅線は表面を削らずに使える」ということを、実際に試してみた記事でした。

★電工女子★LEDスティックでライティングボックス作ってみたよ★(2022年03月24日)
1011
写真撮影するときに便利な、ライティングボックスの作り方を紹介してくれました。


他にもオカポン以外のメンバーが書いた記事はたくさんあるので、ぜひ読み返してみてくださいね。
2023年も引き続き色んな人が記事を書いてくれる予定になってますのでお楽しみに。


このほか、2022年に紹介した電子工作キットにはこんなのもありました。
作るのは、チップLEDが入っているのでちょっと難しめですが、オカポンのあったらイイな!を詰め込んだキットなので、ぜひチェレンジしてみてください♪


そうそう、大阪の枚方(ひらかた)市にある「TAKE LABO (テイク・ラボ)」さんにおじゃましたのも、昨年の4月でしたね。
★電工女子★テイク・ラボさんへ行ってきました!★その1(2022年04月07日)
takelabo-1-18takelabo-1-47

★電工女子★テイク・ラボさんへ行ってきました!★その2(2022年04月14日)
takelabo-2-17
ここで作ったトートバック。大きな土鍋(27cm)がスッポリ入って、キャンプの時に重宝しました。


と言う訳で、今年も面白い記事がたくさん掲載できると思いますので、みなさま期待していてくださいませ!(^-^)
みなさんの拍手が、拍手が、拍手が!記事作成の意欲につながっております!有難うございます!
面白かった記事や楽しめた記事にはぜひとも拍手ボタンをクリックしてくださいね。

ではでは、オカポンも頑張るぞ~!


今年も頑張って、色々な記事を継続して挙げれるよう頑張っていきますので、皆様宜しくお願い致します!!


(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は1月12日です!) 

記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け不要-非マイコン系



電波時計って、電波を使って時刻を外部から頂戴して動く時計です(当たり前か)

一万年に一秒の誤差とか十万年に一秒の誤差とかって言われていますが、これは電波時計に時刻を送っている装置の精度であって、電波時計が電波を受信しなければ単なるクオーツ時計になってしまいます。

電波時計から電波を引くと、残るのは単なる時計ですね。

で、この時計、電波を受信する事を前提に作ってあるので精度はさほど良くありません。一ヶ月で±15秒の誤差程度です。

都会では雑音の原因になる電子機器多いとか、建物がコンクリートでできているとかで、電波時計が受信できないケースも散見されます。

せっかく買った電波時計が合わないと、フラストレーションがたまりますよね。


解決にはこれ、弊社販売中の電波時計用リピータ、「P18-NTPWR」とちょっぴり宣伝をさせてもらいました。

p18ntpwra



今回のネタは、どうやって電波時計に時刻電波を送っているかってところのざっくり解説です。

ネットで検索を行うと結構な数の電波時計用送信機ネタが出てきますが、細かい所はかなり突っ込んでいますが、大まかな構成が見えてきません(全て説明すると大変なので、見てる人は知っているだろうと省略している模様)


まず、構成から

下図はP18-NTPWRを初めとする電波時計用の送信機のブロック図です。


NTP説明01


普通に電波時計に時刻を送信するだけなら(B)以降の部分があれば送信可能です。

なので(A)部分は後で説明します。


(B)の内部時計は時計そのものです。

普通に時刻を刻む、いわゆるクオーツのデジタル時計です。

ここで作られた時刻は(C)のJJY作成部に入ります。

JJYは電波時計に送る電波の形式(フォーマット)です。

JJYの名前は本来無線局の呼び出し符号の事ですが、最近では送信形式自体もJJYと呼んでいるようですので、ここではJJYの名称を使わせてもらいます。


JJY形式とは40KHzまたは60KHzの周波数の電波を出したり止めたりするタイミングを規定したものです。

ここでの出したり止めたりする作業を変調と呼び、規定に従って出したり止めたりする作業を符号化と呼びます。


用語は無視してここでは40KHzと60KHzを出したり止めたりする作業とお考えください。

40KHzにしろ60KHzにしろ、電波としては非常に低い周波数です。

オーディオの世界では20Hz~20KHzを聞こえる範囲にしていますので、40KHzは音の続きみたな感じです。しかし音と電波は異なります。

乱暴に言ってしまえばスピーカから出れば音、アンテナから出れば電波です。

(ちなみに40KHzなら超音波スピーカから音として出す事ができます。人間は無理ですがコウモリなら聞こえるかもしれません)


