エレショップblog

半導体・センサー・マイコン・電子工作キットほか、各種電子部品の専門店「共立エレショップ」から主に電子工作の関連情報をお届けします。 http://eleshop.jp/

記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系


昨年、シリコンハウスのものづくり工作室で、とある車両キットと不思議電池を使ったイベントを4回行いました。

なにかと言いますと、「作って動かそう!MaBeeeでレース!」のことです。
基本的には左右別々にタイヤが動くラジコンカーを作ってもらってレースをしていたのですが、レースの内容はずっと同じではなく、内容やルールを試行錯誤しながら変更し、イベントを行っていました。

今回の記事は、そのイベントのリポート…ではなく、そこで使われた車両キット不思議電池の紹介をしちゃおうと思います!

まずはラジコンカーの車体(車両キット)★「6足ギヤボックス」を作ります。
これがラジコンカーの胴体&足部分になります。
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では、作ってみましょう!
このキットは、日本語と英語の2種類の説明書が入っています
日本語説明書だけ見ていると分かりにくいところもあるので、英語説明書もあわせて見てくださいね。

まずはキットの部材が全部あるか確認です。
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ここで注意!
説明書にも書いていますが、後からでは取り付けられないパーツもあるので、説明書の番号順に組み立てないと、せっかく作ったところをバラしてやり直し、なんてことになってしまいます。
なので説明書をしっかり読んで、手順通りに作ってくださいね!

このキットで使う工具は「ニッパー」「ドライバー(+)1番」「ドライバー(+)2番」の3種類。
このほか先の細いラジオペンチピンセットもあると便利です。

では組立てていきましょう。
まずは、モータの組み立て
と言っても完成品のモーターにギヤをつけるだけ。
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モータは2つあります。右側と左側を別々に動かすためですね!
ギヤを机などに置いて、上からモーターを押し付けるようにすると取付けやすいですよ。

次は、モータ受け台の組み立てです。
ねじは締めながらタップを切るタッピングネジなので、グイグイ力強くしっかり奥までねじを締めましょう!
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次はモータ受けの取り付けです。
ココ、結構難しいので要注意です!
難しいポイントは
下のネジ留めするところ。(締めにくいです)
しっかりナットをおさえないと、ネジを回したときにナットが一緒に回ってしまって留められなくなります(これを『共回り(ともまわり)』っていいます)。
下のネジは指が届きにくくて、ナットをうまく押さえられないことがあります。
なのでラジオペンチ等でナットを固定してネジを締めましょう
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ネジを締め終わったら、飛び出たネジにクリアチューブを被せて、余分な部分はカットすればOKです!
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このクリアチューブも、下2箇所は被せにくいです。
ピンセットなどでつまんだほうが、断然作業しやすくなりますよ!工具って偉大!

次はモータを取り付けます。
ここも向きに注意です!
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電極がある方を外側にして設置してくださいね。
そうしないと後で大変なことになりますよ…

次はギヤ受けの取り付け
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写真通りにネジ締めしましょう。
一番忘れがちなのが「ハトメ」(真ん中の写真の金色の部品)。
固定されている訳でもないので、すぐコロコロ転がってムキーッてなりますし、見た感じ必要無さそうに思いますが、これすっごく大事なので忘れないでくださいね!
ちゃんとハトメを入れないと、うまく動かないくらい重要な部品なんです。

次は、ギヤの取り付け
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どんどんラジコンカーらしくなってきましたね!
ここも慌てるとよく間違えるポイントです。
ギヤの入れる順番・向きがややこしいので、説明書の図をしっかり確認して組立ててください。
そしてここでも「ハトメ」重要!忘れないでくださいね。

両方作ったら、ギヤシャフト受けの取り付けをしましょう。
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これでギヤが固定できます。

そして、オカポンが出来なくてイライラしたポイントです!!
ギヤシャフト支持パーツの取り付けです!!!
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オカポンだけかもしれませんが、このギヤシャフト支持パーツを固定するねじがポロリと落ちてモータの下に潜り込み、なおかつモーター内の磁石にくっついて取れなくなったんですYO!!!
ピンセットでなんとかネジを救出することはできましたが、ハトメはスカスカで落ちるわ、ネジは締められないわ、支持パーツのネジが緩いとギヤが回らないわ、ホント心が折れるかと思いました…
でも頑張る!!!

