エレショップblog

半導体・センサー・マイコン・電子工作キットほか、各種電子部品の専門店「共立エレショップ」から主に電子工作の関連情報をお届けします。 http://eleshop.jp/

記事担当:
ハンダ付け必要-マイコン系


本日は!
先週作成し始めました、WonderKitの★「音が鳴る貯金箱Liteキット / PG-BK05」の続きです!

→前回はこちら


前回は基板の作成までしました。
今回はその続き、動作チェックと紙箱への組み立てを行います。


まずは動作チェックから。
基板のスイッチがオフになっていることを確認して、電池を入れます
PG-BK05-2-11


次にジャンパーにソケットを装着します。
このジャンパーソケットの位置で鳴らすサウンドが決まるので超重要な選択です。
今回は1番(キャッシュレジスター(チーーーーンっ))を選びました。
PG-BK05-2-9
ちなみにこのジャンパーソケットを付けなかったり、間違った付け方をした場合サウンドは再生されません
動作確認の時に音がならない時は、ジャンパーソケットの位置も確認してみてくださいね。

で、スイッチをオンにすると、赤いLEDが光って、キャッシュレジスター(チーーーーンっ)と起動音が1回なります。
※セラミックコンデンサ 0.1μF(別売)を基板(C1とC2の間)に取り付けると、起動音が鳴らないようにすることが出来ますよ!
PG-BK05-2-10


次は、きちんとコインに反応するかのチェックです。
コインを投入口に通して、正しく反応するか確認します。
コインをセンサーの位置まで下げると・・・
PG-BK05-2-12
光りましたーーーー!!
センサーが反応した目印のLEDが無事点灯してくれました。

ここで注意ポイント
コインは導電性があるので、コインで基板のハンダ付け箇所に触れないようにしてください。
回路が短絡して、せっかく作った基板を壊しちゃう原因になりますよ…!


さて、ここまで出来たら他の効果音もちゃんと音が鳴るか、確認します。
ジャンパーソケットの位置を変えて、コインを通して・・・
PG-BK05-2-13

PG-BK05-2-14

うん、大成功です!!!
ちゃんと3つの効果音がなりました!

これで基板の動作確認は終了です。
なんにも問題なくてよかった!


という事で、次は紙箱を組み立てます。
PG-BK05-2-2


まずは、箱を四角く広げて…
PG-BK05-2-3


底の部分を組み立てます。
写真のように、一番大きいところを山折り(内側に折る)、
PG-BK05-2-4

次にその隣の左右を山折り、
PG-BK05-2-5

最後に下にところを山折りして、ググっと押し込んで挿し込みます。
PG-BK05-2-6


これで底部は完成です!
PG-BK05-2-7


フタ部分もあらかじめ曲げる所に折り目がついているので、すべて山折りにしていくだけでOK。
PG-BK05-2-8
これで紙箱の組み立ては完了です。
とても簡単でした。


次に、基板と紙箱を合体させます。
基板に入れていた電池は、一旦取り外しておきます。

まずは、基板の向きと紙箱の向きを合わせます。
PG-BK05-2-20

コインを入れる口の位置をあわせましょう。

位置を確認したら、基板にネジを差し込み、裏側にスペーサーを通します。
PG-BK05-2-21


そのまま紙箱の穴にネジを通して、裏面でナット止め。
PG-BK05-2-22

PG-BK05-2-23
↑こんな感じ。

ということで、残りの3箇所もスペーサーを基板と箱の間に通して、ナットで止めていきます。
PG-BK05-2-24


フタの裏面はこんな感じ。
PG-BK05-2-25



これで完成でございます!!!
ただ、白箱なのはさみしいので、千代紙やらキラキラシールやらで飾り付けていきます。

切って貼って・・・
PG-BK05-2-15

PG-BK05-2-16



完成です!!!
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ふぉっふぉっふぉっ!心ゆくまでデコりましたよ!!

中はね、こんな感じ。
PG-BK05-2-29


さて、ではどんな音なのか、動画を撮りましたので聞いてみてください!!
※コインのチャリチャリした音が入ってます。スミマセン。




という事で、音のなる貯金箱が完成いたしました!!!






ええ、完成したんですが、このキラキラの箱の上に基板が乗ってるのが・・・・やっぱり、イヤだなぁ。
可愛くない・・・・

ということで、改造しようと思います!
そう、基板をフタの裏に設置して見えなくしてしまおうと!