ここで符号化に戻ります。

JJYの符号化は非常にゆっくりしたものです。

1秒の間隔で、出す、止めるを決めて一つの情報を表します。

情報は3種類あって、それぞれ、マーカ、論理0、論理1です。

マーカは情報の区切りを示すために使用され、電波を0.2秒間出して、0.8秒間停止。

論理0は情報の0を表し、電波を0.8秒間出して、0.2秒間停止。

論理1は情報の1を表し、電波を0.5秒間出して、0.5秒間停止。


符号化(電波の出し方)についての情報

https://jjy.nict.go.jp/jjy/trans/timecode1.html



電波時計に伝える情報は、年、月、日、時、分と曜日、1月1日からの経過日数です。

秒を表す情報はありません。一回の伝送は60秒(情報が60個ある)をかけて送り出されるため、一連の情報の送信開始=00秒と決まっています。


符号化は単純にとらえると、上の図に従って、電波を出すか止めるかの操作そのものです。1分間に60回の電波送信、停止を行う事になります。


出すか、出さないかの選択は(D)の変調部で行います。


NTP説明02


図はイメージです。実際の40KHz/60KHzの波の数はもっと多いです。


この部分は符号化した情報に従い、単に40KHzまたは60KHzの信号を、出力するか、停止するかを決めるだけです。

変調された40KHzまたは60KHzは次の出力アンプ(E)で増幅されて、アンテナに送られます。

(出力アンプは送信出力の大きさを決める働きもします)


アンテナについてですが、アンテナを構成する場合は電界(交流電圧)を使う場合と、交番磁界を使う場合があります。

電界はFMラジオとかで見かけるロッドアンテナが有名ですが、基本的に波長の1/4の長さが必要です。

40KHzの電波の波長は約7500m、1/4でも1870mあります。

この長さのロッドアンテナは考えるだけで恐ろしいですね。


で採用するのが、交番磁界を発生させるバーアンテナになります。

写真1


バーアンテナは磁力線を通過させるフエライト等を心棒にして、回りに電線を巻いたコイル状のアンテナです。

P18-NTPのシリーズでは写真のようなアンテナを使用しています。



余談、電波時計が時刻を受信するのにかかる時間はどのくらい?

先に説明したように、一回の時刻情報の送信に1分の時間がかかります

適当なタイミングで時刻受信を開始した場合、開始点(先頭の00秒)から少しでも行き過ぎていると、次の00秒の開始点を待たなければなりません。

この時間は最小だと0秒、最大だと60秒です。

なので、一連の受信が完了するまでに、速い場合で1分、遅い場合は2分の時間がかかります

次に考慮が必要なのは、電波時計はJJY以外にも、同じ周波数の電波(この場合はノイズ)が混入して、情報が誤ってしまう事がある事です。

JJYのフォーマト内には2個のパリティー(検査用の余剰な情報)がありますが、2個ですので4種類の状態しか表現できません。

このため単純計算では誤りが4回あると1回は誤りに気が付かない可能性があります。

これを防ぐには二回か三回受信して、受け取った時刻が二回目に1分(三回目なら2分)経過している事を調べる事で正常な時刻と判断する方法もありそうです。

ただこの場合、途中の受信にエラーが無かったとしても完了まで、数分の時間がかかります(時刻を突き合わせた結果、エラーと判断した場合はさらに次の情報を受信するので、さらに時間が必要です)