ということで、次はサブギヤの取り付けです。
ここはそこまで難しくないです。
最初見たとき、どこにどうやって組み込むの?なんて思いましたが、さっきの支持パーツに比べたら、問題なしです!
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ギヤがちゃんとあたってればOKです。

サブギヤシャフトを取り付けたら、いよいよ足部分
足は「タイヤ型」と「虫型」に2種類が入っています。好きな方を使いましょう!
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足によって作り方は異なりますが、ここまで出来ていれば問題ないです。
組立自体は難しくないです。
ただ、固定するためのタッピングネジの力加減が難しいです。
締め方が足りないとゆるくてタイヤが飛んでいきそうになるし、固く締め過ぎたらパーツが割れそうになるんです。
ネジをある程度締めたあと、軽く引っ張ってみて取れなければ問題なしです!
程々が肝心です。

さーて、完成です!
…と思ったでしょ?
でもこのままだったらただ前に走るだけの車両キットになってしまいます。

実は、ここから今作ったギヤボックスをただの車両キットからラジコンカーにするための作業が始まるのです。
このギヤボックスを自在に操るために、もうひと頑張りしなければいけません

ということで、今週はココまで!


来週も、お楽しみに!

(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は6月14日です!)



★記事内で紹介した商品は、こちらから購入できます!★

商品
型番
個数
一括注文
リンク先
6足ギヤボックス WK-GE8 1個 こちらから→
モデラーズニッパー α(グレイ)/クラフトツールシリーズ No.93 ITEM74093 1個
プロユースプラスドライバー DP-44 1個
プロユースドライバー/プラス DP-64 1個
ミニチュアラジオペンチ PS-01 1個
汎用型ピンセット 120mm[RoHS] P-880 1個
※個数を記入していますが、リンク先ページ内で変更可能です。

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[ハンダ付け不要-非マイコン系]


現在開催中の『デジットハッカソン』!!

~公式ページ~
http://digithack.jp/

電子工作で未来をハックせよ!」をテーマとしたハッカソンです。
このハッカソン、開催期間2018/05/19~06/09の、なんと3週間!!
現在、参加者の皆さんは絶賛ものづくり中です。^^ガンバッテクダサーイ!

そんな中、先日「こどもハッカソン in デジットハッカソン」を開催致しました。
デジットハッカソンは小学生は対象外なのですが、
せっかくのデジットハッカソン!小学生にも楽しんでもらおうよ!
ということで企画された、スピンオフイベントでした。

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小学4年生~6年生の子供達総勢10名が、プログラミングの基礎を学び工作を楽しみチームでピンポン玉入れ競技に参加しました。

電工女子会のメンバーも少しお手伝いさせて頂きつつ、小学生に混じって勉強&楽しませてもらいましたのでリポートしたいと思います。

まずはプログラミングの講義
講師はダイセン電子工業田中先生です。
ダイセン電子工業はプログラミング教育分野の草分け的存在であり、ROBORAVEなどのロボットコンテストや教室などを世界中で開催されています。

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FUN WHILE LEARNING(勉強しながらたのしむ)」「SHARING(分かち合う)」「TEAMWORK(チームワーク)」
この3つ大事やで!楽しんでやろうな!」というお話から始まりました。

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ロボットカーiPad一人一台ずつ貸し出して頂きました
ロボットカーはダイセン電子工業さんの『α-Xplorer Bluetooth搭載版』です。
専用のソフトウェア、C-StyleがインストールされたiPadでプログラミングしていきます。

講義は先生の説明を聞きながら、実際にα-Xplorerをプログラミング、実際に動かしていくような感じで、子供達はみんな最初からワイワイ盛り上がっていました。
隣りのお友達と教え合ったり先生に積極的に質問したりとなかなかいい集中力です。

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プログラミング経験者は9割ぐらい。
でも、α-Xplorerを使ったことがある子はほとんどいなかったにも関わらず、さすがスマホ世代ですよ。
iPadの操作なんか何の問題もないし、「これなんやろ?」って一人でどんどん操作していく子もいて、
隣りで見てた私が「え?今、それ、どうやってしたん?」って質問してしまう始末です。(みんなすごいな~)

