記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系

折しもクリスマスが1週間後に迫った今日この頃。
そう言えば今年は季節感のある事ってほとんどしてないなぁと2020年も終わりに近づいたカレンダーを眺めて思った次第でございます。

そうだ、クリスマスツリーを作ろう!
そんな事を閃いたのは底冷えのする事務所でホット麦茶を飲んでいた時でございました。

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と言う訳で本日は。
先月電工女子のオカポンが製作記事を書いていた16LEDフラッシャー『LED-16LFG』を使ってクリスマスツリーの電飾を作ってみようと思います。

 led16lfgf

やることは単純。
基板に直付けされているLEDを取り外して配線で延ばす、と言うだけでございます。
あとは先端にLEDの付いた配線をクリスマスツリーに仕込めば完成、と。

では早速オカポンから借りてきた『LED-16LFG』のLEDを取り外しましょう。
使うのはこれ。

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白光のハンディ・ハンダ吸取器『FR-301』でございます。
ハンダ付けした部品を外すと言えばハンダ吸取線の出番なのですが、さすがにスルーホール基板のハンダを吸い取っていくのは手間がかかります。
ましてやLEDは16個も付いている訳ですから。
私も仕事の合間に工作をしておりますので、あまり時間を割くことは出来ない訳でございます。
そう言う時に威力を発揮するのがこの自動ハンダ吸取器なのですよ。
この機械は簡単に言うと「ハンダゴテの先に穴が開いていて、溶かしたハンダをその穴から電動ポンプで吸い取る」という代物でございます。
ハンダしたところに先っちょを当て、ハンダが溶けたらトリガーを引きハンダを吸い取る。
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片手で簡単にハンダの除去ができてしまうスグレモノ。一度使ったらもう手放せない系工具の代表格でございます。
上手く吸えない場合は逆にハンダを足して吸い取りやすくすれば
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キレイにハンダを吸い取ってくれます。超便利。もうこれ無しではリペアなんかしたくない、と思わせるくらいの便利工具でございます。
なによりキレイにハンダを吸い取ることが出来ると、ポトリとLEDが自由落下します。
あぁ、快感★
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ぜひとも皆様に使っていただきたい工具でございます。

そんなこんなでものの5分程度で16個のLEDを外し終えることが出来ました。
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時間に追われる現代人には有りがたいことでございます。

次にLEDを配線で延ばすべく、ヘッダーピンを取り付けていきます。
使うのは1列40ピンのピンヘッダー『GS060-1401G-11』でございます。
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2ピンのピンヘッダーを16個使ってもいいのですが、40ピンをカットして使った方が安く付くというモノ。
これも経費削減の一環という訳です。

しかしこのヘッダーピン、とてもカットしやすい商品でして、安いニッパーでもキレイにカットできます。
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その気になれば手でもカットして(折るとも言う)使うことが出来ますので、部品箱に入れておくと何かと便利でございます。

2ピンを16個カットし終えたらLEDが付いていた場所にハンダ付け。
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スピード重視で取り付けたらガタガタになってしまいました・・・
しかしこれで今回の工作は終了でございます。
あとは整えていくだけなのですね。

しかしその前に少し実験を。
この『LEDー16LFG』に使われているLED、開発担当に確認しましたところDC約3Vで点灯させているとのこと。
と言うことは青色とか白色LEDは問題なく点灯するはず。
と言う訳で試してみました。
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はい、見事に青色LED『OSB5SADSA4D』が点灯いたしました。
ちなみにLEDを接続する配線にはQIケーブル2S-2S『311-183』を使用しております。
こう言うハーネスを使うとあとで付け替えも簡単ですし、面倒なハンダ付けをしなくていいというメリットがございます。
青色が成功したので他の色も試してみましょう。
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緑色と赤色の他、分かりにくいですが白も光りました。
赤色LEDは『OSR5PADSA4D』を使用いたしました。
こちらのLEDは定格電圧2.1Vなのですが、光りすぎることも壊れることもなくちゃんと機能しておりました。
この辺りも開発担当に確認しましたが、全く問題ないとのことでした。
電子工作警察に怒られるような改造では無いということで安心ですね。
ちなみに赤色LEDを使用した『LED-16LFR』に青色や白色LEDを繋いでもちゃんと光るそうです。

これで実験完了。
定格電圧2VのLEDも3VのLEDも、ちゃんと光らせることが出来ました。
では全ての端子にLEDを取り付けます。

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ゴッチャゴチャ。
もう少し何とかならなかったのかと少し反省しております。
でも安心。電源を入れれば...
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バッチリ全てのLEDが点灯いたしました。

ではツリーの飾り付けに移りましょう。
取り出したのはこれ。
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100円ショップで買ってきた簡素なツリーでございます。
針金にモールを巻き付けただけの簡単な作り。だがそれがいい。
変に気取らず幹から枝から全てモールでモフモフなので配線やLEDを隠しやすいという訳です。
まさに配線を隠すならモールの中に、と言った具合でございます。

311-183』をまとめていた黒のビニ帯をそのまま流用し、ツリーにLEDを固定していきます。
あえてLEDの足をカットせずに長いままQIコネクタに挿し込んだのも、LEDの配線を目立たなくするためでございます。
全体のバランスを見ながら取り付けていくと
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もう裏側はゴッチャゴチャでございます。
なんて風情のない。
そう思っておりましたが、正面を向けてLEDを点灯させると・・・
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はい。なかなか良い感じ。
思った以上にツリーっぽく仕上がりました。
しかしまぁもっと配色のバランスだとか装飾感だとかは電工女子に学びたいと思った次第でございます。

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と言う訳でクリスマスまであと1週間。
今回試した『LED-16LF』シリーズを使った電飾は今から作っても充分間に合う程度の難易度でございます。
今度の土日にお子さんや家族と作ってみては如何でしょうか。

<記事:伊東>

更新予定:毎週木曜日(次回は12月24日です!)