変調部(D)についての補足

変調の説明に電波を出す、止めると説明しましたが、厳密にJJYは出すを100%とすると止めるは0%ではなく10%の強度になっています。

JJYは電波時計に時刻を送る以外(と言うか、こちらが本命)に日本の電波の周波数基準としての働きがあります(標準電波と呼ばれます)

電波停止時でも10%の強度で送信されているのは、周波数の基準を維持するためと思われます。

通常の電波時計では0%でも問題なく受信可能ですが、互換性維持を優先させるためP18-NTPWRやバリエーション機では停止=10%強度の変調を行っています。



ブロック図に戻ります。

その中で(A)の時刻取得部の説明が後回しになっていました。

電波時計に時刻を送るJJY送信機能付き時計としては、本来(A)の時刻取得部は必要ありません

でもP18-NTPWRにはこの部分が存在します。

何で必要? の回答の前に、時刻と時間の違いは何かについてです。

この二つ、かなり混同して使用していますが、

時刻は、時の流れの中の各瞬間、時間は、時刻のある点からある点までの経過の長さを示すものです」

と解説されています。

かなりナゾめいた言葉ですが、ブロック図(A)時刻取得部の存在意義に関わる事柄になっています。

速く言ってしまえば、正確な時刻を得るためには、時間経過による誤差をどうするかです。


時間を測る事が使命の装置、ブロック図の(B)内部時計は時間を積み重ねて動いていますが、時刻の遅れ進みが常に伴います。

弊社P18-NTPWRでも、最悪値は一日に±1秒、実力値は±0.5秒程度の遅れ進みがあります。

経過時間の単位を一秒にすると、0.5秒/日を一日の秒数87600秒で割り算を行なって、約10万分の5.8秒と計算されます。

秒単位で表記すると0.0000058秒くらいの誤差ですが、これが1日集まると0.5秒になるのが「経過時間」の怖さです。

しかし、時間を測る(要は時計を作る)には、短い時間間隔を積み重ねて累積して行くしか方法がありません。

上記時計では一日に0.5秒狂うとして、さらに時間経過が進んで、一ヶ月が経過すると0.5秒*30日=15秒狂っている事になります。

一ヶ月経過した後にこの時計の時刻を見た人は、この時計は狂っているよって事になります。


そこでブロック図(A)時刻取得部の登場です。


この部分が何をしているかと言うと、信頼できる時刻を入手して、(B)の時計部分の時刻を修正する働きをします。

ここで取得した時刻そのものにも誤差が含まれていますが、性質が異なります。

先の長時間の誤差は累積誤差と呼ばれるもので時間経過と共に大きくなります。

一方、取得した時刻の誤差は入手時刻と本当の時刻とのずれを表す瞬間的な誤差になります。

瞬間誤差が起こる原因は多々ありますが、時刻を送る(受け取る)にも時間が必要な事に起因します(もちろん取得先の時刻が正しい事が前提ですが)

例えば、取得した時刻が本当の時刻と最大1秒異なっている可能性がある場合、(B)の時計部を修正した際に最大1秒の誤差が入り込む事になります。

しかし、自力で動く(B)の時計部との決定的な違いは時刻取得部(A)で得られる時刻は違っていても最大1秒以内の誤差しか無いところです。

(B)の時計部が一ヶ月そのまま動き続けると最大15秒狂うのに対し、(A)で得られる時刻はいかなる時も最大1秒しか狂っていません。

この性質を利用して、例えば1時間に一回、(A)の時刻取得部を利用して、正確な時刻を入手の上で時刻修正を行えば、(B)の時計部分の狂いは最大1秒(厳密には最大1時間経過時のズレも入る)になります。

これは一年後でも同じで最大一秒しか狂っていない時計が出来上ります。



信頼できる時刻はどこに有るの?