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先生はプログラミングのことはもちろん、α-Xplorerの機構についてもさり気なく色々と教えてくれました。
「これはBluetoothやでー、マイコンはここやでー、これはフォトインタラプタやでー」と教えてもらうこと、一つ一つに興味津々な子供達でした

お昼休憩を挟んで、まずはチーム分け
2人1組のチームを5チームつくって、ピンポン球入れ競争をしました。
まずはチーム名を考えてもらいます。
初対面同士の子供達ばかりなので、話し合ったり、協力し合ったりスムーズに行かなかったらどうしようかな~と
軽く心配していたのですが、取り越し苦労でした!!!
全チーム、30秒ぐらいで決まったかな?みんな仕事が早いです。^^v

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各チームにα-XplorerとiPadが1台ずつ貸し出されました。
ピンポン球入れのコースとゴールなんですが、こんな感じ。

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サッカーのゴールみたいにボールを転がして入れるのではなく、車にボールを積んでゴールに運び入れる競技なんです。
バスケットボールのゴールみたいに、ゴールはちょっと高い位置にありますよ。
α-Xplorerの車体はゴールより低いですし、車体をゴールの高さと同じにしても、そこからどうやってボール入れるの?
これ、めっちゃ難しいでしょ。^^;
大人だと理屈ばっかり考えて、なかなか作業入れないパターンになりがちですが、、、

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開始いきなり、みんなめっちゃ手動かしてる!!
牛乳パックやカップ麺の容器、ペットボトル、割り箸なんかを切ったり貼ったり挿したりして
α-Xplorerをガンガン改造していきます。
やってみてダメならまたやり直せばいいんですもんね。
そうでした。
こんな時にも子供に色々教えられる大人たちです。

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工作時間は約1時間半ほどでした。
工具に慣れている子もいて、グルーガンとかも躊躇なく使っていました。
作っては試走させてみて、ダメだったらまたやり直してを繰り返し、みんなそれぞれのα-Xplorerが完成。

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いよいよピンポン球入れ競技会開始です。

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制限時間3分以内にゴールに入ったピンポン球の数で加点していきます。
各チームめっちゃ真剣です。
ライントレースの途中でピンポン球が車から落ちてしまったりして、みんな焦る焦る。^^

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競技会が終わったら、発表会です。
ここでもチーム毎に分かれて、発表資料を作りました。
チーム名や、ロボットカーの名前も書いて、
苦労したところ楽しかったところ工夫したところなんかを発表しました。

今回、各チームのゴールに入ったピンポン球の数以外に「デザイン」「アイデア」「チームワーク」の項目について、
保護者の方々と関係者で採点していました。

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総合得点で順位が決まるんですが、スポンサー様のご協力で賞品も用意されていました!

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優勝(ダイセン賞)   『α-Xplorer Bluetooth搭載版』
2位、3位(共立賞)   『工具』
特別賞(子供の科学賞) 書籍『子供の科学★ミライサイエンス プログラミングでなにができる?』
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豪華です。^^

プログラミングからα-Xplorerのペーパー工作部分のデザインであったり、アイデアであったり。
あとはチームワークですね。
相手の意見を尊重したり、協力し合ったりできていたかどうか。
そして、1+1=2以上の力が発揮できたかどうか、ですよね。
採点する大人達もかなり悩んだようで、採点表には何度も修正した跡がありました。^^


本当に甲乙つけがたく!悩みましたが、、、

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優勝はピンポン玉入れ競争でぶっちぎりの強さを見せた「ロボットチーム」(←チーム名です)に決まりました。

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2位は「ブルーチーム

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3位は「スナイパーチーム

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そして特別賞は、、、実は全員に頂きました!!
誠文堂新光社」さん、ありがとうございます!!
(「誠文堂新光社」さんは『子供の科学』の発行会社です)

『子供の科学★ミライサイエンス プログラミングでなにができる?』は月刊誌『子供の科学』の新シリーズ、ミライサイエンスシリーズの第2弾で今月発売されたばかりの本です。
今回の本のテーマは「プログラミング」で、参加してくれた子供達にドンピシャな内容でした。
みんな、とても嬉しそうです。^^

10:30~16:15までの長丁場でしたが、子供達はずっと頑張っていたし、
保護者の方々も子供達の様子をじっと見つめておられました

子供達は子供達の世界でしっかり頑張っている姿を見せてくれたことが本当に立派だったと思うし、
笑顔で見守る保護者の方々にも感謝感謝の嬉しい一日となりました。

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参加してくれた子供達、お疲れ様でした!
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。

(記事:ぐっちさん)
更新予定:毎週木曜日(次回は6月7日です!) 

