エレショップblog

半導体・センサー・マイコン・電子工作キットほか、各種電子部品の専門店「共立エレショップ」から主に電子工作の関連情報をお届けします。 http://eleshop.jp/

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ハンダ付け必要-非マイコン系


今週は、店頭でグルグルとすごく目立っていて、以前からとても気になっていた★「回転灯コントローラー実験セット / KAITEN_555」を作ろうと思います!!
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このキット、回転灯の回転スピードをコントロール出来るキットなんですって。
色々と活用できそうですよね!


では早速作っていきましょう!
まずは恒例のパッケージチェック!
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回転灯の存在感がすごいです。
まじまじと見たくなるのですがここはぐっと堪えて、まずは基板チェックからいきましょう!

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基板自体は思ったよりも小さめ。とても小さいサイズの基板です。
ただ、気をつけなければいけないのはこの基板「スルーホール」なんです。
ランド(ハンダ付けするところ)が基板の表と裏でつながってるんですね。
片面(ハンダ付けする面だけランドがある)だと、ちょっと間違えても修正がしやすいんですが、スルーホールの場合は片面基板と違って基板の裏側にハンダが流れていってしまうんですよ。
なので、一度ハンダ付けしてしまうと部品を取るのが大変で、めちゃくちゃ修正しにくいです。
部品を挿入するときはいつもより慎重にしてくださいね!

しかし基板がスルーホールな上に部品を取り付けるところがたくさんあって、なんだか作るの大変そう…
って思ってたんですけど、実際に取り付ける部品は18個だけ
使用しない穴もあるので、基板をよく見て進めてくださいね。

さて、ではまずは基板を作っていきましょう!
白黒の説明書を見ながら進めます。
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まずは、抵抗
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説明書にも、どこに挿し込んだら良いのかイラストが描かれています
基板見て、分からなくなったり迷ったりしたときは説明書を確認してくださいね♪

抵抗挿入場所で、ちょっとオカポンが迷ったのは「R6」です。
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横に「R3」を挿れる場所があるのでどっち?ってなりましたが、説明書にはしっかり書いているので慌てずによく確認して取り付けてくださいね。


次は、ダイオード
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ダイオードは取付ける向きがあるので注意です。
基板にはシルク印刷で線の入っている方がどっち向きになるか書いてあるので一目瞭然です!
印刷の白い線とダイオードの灰色のラインが同じ方向に来るように取り付けてくださいね。
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ただ。
パッケージを開けたときに、キットの中から半ピラの説明書が出てきまして。
「補足資料:ダイオードの取り付けかた」っていうのが入ってたんです。
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これ、スルーしていたんですがめっちゃ重要な補足資料です。
実は、今取付けようとしている「ダイオード」。本体の寸法が以前のものと変更になった(大きくなった)らしく、取り付け方を工夫しないといけないんですね。
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補足資料ではこんな感じ
本体の幅が大きくなってしまったので、普通に足を曲げると取付穴のピッチに全然入らないんですね。
なのでこんな変則的な、ちょっと面白い取り付け方をするんです。


さて、次はICソケットです。
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ICソケットも取り付け方向があるんでしたね。
ICソケットの凹みが基板のシルク印刷の凹みと同じ向きになるように取り付けてください。
ICは組み立ての最後に挿し込みます。まずはICソケットだけ取り付けましょう。

次は、積層セラミックコンデンサとフィルムコンデンサです。
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青い方が積層セラミックコンデンサ。緑のガムみたいなのがフィルムコンデンサです。
取付方向はないので、安心して取付けてくださいね。


次は、LED
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これも取付方向があります
足の長いほうが+でした。
基板にも「+」と書かれているので、間違えないようにしてくださいね!


次は、XHコネクタです。
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取付方向があるので、説明書のイラストをしっかり見てくださいね。

問題なのは、この「I型2ピン」。
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大きくなったダイオードがジャマしてコネクタがちゃんと入らないんです。特に右(V2)!!
オカポン、無理やりねじ込んで無理やりハンダ付けしちゃいましたが、多分正しくないと思います
メーカー(デジット)に確認中なので、対処方法など、来週お知らせしますね!

次はヘッダピン
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足の短い方を基板に挿してハンダ付けです。

そして、電解コンデンサ
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これも向きがあるので要注意です!
足の長いほうがプラス側、本体に白いラインが入っている方がマイナス側です。


次はボリューム
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これは見たまんまですね。
ボリュームをつけても手のひらサイズ!
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基板はホントにコンパクトです。

ICソケットにIC挿し込んで(向きがあるので注意!)、
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ショートピンを挿したら…
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基板の完成ですー!

さて、触りたくって仕方なかった回転灯がこちら!
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大きくてキラキラしていますねー!!
中に電球が入っています。LEDじゃありません。電球は交換用が1個入っているので、電球が切れても1回は安心ですね。
回転灯にもコネクタがついています。
キットに付属のコネクタケーブルを使って、先程作った基板と回転灯を繋げましょう~!!
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これでセッティングも完了です!
では次回、電源につなげて光って動く回転灯の姿を見たいと思います!
ちなみに、基板のハンダ付け時間は1時間くらいでした


ぜひ、参考にして作ってみてくださいね!