ただ、この改造には注意点が有ると開発担当の人から言われたので、書いておきますね。
(1)電池の取り外しをする場合は、一旦基板を外さないとダメ。
(2)効果音の差し替えをするときも、一旦基板を外さないとダメ。
(3)コインを入れる際、基板のスリットにきちんと入れないと最悪基板が壊れる。
※1
※1.先ほども書きましたが、コインが導通性を持っているので、基板上のハンダ付けしたところにコインが当たるとせっかく作ったのに基板が壊れちゃいます。
 紙箱のコイン投入口と基板のスリットが離れている上に、紙箱のコイン投入口のほうが穴が大きいので、適当にコインを入れるとフタと基板の間にコインが入ってしまって基板をショートさせてしまう可能性が・・・


そんな注意事項はちゃらヘッチャラだぜ!!むしろオラ、ワクワクしてきたぞ!!
ということで、追加部品を用意します
・15mmのスペーサー★「絶縁POM(ポム)スペーサー 六角 M3×15mm [RoHS] / SJA-315」を4つ
PG-BK05-2-1


★「ナベネジ(+) M3x6 鉄 ユニクロメッキ★受注単位有★ / M3-6」を4つ
※今回オカポンが使ったネジですが、実は↑のネジでは無いです。
 作業場所のネジ箱の中に転がっていた、頭が平べったいタイプのネジを使いました
 基板を止めるだけなので頭の形はそんなにこだわらなくてもいいと思います。

ということで、キットに入っていたネジを使って、基板に15mmのスペーサーを立てます。
PG-BK05-2-17
基板の上にフタが来るので、スペーサーも基板の上側に取付けます。
さっきと逆ですね。

スペーサーを立てたら紙箱に取り付けて、追加ネジでフタの表面から取り付けます。
PG-BK05-2-30


フタを閉じるとこんな感じ。
PG-BK05-2-31
きれいに更地になりました。

紙箱のコイン投入口から基板のスリットまで15mmあるので、ちょっと遠いですね。
PG-BK05-2-18

コイン入れるとこんな感じ。
PG-BK05-2-19
これは雑に入れるとコインがスリットに通らないわ・・・


・・・というわけで、そこからフタ部分もシール貼ったり、デコったりとキラキラさせました!!
じゃん!!!
PG-BK05-2-32

PG-BK05-2-33

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オカポンの好きなものをこれでもかと詰め込んだ、見ててテンション上がる貯金箱になりましたよ!!
コイン入れると、ちゃんと歓声と拍手(ワーーーー!パチパチパチ・・・)で盛り上げてくれるし、いう事無しでございます!


皆さんも、ぜひ作ってみてくださいね♪

(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は3月21日です!) 

記事担当:
ハンダ付け必要-マイコン系


本日は!
先日発売されたWonderKitの★「音が鳴る貯金箱Liteキット / PG-BK05」を作ってみます!

実は以前(2019年08月22日!)、同じくWonderKitから発売された★「音が鳴る貯金箱 【キット】 / TA-04」を作って、このブログで紹介したことがありました。

【組立て編】
【箱への組み立て】
【応用編(好きな曲を入れよう!)】
電工女子、WonderKitを作ります!(第26弾:音が鳴る貯金箱です)★4


今回発売されたキットと名前が似てる…?
そう、ほとんど同じ名前なのですが、今回作るキットには「Lite」とついているのです!
どういうこと?

「Lite」の理由 その1
結論から言うと、最初から入っている効果音が「Lite」なのです。
今回のキットには↓の3つの効果音が入っています。
 ・キャッシュレジスター(チーーーーンっ)
 ・歓声と拍手(ワーーーー!パチパチパチ・・・)
 ・レベルアップ(テッテレー♪)
★TA-04は、6曲入っていて、自分で好きな曲が入れれましたが
★PG-BK05(Lite)は、3曲入りで、追加も変更も出来ません。
凝ったことができない分「お手軽」、の「Lite」なのです。
でも、この効果音がオカポン的にとってもお気に入りです。
「歓声と拍手」(ワーーーー!パチパチパチ・・・)なんて、貯金することを褒めてもらってるみたいで、嬉しくてもっと貯金したくなりますよ!

「Lite」の理由 その2
お値段がお手ごろ!
2024年3月7日現在…
★TA-04は、¥3,960(税込)
★PG-BK05(Lite)は、¥1,980(税込)
となっております!!

使ってるセンサーなどは同じなので、効果音以外の性能は同じだそうですよ!!
それに何と言っても、今回の★PG-BK05(Lite)には、真っ白な段ボール紙のしっかりした箱がついているのですよ!!!箱を用意する必要が無いので、これはとっても嬉しいポイントだと思います!!
貯金箱なのに箱がないって、それじゃあただの「貯金」ですからね!


という事で、この★「音が鳴る貯金箱Liteキット / PG-BK05」を作っていきます!