ここで正確な時刻を得る方法をどうするかって事になります。

P18-NTPシリーズでは信頼できる時刻の取得方法により4種類の機種を用意しています。

いずれも、瞬間的な誤差はあります(取得方法により0.5秒~数秒)が累積的に誤差が増えるわけではありません。


P18-NTPWRネットから時刻を取得:インターネット上には無料で利用できる時刻を教えてくれる機械(サーバーと呼びます)が存在します。時刻取得にはWiFiのアクセスポイントを利用します。

P18-NTPLR及びLRBKネットから時刻を取得:NTPWRと同様インターネットから時刻を取得しますが、LAN(イーサネット)に接続して利用します。

P18-NTPGRGPS(いわゆるカーナビ)から時刻を取得します。衛星を補足して時刻を取得しますので、空が見える環境が必要すが、インターネットは必要ありません。

P18-NTPAC:商用電源(関東50Hz、関西60Hz)の周波数は常に変動するものの、一定の区間で積算すると一定になるようにコントロールされています。これを時刻源に利用して時刻修正を行う方式です。

P18-NTPSA:この機種だけは自力で時刻を刻みます。(A)の時刻取得部は無く、(B)の内部時計には一般の時計用水晶に代えて、安定性の良い高精度水晶を使用しています。


これらの修正用の時刻を入手する手段を用意するため、時計+JJY送信機と言う本来必要な機能より複雑な機能を実装しなければならない問題もあります。




(記事:中の人)


と言う訳で、この記事が2022年差後のブログ記事になりました。
2022年からの取り組みということで、エレショップメンバーや開発部門の人たちにも記事を書いてもらい、今まで以上に幅の広いブログ記事を目指してきました。
今回の記事はまさにその集大成とでも言うような難解な記事でしたが、皆様お楽しみいただけたでしょうか。

2023年はオカポンも今まで以上に解りやすくて面白い記事がかけるよう、頑張っていきます。
これからも是非応援してくださいね。

では、良いお年を。

(オカポン)

更新予定:毎週木曜日(次回は1月5日です!)


記事担当:
ハンダ付け不要-マイコン系


みなさんこんにちは。

アットホームなカフェが近い会社でおなじみの共立電子産業です。


あ、会社もアットホームですよ(笑)


…そんな会社から送る今回のブログの記事ですが、当社のネット通販サイト「エレショップ」では電子部品だけでなく、プラモデルのように組み立てられる工作キットや小中学生向けの小型コンピューター等の製品もそろっています。

そして昨今の半導体不足等の事情にもれず、小型コンピューターの中にはラズパイに代表されるように品薄状態のものが多い中、このブログ執筆段階ではエレショップのmicro:bitの在庫は多い状況なので、現時点では比較的手に入りやすくなっています。

…ということで、今回は低価格かつ初心者向けにピッタリの小型コンピューター「micro:bit」を用いたプログラミングの解説をしていこうと思います。

目次

はじめに

当記事では、micro:bitでプログラミング環境を導入できるまでの方法の解説は行っておりません。
micro:bitの公式サイトも含め、それらの解説はネット上に多く存在しているので、micro:bitでプログラミングを開始できるようになるまでの方法についてはそれらを参考にしてください。

今回使用するmicro:bit

micro:bitにはいくつかの機能やセンサーが内蔵されていて、ver.2からはさらにセンサー等が追加されています。
それらの機能を用いて実用的なツールをプログラミングしていこうと思います。

今回は、micro:bit V2.2ファーストトライセットの単四電池のものを使っています。

microbit_set

こちらの商品はセットの中にmicro:bit本体だけでなく、micro:bitを保護するカバーやパソコンと接続するためのUSBケーブル、micro:bitを動かすための電源となる電池ボックスと単四電池が一緒になっているので、これだけで外に持ち歩いて使えるツールを構築できます。

夜に持ち歩いている時だけ光るライトを作る

冬の季節になって、日が暮れるのもすっかり早くなりました。
夕方には暗くなるため、比較的早い時間帯でも街灯が少ない場所では道行く人の姿が見えづらい場面もあったりします。