(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は6月27日です!) 

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モデラーズニッパー α(グレイ) ITEM74093 1個
汎用型ピンセット 120mm P-880 1個
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工作マット / 350×250mm KP-S130 1個
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イベント告知


6/1(土)大阪科学技術館(うつぼ公園 北東カド)で「サイエンス・メイト 電子工作教室「きらきらフレンズをつくろう !!」」に協力させてもらいました!
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時間は、10:30~12:00と、13:30~15:00の2回ありました。
定員は各回とも16名だったのですが、なんと嬉しいことにどちらも定員超えで抽選になったそうです!
電子工作をしたい!興味ある!と思ってくれている子どもたちが沢山いてくれていることが、とっても嬉しかったです。
本当に有難うございました!

ちなみにオカポン、恥ずかしながら今回初めて大阪科学技術館に来たのですが、とっても楽しい場所ですね!!
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一回目と二回目の間に休憩があったので館内を探検したのですが、見る展示品や体感して理解する仕組み、見やすいパネルなんかが盛りだくさんで、ホント夢中になりすぎて時間がすぎるのがあっという間でした。
また今度じっくりと見に行きたいと思いました!


では本題。
どんなワークショップだったのか、紹介していこうと思います!
場所は、大阪科学技術館センター地下1階の多目的ホールです。
広くて、とっても綺麗な場所でした!
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大阪科学技術センターで用意してくださったハンダゴテは、白光の★マイペンでした。(エレショップでも購入可能です♪)
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これ、すごく扱いやすいハンダゴテで、お子さんや女性の手にもピッタリなのです。
ステーション型だからコテ部分は軽いし、コテ先が短いので鉛筆みたいに使えて初めての人でもとってもハンダ付けしやすいんです。
コテ部分に付いてる桜の花みたいな形をしたパーツがコテ台代わりになってて、コテ台が無くてもコテ先が机に付かないようになってるんです。
↑の写真左側の黒いコの字の物体はコテ先をカバーするものなので、ハンダ付けをしない時でも安全にコテを置いておくことが出来るんです。
ホント、良くできたハンダごてです。


作ったキットは去年の咲洲こどもフェスタ2018(★「電工女子★咲洲こどもフェスタ2018でワークショップをしました!★」)で初お披露目した、音や振動を感知して光る「キラフレンズ」です!!
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実際にキットを作る前に、今回のワークショップでもオカポン、ハンダ付けレクチャーをさせてもらいました!
緊張しましたが、わかりやすく伝えられたでしょうか…?
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各テーブル(1テーブルに参加者のお友達4人)にはスタッフが1人ついていたので、分からないことや困ったことがあれば、すぐに対応できるようにしました。
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ハンダ付けのレクチャーの後は実践編。テスト基板を使ってハンダ付けの練習をしてもらいました。
参加者の人の気が済むまで、練習用基板にハンダ付けします。
部品を基板にハンダ付けしたり、部品を付けずにパターン面にハンダ付けしたり、思い思い「ハンダ付け」の練習をして、ハンダ付けに慣れてもらいました
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ハンダ付けをしたことある子どもたちもいましたが、もちろん初めて触る子たちもいました。
初めてのお子さんでもちょっとコツを教えるだけで、すぐにハンダゴテに慣れてどんどんハンダ付けが上手くなる姿に感動していました。

練習の後は、いよいよ本番のキット製作に挑みます!
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みんな真剣です。
ハンダ付け経験者の子も、初めての子も、みんな無事にキットを完成出来たのがとっても嬉しかったです。

さて、キットが完成した後は、アクリルにオリジナル感を出すために、レジンでデコレーション、盛り付けてもらいます!
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みんな自分の好きなようにパーツを使ってキラキラデコデコさせていました。

レジンでデコレーションも終わったら、キットを持って記念撮影
みんな声を出してキラフレンズを光らせながら、楽しそうに笑ってくれている姿を見て、私達スタッフもニコニコになりました!
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みんなが楽しんでくれたようで、本当に良かったなと思います!
大阪科学技術センターでイベントをさせて頂いて、ホントに良い経験になりました。
ぜひまた、ココでイベントをやりたいです!

本当に有難うございました!


(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は6月20日です!)

