記事担当:共立プロダクツ
ハンダ付け必要-非マイコン系


毎年夏休みや冬休みの終わりの頃に
「はんだ付けが上手くできたかわからない」「作ったキットが動かない」
「休みの課題提出に間に合わない」と言ったご相談が増えるのです。
今年の8月も増えました。
タッチセンサー

そこでブログも初心に戻り一度キットの組み立て、ハンダ付けの仕方を書こうかと思います。
工具

使用するキットはこちら。★「タッチセンサ2 / SW-104」
まずキット開封時には必ず説明書を見ましょう。
個人的な感想ですが、熟練された方ほどちゃんと説明書に目を通されてるかと思います。

説明書正しいはんだ


一通り読み終えたら部品点数の間違いがないか確認しましょう。
部品があちらこちらにいかないように小皿等を用意できると便利です。
この時点で欠品の確認をしないと、作ってる最中に部品が見当たらない時に途方に暮れます。
中身確認小皿2

作る流れと部品点数の間違えがない事に確認出来たらLet's tryです。
最初は抵抗やダイオードのような付けた時に高さの低いものからです。
物によってはこのようなテープがついてる物があります。
ニッパーで棒の部分を切っても紙から抜いても大丈夫です。

抵抗抜き方抵抗取ったあと

抵抗にある色の線で抵抗値を表しています。
「抵抗 カラーコード」で検索して頂くと詳しく出てきますが
今回は超入門で行きたいので割愛します。
(ここで頭がこんがらがって心折れてはダメなので慣れれば覚えましょう)

最初の問題点です。。。
抵抗の棒どう曲げましょうか、、、
抵抗取ったあと2


もちろん指で曲げても問題ありません。浮いていてもハンダ付け出来てれば動きます。

ういてる

実はこういう工具(★「リードベンダー[RoHS] / RB-5」)があると綺麗にできます。

サンハヤト-RB-5-

そして、これからは棒ではなくリードと呼びましょう。
これで超入門から入門にレベルアップできます。
アシと呼ぶとさらに通っぽいかも知れませんが好みの問題です。


なぜ高さの低いものからハンダ付けするのかと言うと
ハンダ付けをする際に基板を裏向けるのでその方が基板が安定します。
基板がまっすぐな方が、ハンダ付けしやすいですよね。
ハンダ本番


ニッパーでリードを切るときは周りに切れ端が飛んでいかないように注意しましょう。

ハンダ後

抵抗のカラーコードは方向を表してる訳でないので、揃えなくても動作に問題はありません。
揃えた方が見栄えは良いです。R5のところ気になりませんか?

抵抗並び

ダイオードは方向性があるので気をつけましょう。
説明書にもあるように線の方向に注意です。

方向性

抵抗やダイオードが終わるともう少し背の高い部品を取り付けてみましょう。
セラミックコンデンサの数字は値を表してますが、こちらも抵抗と同じく入門向けってことで
割愛させていただきます。


セラコン

セラミックコンデンサも表裏を気にしなくていいですけど、後で値の確認ができる事を思えば、数字が書いてる方を見えるようにした方が、わかりやすいですよね。
動作には関係ありません。気にするほどではありません。好みの問題です。

文字見える文字見えない

LEDや電解コンデンサもつけてみましょう。
この辺の部材はリードの長い方がプラス側になります。
「全ての部品がそうです」とは言い切れませんが、今のところ逆の設定に出会ったことはありません。

あしながい

今回トランジスタは表裏あるので注意してください。
(つけ間違いの修理依頼、たまにあります。)
基板のマークの形と本体の形確認してください。

半月半月型

この辺になると抵抗やダイオードの頃より隣との隙間がなくハンダ付けが難しくなってきます。

狭いでしょ

横着していっぱい刺してからハンダしようとすると、もう大変です。

横着はあかん

横着と言えば小手先はたまには掃除してあげましょう。
綺麗な小手先はハンダ付けのやり易さが格段に違います。

小手先

あと注意点としまして、ここまで進むと相当な量のリードの切れ端があるはずです。
床に落とす前にちゃんとまとめて捨てましょう。
踏むとかなり危ないです。知らずに踏むとご家族、友人が激怒します。

リード

ここまで出来てくるとそろそろ一回は「隣のハンダとくっついた」というアクシデントに遭遇するのではないでしょうか?
ハンダ吸取線も吸取器も初めてのハンダ付けの時にまだありませんよね。
そんな時に試してみてください。綺麗な状態の小手先でくっついたハンダの真ん中をスパっと切ってみる感じで参考動画です。


今回のキットのもう一つの山場と言えば、こんな大きい穴みたいなハンダ付け。

大きいはんだ

今までのハンダ付けより明らかに大きい穴が空いてますよね。
でもやり方は同じです。基板を裏向けて安定させて小手先をあててハンダを流し込みます。


これで完成ですね。最後に基板の表裏の確認です。

完成表完成裏

今回作ったキットは少し部品点数も多いですが、色々なハンダ付けができるキットでした。

夏休みや冬休みの終わりにギリギリでご連絡頂くより少し余裕を持った時期のほうが
我々もお手伝いできることが多いと思います。

そして弊社にはキットの組立サポートもございますので、そちらも是非ご利用ください(笑)

しかし本当はご自分でご家族で組み立てて頂いて楽しんで頂きたいと思います。
ハンダ付けの仕方の動画、撮影の見たい角度の意見等ございましたら

次回の参考にさせて頂きますのでご意見宜しくお願いします。


担当:みっきー