そこで、夜道を歩いている時に、たとえば背負っているリュックやズボンのベルト通し等に点滅するライトを着けて、後方からくる自動車や自転車に、ここに人が歩いていますよとアピールするような事故の予防的な使い方のできるライトをmicro:bitで作ってみようと思います。

自転車のライトで、周辺が暗くて自転車が移動している時だけ光る製品がありますが、それをmicro:bitで再現してみようというわけです。

LEDを点滅させる

夜道にライトを光らせて周りにアピールする機能を製作するので、まずは、その基本部分であるLEDを点滅させてみます。

Sample_001


上記のサンプルプログラムを実行すると、micro:bitが起動している間はすべてのLED部分が常に光ったり消えたり… つまり、ライトが点滅します。

micro:bitのLEDは縦横5列ずつ並んだ計25個あり、命令(ブロック)の中で予め用意された光り方の形(顔の表情風やハート形等)がいくつかあるのですが、すべてのLEDが光っているパターンがないので、「LED画面に表示」というLEDのパターンを自由に作れる命令を使って、すべてのLEDを光らせています。

あとは「一時停止→表示を消す→一時停止」と処理を続け、それらが常に実行され続けることでLEDが点いてしばらく待って消えてを繰り返します。

一時停止は指定した時間だけプログラムの実行が止まります。
サンプルでは「200ミリ秒」=0.2秒間となります。

「表示を消す」で、すべてのLEDの明かりが消えます。

「ずっと」の中の内容はmicro:bitが起動している間は常に実行され続けるので、上記のプログラムは一番目の命令からラストの命令まで動いた後、また一番目の命令へと戻り… と、繰り返されることでライトが点滅し続けるというわけです。

周りの明るさを測る

夜に自動でライトが点くようにしたいので、micro:bitに周りの明るさを判定してもらわないといけません。
ということで、続いて明るさを測ってみたいと思います。

Sample_002


上記のサンプルプログラムを実行すると、Aボタンを押すと数値で、Bボタンを押すと棒グラフで、それぞれのボタンを押した時の明るさの値をLED画面に表示します。

micro:bitの明るさセンサーはLEDに含まれていて、0~255の範囲で明るさを数値化しています。

実際のところ明るさセンサーの精度はそう高くないようで、試したところ明るい部屋でも照明から離れた位置では数値が「0」を示していました。

続いて、前述とは少し違った明るさセンサーのサンプル。

Sample_003


こちらのプログラムは、周りの明るさを常に棒グラフでリアルタイム表示します。

LEDの点滅のプログラムでも説明したように「ずっと」の内容は常に実行され続けるので、最初の明るさセンサーのサンプルと違って、上記サンプルは明るさセンサーの値を常に棒グラフの形でリアルタイム表示させ続けるというわけです。

明るさセンサーが組み込まれているLED部分を照明に近づけたり遠ざけたり、あと懐中電灯の光を当てたり屋外で日光にかざしたりと、色々試しながら数値や棒グラフの変化を試してみてください。

移動しているかを判定する

夜などの暗い場所にいて、かつ動いている時にライトが点灯するようにしたいので、次は移動しているかどうかを判定してみます。

micro:bitには加速度センサーが付いているので、そちらの機能を使います。

Sample_004


上記のプログラムは、micro:bitが一定以上の速さで揺れる等の動きがあるとLEDが点灯し、あまり動いていない時は消えた状態になります。

micro:bitの加速度センサーには上下・左右・前後の方向と、あとそれらすべての方向への移動を数値化した「絶対値」とがあります。

方向 説明 ニュートラルの値
x 左右の方向。
Aボタン側が左で、Bボタン側が右。
0
y 前後の方向。
bicro:bitのマークやUSB接続端子のあるほうが前、5つの穴が開いているコネクタのほうが後ろ。
0
z 上下の方向。
micro:bitのマークやLED画面があるほうが上、USB接続端子やスピーカーがあるほうが下。
0
絶対値 x,y,zすべての方向。 1023


