記事担当:
ハンダ付け必要-非マイコン系


今週は、エレショップを見ていた時にナニコレ素敵!!!!と思った★「6管蛍光表示管キット / LD8035-BOARD KIT」を作りたいと思います。
ld8035

ちなみに、このキットは「デジットキット」と言うシリーズで、もうすぐ閉店・移転するデジットが製作している電子工作キットのシリーズです。
真空管みたいな筒の中に、7セグが見えますね!
これで時間表示とか出来たら、すごく滾ります!私が!!
・・・まぁ、作った後にこの記事書いているのでぶっちゃけますが、そんな簡単な話じゃ無かったんですけどね・・・フフフフ…(遠い目)
目標までの道のりは険しくて遠い!\(^o^)/


それはそれとして。
まずは恒例のパッケージチェック
パッケージはこんな感じ。
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なんというか、無骨な感じがとてもデジットぽいですね。
外側から見てもどういうキットなのか、何ができるのかパッとわかりません。
ワンダーキットと違って初心者向けではなくて、ある程度慣れた人向けなんだろうなぁって思いました。

中身はこんな感じ。
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とってもシンプル。
部品点数は少ない感じ。

基板はこんな感じ。
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部品点数の割に思ったよりもハンダ付け箇所が多いですね。

説明書もとってもシンプル。
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部品リストに書いている部材を、基板の各シルク印刷されている場所に組み込んでいきます。
説明書の裏面に組立方のTips的なことは書いてありますが、基本的にはキット作りにも慣れた人向けといった印象です。

では実際に組立てていきましょう。
組立手順は、背の低い部品からハンダ付けしていくんでしたね。
ということで、まずは抵抗から。
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いつもキットで組み込んでいる抵抗よりも大きいですね!
今回使用している抵抗は酸化金属皮膜抵抗と呼ばれるもので、今まで使ってきたカーボン抵抗とは抵抗体の材質が違うんだそうです。
カーボン抵抗よりも大きいワット数(1~5W)で使われていることが多いんだそうです。

次はICソケットヘッダーピン
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ICソケットは取り付け方向があります
部品の切り欠きと、基板の印刷部分の切り欠きが重なるようにしてください。
ヘッダーピンはもう慣れたもの。パパっと取付けちゃいましょう!

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ICソケットを取付けた段階でICをICソケットにはめ込んでも良かったんですが、この後取付けが難しそうな蛍光表示管があるので、IC最後にはめ込むことにします。
ただ、これが正しかったのかはよく分かりません…
一つ言えるのは、蛍光表示管が邪魔で、ICをICソケットにはめ込むのに、結構手間取ったことはお伝えしておこうと思います。

さて、では本日のメイン、蛍光表示管です!!
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説明書の裏面にある「組み立て手順」には
3.蛍光表示管は、赤いチューブの付いたヒータ(H)線を目印に、ピンセットで差し込んでいき、ハンダ付けします。(赤いチューブは予め長さを調整してから取り付けます)
と書かれています。

どういうことかというと、現状の赤いチューブって結構長い(1cm以上ある)んです。
長さもバラバラだし。
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ということで、このチューブの長さのまま設置すると、蛍光表示管が上の方で設置される&高さがガタガタになるんですよね。なので、あらかじめ長さをそろえる(チューブを切る)のが良いそうです!

オカポン大好き★工作マットには、簡易スケールがついているので、ここで長さを測って、マーカーで印をつけます。今回は5mmのところに印をつけました。
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で、カットします。
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が!ここで要注意!
赤いチューブが付いている足がヒータ線で、この足を基準に他の足を取付けていきます
なので赤いチューブが無くなるとどれがヒータ線か分からなくなり、基準が分からなくなるので、赤いチューブを外してしまわないようにカットしてください。
また、この赤いチューブの中にはヒーター用の足(導線)が通っています。
赤いチューブと一緒にこの足までカットしてしまうと取付けがとても大変になるのでここも要注意です。
ちなみにこの赤いチューブは足にピッタリくっついている訳じゃなく、ホントに足に通っているだけなので、うっかりするとポロリと落ちてしまう可能性もあります。
この赤いチューブのカットは色々と気をつけながら作業してくださいね!


で、ここからは蛍光表示管を1~2個取り付けてみて、オカポン的やりやすかった手順を紹介します。
これが正しいやり方なのかは分からないので、もっとこうしたらやりやすいよ!こういう方法があるんだよ!っていうのがあれば、教えて欲しいです。

まずは、ピンセットで蛍光表示管の根本を広げます
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※力任せに引っ張らない事!

ヒータ線とその隣の線を基板に挿し込みます。
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少し長めに挿し込んだ方がいいです。じゃないと、ふとした瞬間に抜けます。
 持ち方は↑の写真がベスト。
 これも、押さえつけたりしない。表示管が抜けないように、そっと支える程度で。

ピンセットを使って、1本1本順番に穴に入れていきます。
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※この時点で基板上の線がぐにゃんぐにゃんになってるけど、気にしない!

とりあえずすべての足を入れ終わったらこんな感じ。
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まだ蛍光表示管の位置が高いので、基板下の足をピンセットで引っ張ります
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順番に少しずつ引っ張ります。ヒーター線から右回りに少しずつ引っ張って、2~3周します。

で、なんとなく高さが揃いました!
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あとは裏面をハンダ付けしていきます。
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円の形で足が出ているので、ハンダ付けしにくいんですが、足の間にコテを挿し込むと作業しやすいです。
あと、蛍光表示管に高さがあるので基板がグラグラします。基板を回さず、同じ方向でハンダ付けした方が良いかも。
基板保持具(★「マルチクランプ」とか★「てだすけ君」)があればもっと楽だったかも。

そんなこんなで合計6本取付けします。

最後にICをICソケットに乗せます。
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向きがあるので気を付けてください!ICソケットの切り欠きと、ICの切り欠きを合わせてくださいね。
まぁ蛍光表示管があるのでIC乗せにくかったんですけどね…。
★「ピンそろった」とか★「ワイヤーストリッピングケージ」でICの足を揃えてから差し込むことをオススメします。

ということで全部品取り付け完了!完成です!!
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蛍光表示管の組み込みが大変とは聞いていましたが、やり方さえ自分の中で確立してしまえば、時間はかかりましたが楽しかったです。
蛍光表示管がずらっと並んでるのも可愛い。むふふ。
ちなみに、キット完成までは、約2時間でした



・・・・さーて。これどうやって光らせるのかな?
なんか電源入れるだけじゃぁ光らないって言われて戦々恐々としてますが・・・・
果たして無事蛍光表示管時計は作れるのでしょうか。
続きは来週以降。乞うご期待!

ぜひ、参考にして作ってみてくださいね!

(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は4月15日です!)