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ハンダ付け必要-非マイコン系

先週は、『設定温度より上又は下になるとリレーが動作する温度センサキット』★「温度センサ2キット / ON-DO2」を完成させました!
★「電工女子、WonderKitを作ります!(第25弾:温度センサ2キットです)★」
★「電工女子、WonderKitを作ります!(第25弾:温度センサ2キットです)★2」
★「電工女子、WonderKitを作ります!(第25弾:温度センサ2キットです)★3」
色々ありましたけど無事完成させる事ができてホッとしましたよ
今までそこそこの数のキットを作ってきましたけど、まだ初めてのことがあるんだと驚きました。
基板を直角にハンダ付けしてみたりとかね

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という訳で今週は、やっとこさ完成させたこのキットがきちんと動くか確認したいと思います。

動作チェックで絶対に必要なものとして、電源があります。
このキットはACアダプターと電池、どっちも使えるんですが、電池は使用可能時間が短いためオススメされていないんですって。
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なので、ACアダプターを使おうと思います。

このキットでも推奨ACアダプターの記載がありますが…
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出ました「かしこいACアダプター 12V」「かしこいACアダプター 9V」。
今は取り扱っていないんですよね…。
ということで。
12Vか9Vの普通のACアダプターを選びます

ACアダプタ選びのコツ。皆さん覚えていますか?
確認するのは電圧電流コネクタ形状
電圧は9Vか12Vと説明書に書かれてました。
コネクタ形状も今回は問題なし。
あとは電流の確認です。
説明書の「動作電流」を確認しましょう。
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「動作電流(表示状態により変化):最大 約20mA」とあるので、それよりも3~5割以上電流量のあるものを用意しましょう!
2019年6月6日現在、オカポンがおススメするACアダプターはコレです!


このキットは電源スイッチがないので、ACアダプタを繋ぐと電源が入ります
ということでスイッチONの代わりにACアダプタをつなぐと…
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出ました!!!!「28℃」!!!
無事温度の表示が出たのでキットの温度センサー部分はちゃんと出来てたってことです!
いやぁ良かった!毎回この瞬間、初めて電源を入れる時はドキドキしますね!

まぁ、それはそれとして…
なんか温度高くない?こんなものなのかしら??
ということで、今度は温度調整や各種設定をしていきます!

温度調整(正しい温度を表示するための調整)方法は、2つあります。
一つは、温度計がない場合。体温で調整します。
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センサー部分を手で握り、30秒ほど待ちます。
30秒ほど待ったときに表示されている温度が35~36℃くらいになるように、半固定抵抗を回して調整します。
自分の平熱が何度くらいか事前に調べておいてくださいね。
でも、人間の体温って環境や状況で変化するので、必ずしも平熱とは限らないんですよね。
なのでこの方法は誤差が大きいので、正直オススメいたしません。


さて、もう一つは温度計がある場合。
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温度計をキットのセンサー部分の近くに置きます。
そのまま30秒ほど待ちましょう。
温度計の表示とキットの表示温度が同じになるように半固定抵抗を回して調整すればOKです!

ちなみに。
説明書に書かれていますが、計測誤差のため
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実際の温度が27.8℃でも28℃と表示したり、実際の温度が28.2℃でも27℃と表示されることがあるんですって。
そもそも小数点以下の温度は表示されないので、微妙な温度は表示できないんですよね。
なのでこのキットの温度表示を過信しすぎるのは禁物ですよ!


さて、温度調整が終わったので、今度はリレーが使えるのかどうか、実験してみようと思います。
とりあえず今手元にあるLEDと電池ボックスで試してみようと思います。
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LEDの電源になる電池ボックスは「CN3」リレーでON/OFFしたいLEDは「CN4」に取り付けます。
どちらもプラスとマイナスを間違えないようにしてくださいね。

今の温度が26℃なので…テストとして、27℃になったらLEDが光るように設定しましょう!
まずはリレーが動作する温度を設定します。
この温度設定は「SW1」「SW2」で操作します。
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「SW1」を押すと設定温度が下がります。
「SW2」を押すと設定温度が上がります。
一気にダーッと設定温度を変えたいときは、スイッチを押しっぱなしにするといいですよ。

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ちなみに点滅で表示される温度が設定温度です。
設定温度を確認したいときは「SW1」か「SW2」を軽く一瞬押してください。
そうすると設定温度を変えずに確認することが出来ます。
うっかりスイッチを押しすぎたり長押しすると設定温度が変わっちゃいますので注意してくださいね。
設定温度はマイコンに保存されるので、電源が切れてもその温度を覚えていてくれるそうです。頭イイ!!
なお、設定できる温度の範囲は0~70℃になっています。


では温度設定も終わったので、温度を上げるべくセンサーを握ってみましょう。
27度になると、リレーがカチッと音をたてて、LEDが光りましたー!!!
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やったー!!!!
大成功です!!

これで色々と応用できるようになりました。
まだ6月ですけど真夏のような暑さが続いてます。
この★「温度センサ2キット」を使って、皆さんも暑さ対策してみてくださいね!


ぜひ、作ってみてくださいね!

(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は6月13日です!) 

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汎用型ピンセット 120mm P-880 1個
電子工作用ハンダ SD-63 1個
ワイヤーストリッピングゲージ BBM-WSG 1個
セラミックヒータータイプ用こて台 FH300-81 1個
工作マット / 350×250mm KP-S130 1個
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