記事担当:
ハンダ付け不要-非マイコン系


LEDを使ったエモいアクセサリーを作ってくれたんですけど、実はオカポンも発売以来★micro:bitがとても気になってまして、触りたいなぁ何か作りたいなぁって思ってました。
そんな時にあのぐっちさんの記事ですよ。
最初にこんなスゴイ記事書いてもらったので、何したら良いのか分かんないなぁ…って思ってました。

でもですね!
そんな私に強い味方が現れたのです!


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実はこの本のことを知ったのはシリコンブログの記事なんですけど、見た瞬間ビビッときましたね!
この本の内容なら私でも作れそうそして楽しそう!

なにせ小学校高学年をターゲットに製作された本ですから、漢字にルビは振ってあるしオールカラーで写真やイラストもふんだんに使われててとっても解りやすいんです!

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micro:bitの準備、使い方から書いてあるので、この本があれば一から始められちゃいます
ただプログラミングをするだけじゃなくて、micro:bitの周りも作るのでものづくりまで楽しめちゃう欲張り仕様!
オカポンこの本とっても気に入っちゃいました!
プログラミング+図工って感じで、こういう経験が将来ロボットを作ったりすることにつながるんだろうなぁって思いました

と言う訳で、今回は記事の中から「角度当てゲーム」を実際に作ってみようと思います。

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この「角度当てゲーム」、micro:bitを傾けて、その角度を当てるゲームなんです。
なんでそんな事ができるかと言うと、micro:bitに付いてる「加速度センサー」を使ってるからなんです。
この「加速度センサー」っていうのは、速度の変化とか重力加速度を測ることが出来るセンサーなんですって。
今回は重力加速度を測って、micro:bitに傾いた角度を表示させます。
ちなみに「加速度」についても本の中でわかりやすく解説されてるので、気になる人は是非読んでみてくださいね。

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では早速作ってみましょう。

と言ってもほとんどがプログラミングで、工作するのは折り目のついたダンボールにマイクロビットを貼り付けるところだけ。
プログラムもたったこれだけ↓

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オカポンはブラウザでやってみたのですが「つくるプログラム」に書かれているブロックを、パズルのように組み合わせていくだけ。単語によっては「えっ、無い!?」と思っちゃうブロックもありますが、「…さらに表示」という項目があるので、そこをクリックして探しましょうね!
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何をしているのか分からなくても、本を読み進めるときちんと説明してくれるので、凄く助かります。

ブロックを組立てる時間は20分くらいでした。
ほんとに簡単!

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とりあえず、本当に角度が表示されるのか、試してみました。

遊び方は簡単。
適当に角度をつけて左の「Aボタン」を押します。こっちがイージーモード。四捨五入された角度が表示されます。
右の「Bボタン」はハードモード。角度の数字がそのまま出てきます。
micro:bitのLEDで角度がスライド表示されるのです!

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この場合、ハードモードで遊んだので、角度は31度だったってことですね!

早速色んな人に角度を当ててもらったんですけど、意外とみんな当てられなくて面白かったです。
聞いた話では、建築とか機械設計をする人は、見ただけで角度が判る上にフリーハンドで狙った角度が描けるそうなんですけど、機会があれば一度試してみたいですね。
また、そういう仕事を目指している人はこのゲームで感覚を磨くのも良いかもしれませんね。


micro:bitには加速度センサーのほかに、明るさセンサー磁気センサー温度センサーも付いてるので、色々と遊べるだけでなく便利グッズも作ることができちゃいます。
今回紹介した書籍★「手づくり工作をうごかそう!micro:bitプログラミング」でも、15種類の工作が紹介されています。
プログラミングを勉強しながら楽しく工作ができるので、今からmicro:bitやプログラミングを始めたい人にぴったりですね。


皆さんもぜひ、遊んでみてくださいね!

(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は5月31日です!)



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micro:bit ファーストトライセット SK-MB-SET 1個 こちらから→
手づくり工作をうごかそう! micro:bitプログラミング ISBN9784798154640 1個
※個数を記入していますが、リンク先ページ内で変更可能です。

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