まずはパッケージ
PG-BK05-1-1

今までと違うパッケージです!
紙箱が折りたたんで入っているので、A4サイズになったようです。
そして、実はこのパッケージ、オカポンが作りました~(´▽`*)♪
17部品に53カ所ハンダ付け、と聞くと多そう…?と思いますが、全体的にそこまで難しくなかったです。
・・・表面実装の部品が1つのあるので、そこは手間取りましたが…。


ということで、中身です。
PG-BK05-1-2


こちらが基板
PG-BK05-1-3
PG-BK05-1-4
基板に何かくっついてる???


ぺろりとめくると、中から表面実装の部品が出てきました
PG-BK05-1-5
部品が小さいので、どっかいかないように留めてくれているんでしょうね。


では部品を取り付けていきましょう。
まずは、抵抗です。
PG-BK05-1-6


それぞれ指定された場所に挿し込みます。
PG-BK05-1-7


次が、難関な音楽再生ICの表面実装部品です。
基板の白い〇と部品に印刷されている〇に位置を合わせます。
PG-BK05-1-8


久しぶりの表面実装部品なので、なかなかうまくハンダ付けできなくて難儀しました。
以前、大量のチップ部品をハンダ付けした際(★「電工女子★チップ部品使用 音感知LED10点タワーを作ります!★」)に試した方法でやってみましたが、手元にピンセットが無かったので、結構難しかったです。
PG-BK05-1-9
この部品のまわりに小さな穴が開いているのですが、ハンダが飛んでしまって塞いでしまう事態に!
でもここは埋まっていても問題無いんだそうです。よかった!


積層セラミックコンデンサ(取り付け方向無し)
PG-BK05-1-10


電解コンデンサ取り付け方向有り
PG-BK05-1-11
足が長い方が+です。

LED取り付け方向有り
PG-BK05-1-12
足が長い方が+です。

タイマーIC取り付け方向有り
PG-BK05-1-13


スライドスイッチヘッダーピンを取り付けたらこんな感じです!
PG-BK05-1-14


電池ケース取り付け方向有り
PG-BK05-1-15
基板に描かれている+と-、ケースに書かれている+と-をあわせて取り付けしてくださいね。
ハンダ付け後の電池ケースの足が結構太いので、ニッパーでカットする時、要注意です!


反射型フォトセンサー取り付け方向有り
PG-BK05-1-16
取り付ける前に、部品の足を折り曲げてあげないといけません。

部品の上面の片方に部品の型番が刻印されています。
その刻印されている側を上にして(表面)、逆方向(裏面)に足を曲げます。
PG-BK05-1-17

裏面側の足は根本から直角に曲げます。
PG-BK05-1-18


表面側の足は、根本から2.5mmの場所で裏側に折り曲げます。
PG-BK05-1-19


基板の裏面から(←ここ重要!)部品を挿し込みます。
PG-BK05-1-20


この時、上から見て基板に描かれている白い線から部品が飛び出て居ないか確認します。
PG-BK05-1-21
問題無かったら、ハンダ付けしてくださいね!
飛び出てた場合は・・・・・頑張ってなんとかしましょう!


次は、スピーカー
使うパーツはこちら。
PG-BK05-1-22


基板の表面からスピーカーを通します。
PG-BK05-1-23


スピーカーの両端をネジとナットで固定します。
PG-BK05-1-24


裏面から表へケーブルを通して、ハンダ付けします。
PG-BK05-1-25


横から見るとこんな感じ。
PG-BK05-1-26


という事で、基板の作成はここまでですー!!


写真撮りながら&ちょっともたついた(表面実装部品とか)所もありましたが、1時間かかりませんでした

さて、次回は動作確認や箱の組み立てなどに取り掛かりたいと思います!



皆さんも、ぜひ作ってみてくださいね♪

(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は3月14日です!) 


記事担当:
ハンダ付け必須-非マイコン系


シリコンハウス2階で見つけた1枚の『電子工作のススメ』的なチラシ。
ElectricMusicBox-1

これを作ってみようと思い立ったオカポンは、ブレッドボードを使って回路図を参考に組み立て、無事メロディICを鳴らすことに成功したのだった!

ElectricMusicBox-3

ElectricMusicBox-4


そして次なるステップとして複数のメロディICを鳴らせるようにしようと野望を燃やすのだった!

★前回の記事はこちら


と言う訳で、前回からちょっと時間が空いてしまいましたが、実はボチボチ野望を進めておりました。
前回1個のメロディICを鳴らすことに成功したしので、今回は全部で8個あるメロディICを鳴らせるようにしようと思います!

使用するICはこれ↓!