今回は、絶対値を利用して移動しているかを判定しています。
「もし」を使い、加速度センサーの絶対値を常にチェックして値が「1200」よりも大きい場合はLEDが点灯する命令を実行するようにしています。

今回はmicro:bitをバッグやズボン等からぶら下げて動くことを想定しているので、とにかくどの方向でもいいので動き(揺れ)を感じたら反応するようにしたかった為、サンプルでは「絶対値」を利用して、あまり激しくない動きでも反応するように加速度センサーの絶対値が1200より大きい場合のみLEDが点灯するようにしています。

命令の中に「揺さぶられたとき」というものがありますが、試したところかなりしっかりと揺らされないと反応しなかったので、今回は人が歩いた時の少しの揺れを判断する為に絶対値を使い、あまり激しくない動きでも反応するように絶対値が低めの値の場合に反応するようにプログラムしています。

暗くて移動している時だけ点滅するライト

ではいよいよ、これまでに作ったサンプルプログラムの内容を踏まえて、夜の暗い場所で移動している時だけ点滅するライトのプログラムを作っていきます。

Sample_005

上記サンプルを実行するとmicro:bitがある程度暗い場所にあり、さらに一定以上揺れている状態の場合に10回、LED画面が点滅し続けます。
周りが明るいか、あまり揺れていない状態ではLEDは点灯しません。

今回は「変数」を用いて予め判定に使う明るさと加速度の基準となる値を指定しています。

変数名 内容 サンプルで
指定されている値
明値 明るさの基準となる値。
明るさセンサーの値が指定値以下の場合はLED点灯。
10
動値 加速度の基準となる値。
加速度センサーの値が指定値以下の場合はLED点灯。
1200


変数は数字や文字列を入れる容器のようなもので、作った変数に数字等を代入して用います。

今回のサンプルでは変数「明値」が明るさ、変数「動値」が加速度の判断の基準となる値として使われます。
サンプルを試す際に明るさや揺れ具合の判定を環境に合わせて変えてみたい場合は、こちらの数字(10や1200の部分)を変更してみてください。

「最初だけ」に設定されている命令は、micro:bitが起動してすぐの一回のみ実行されます。
今回の変数は、いわゆるツールの初期設定のようなものなので「最初だけ」の中で指定しています。

そして「もし」を使い、明るさが変数「明値」以下かつ加速度が変数「動値」を超える場合にLED画面を200ミリ秒間隔で10回、点滅を繰り返すようになっています。
前にも書いているように「ずっと」の中で設定されている命令は常に実行されつづけるので、上記の「もし」の内容は常に動き続け、明るさや動きを判断してLEDを点滅させたり… をし続けるというわけです。

「くりかえし」は指定されている回数分、中の命令を実行し続けます。
サンプルの「10回」の部分が繰り返す回数となり、これを用いてLED画面を10回点滅させています。

サンプルでは動作の確認がしやすいように点滅する回数を10回にしていますが、実用性を考えるともう少し回数が多いほうがいいので、「10回」部分の数字を自由に編集して、色々試してみてください。

あとは、このプログラムを書き込んだmicro:bitにカバーを取り付け、そのカバーに細工してストラップ等を取り付ければ、バッグ等に着けられる夜道で点滅してアピールしてくれるライトの完成です。

上記のサンプルまででも使えるツールとはなっていますが、例えば実際に自分以外の第三者、つまり他人に使ってもらうと考えた場合にはツールとしては不親切です。
そして、まだ不完全な部分のあるプログラムなのでサンプルのプログラムを見て試すだけでなく、さらに解析し、改造して問題点の改良する等、いろいろ試しながらプログラミングの勉強のひとつの素材として活用してもらえれば幸いです。

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(記事:糖分)
更新予定:毎週木曜日(次回は12月29日です!) 

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