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年の瀬が迫るとともに寄る年波に翻弄される今日この頃。
共立で働き始めたときはピチピチの若手だったのですが、気がつけばICの刻印も殆ど見えない老眼に。
部品はどんどん小さくなるのに視認性は下がるばかり。
最近はスマホのカメラで拡大して刻印を確認することが常になってきております。

小さい文字が見えにくいのは仕方ないとして、抵抗のカラーコードなんかは元々見えづらいものでした。
本体の色によっては黄色が見えなかったり赤と橙が判別つかなかったりと、苦労が耐えません。

というわけで本日は。
そんな信用できない自分の目の代わりに部品を判別してくれる機械の紹介でございます。
それがこちら。

LCR-TC1_01


マルチファンクションテスター『LCR-TC1』でございます。

本来このエレショップBlogは工作記事をメインとしているのですが、工具などの使い方もその範疇にしておりますのでご容赦ください。

さてこのマルチファンクションテスター、使い方は超簡単でございます。
本体の液晶画面左下にあるTEXTOOLそっくりなゼロプレッシャーICソケットに部品を取り付け、『Start』ボタンを押すだけ。

もっと具体的に言うと、緑色のハーモニカのようなところに部品の足を挿し込みます。
差し込むのは2本足なら1と2のところに、3本足なら1と2と3のところに挿し込みます。
部品を挿したらレバーを倒して足を固定。
その後部品を指したところの右横にある青丸のスタートボタンを押します。

たったこれだけで部品を判別してくれるのです。

では早速、何故か机の引き出しに転がっていた抵抗を挿してみましょう。
LCR-TC1_06
抵抗のカラーコードは『橙橙赤金』で3.3kΩでございます。
液晶画面に表示された抵抗値は「3276Ω」。大体あってますね。
抵抗自身にも誤差がありますので、まぁこんなものでしょう。

今度は金皮抵抗をみてみましょう。
LCR-TC1_07
カラーコードは『茶黒黒金茶』で10Ω。
液晶画面には10.3Ωと表示が。
誤差1%のはずなんですが、まぁこの抵抗も引出しの端に転がってたものなので・・・

とここでふと思いついたことをやってみました。
LCR-TC1_17
抵抗をつなげて直列にして繋いでみました。
『茶黒黄金(100kΩ)』+『黄紫橙茶(47kΩ)』=147kΩ で、表示されたのは143.2kΩ。
バッチリ合成された抵抗値が表示されました。
誤差5%で考えれば正常の範囲内です。

ちなみに同じ抵抗を並列につないだ場合は
LCR-TC1_18
(計算式省略)だいたい31.97kΩなのですが、液晶には31.42kΩと表示されております。
こちらもバッチリ合成された抵抗値が表示されました。
いやはや、なかなかやるもんですね。

次にLEDを試してみましょう。
LCR-TC1_11
LEDの場合は電流の流れる方向と点灯する電圧が表示されます。
うっかり足を同じ長さに切りそろえてしまった場合でも、どちらの足がアノードかカソードか簡単に判別できますね。
もちろんソケットの1と2,どちらにアノード側を繋いでも問題有りません。
LCR-TC1_13
液晶画面の方向表示が逆になるだけのことです。

また、チェック中に何度か点滅するので、ちょっとした点灯チェッカーとしても使えます。
LCR-TC1_12
ほんとに便利です。これ。

この他コンデンサとか
トランジスタなんかも
LCR-TC1_16
情報を表示してくれます。
自動判別してくれる部品は下記の通り。
  『抵抗』『インダクタ』『コンデンサ』『ダイオード(単体/2素子入)』『LED』
  『トランジスタ(バイポーラ/FET)』『サイリスタ』『トライアック』
なんやかんやと部品箱の底に転がっているよくわからない部品の判別にも重宝いたします。

ちなみに本体の電源は内蔵充電式バッテリーです。
LCR-TC1_03
本体下部にmicroUSB端子が付いており、そこから充電が可能です。
LCR-TC1_04

充電用のケーブルや線付きICソケット、ちょっとした部品も付属しているなかなかいい感じの商品でございます。
LCR-TC1_02

スポット照明やルーペやら、目を酷使して部品を判別するのに疲れたら、このマルチファンクションテスター『LCR-TC1』を使ってみてくださいませ。
時短かつ負荷の軽減。快適な電子工作ライフの一助に。

・マルチファンクションテスター / LCR-TC1  ¥2,640 (2020.12.24現在)

<記事:伊東>

更新予定:毎週木曜日(次回は1月7日です!)