これらのICをブレッドボードにずらっと並べて、スイッチを押したらなるように挑戦します!

ブレッドボードにICをを並べる前に、ちょっとした準備を。

前回電池BOXの配線をそのままブレッドボードに挿したのですが、すぐに線がヨレヨレになってしまって刺さらなくなってしましました。
なので電池BOXの配線にコネクタをつけようと思います。
ElectricMusicBox2-01
取り付けるのは「QIコネクタ」。
「QIコネクタ」はブレッドボードやユニバーサル基板で使われている2.54mmピッチのコネクタなのです。
今回は後々基板に移植することも考えて、ソケットの★「QIコネクタ02P★受注単位有★ / QI-2」をつけることにしました。

ElectricMusicBox2-02
これで電源の準備は完了

次はこの電池BOXをつなぐために、ブレッドボードにヘッダーピンを立てます。
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ヘッダーピンを立てたら、電池BOXを接続。
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当たり前の話ですが、電池BOXのスイッチをONにするとメロディICがなりました。
QIコネクタは極性がないので、ぼーっとしてるとプラスマイナスを逆に繋いでしまうこともありますので注意してくださいね。


ここでもう一つ準備を。
これからメロディICを8個並べて鳴らすんですが、ブザーは1個で済ましたいなぁと。
その方がブレッドボードの上がスッキリとして見た目も良いんじゃないかと思ったんです。

で、ブレッドボードの上を見てると、ちょうど良さそうなところが。
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そう、使ってない電源ラインにブザーを挿せば、どのメロディICからも同じ様につなぐことができるんじゃないかとヒラメキました。

早速ブザーに合わせて配線を延長します。
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なんだかちょっと間延びしてしまいましたが、ちゃんとメロディICは音楽を奏でてくれました。


ではいよいよ、ブレッドボードにスイッチを追加します。
ElectricMusicBox2-09


ブレッドボードは配線の具合によってはスイッチが押しにくくなるので、少し背の高いものを選びました。

どこにスイッチを追加しようかなぁって迷いましたが、一番スイッチを入れやすそうな所に追加してみました。
ElectricMusicBox2-10

これで見た目もスッキリするんじゃないかな。

で、電池BOXにスイッチをONにして、タクトスイッチを押すと・・・
メロディICが鳴りました!
スイッチを押している間だけ音楽が流れました。

と言う訳で基本形は完成です。
あとは残りのメロディIC7個分を同じ様に接続していけばOK!

まずは2個目!
ElectricMusicBox2-12

この状態で片方のスイッチを押すと・・・・

あれあれあれ?
両方のICがなってしまって音が混じってる!?
なんで~???

この時点で頭がショートしてしまったので、助け舟を出してもらいました。

どうやら回路の最後の最後にスイッチを入れてたようで、どのスイッチを押しても全部の回路が繋がってしまうようになってたんだそうです。
正直どういうことなのか理解できてないのですが、スイッチを入れるところが悪かったというのは判りました。

で、スイッチの場所を修正したのが↓
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修正版ではメロディICからブザーへ行く所にスイッチを入れました
これで個別につながるようになったんだそうです。
で、さっきスイッチを入れたブザーからGNDで行く所は、全部の回路で共通になるので、1本でOKとのこと。
なのでブレッドボードを縦断する配線は1本しかないのです。
なるほどねぇ。全部は理解できてないけど、なるほどねぇ・・・

実際スイッチを押すと、それぞれのメロディICが個別で鳴りました。
おお、成功した!


と、ここでちょっと気付きが。
全部の回路で共通になるんなら、じゃまにならないように端に寄せれば良いんじゃないかと。
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ブレッドボードを縦断する配線と電池BOXを左端に寄せてみました。
あとは他のメロディICの配線を右に右に寄せながら並べていけば完成、のはずです。

完成形がこちら。
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思ったよりもコンパクトにまとまりました!
ちゃんとスイッチを押したらスイッチにつながるメロディICだけが鳴るんです。
聞きたい曲のスイッチを押せばちゃんと聞きたい曲が聞けるんです。
当たり前のように聞こえますがなかなか大変なことなんだなぁと思いました。

ここでまたヒラメキが。
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コッチ側から見た方がなんかそれっポイんじゃないかと。

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メロディICと電解コンデンサの前後も逆にしたら、メロディICを鳴らすための装置に見えてきました。
やっぱり部品の配置って大事だなぁと思いました。

と言う訳で今回はここまで!
まだまだ改良したいところがあるので、それは次回以降に!

みなさんも是非、作ってみてくださいね♪


(記事:オカポン)
更新予定:毎週木曜日(次回は3月7日です!) 

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